特に、犯罪被害や売春に関しての中学生妊娠ですと事実を打ち明けるためのハードルは一気に上がることが想像できます。
ましてや、日頃のコミュニケーションが不足している場合、さらに言い出しにくいことは明らかです。ドラマ「コウノドリ」では妊娠8ヶ月まで発覚しませんでした。
寂しさを埋めるために性行為に走り、その結果、中学生妊娠してもコミュニケーションが取れていないために打ち明けられない場合の怖さは想像を絶します。
生徒自身がいい子だと親や生徒が自認している場合も言い難いでしょう。親の期待を裏切ることはいい子にとって怖いことです。
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中学生で妊娠はなぜダメ?リスクを紹介!
中学生妊娠が、すでに大半の中学生は妊娠できる身体に成長しているにも関わらす、なぜリスクが大きいのかを紹介していきます。
身体的な面と社会的な面の2点が中学生妊娠のリスクとして考えられます。具体的にどのようなリスクなのか考えていきましょう。子どもができたから産みたいでは済まされない現実が待ち構えています。
中学生で妊娠のリスク①身体への負担
女性は生理が来れば妊娠自体は可能になります。ただ、身体の成長、特に骨盤の成長が追いついていない状況です。そのため母体に与える影響は成人女性に対するリスクよりも相対的に大きくなります。
女性の心身の成長を考えると、妊娠・出産は25~30歳が適した年齢でなおかつリスクが低いといわれています。一般的には子の年代は心身ともに成熟し、妊娠に耐えうる力が十分に備わっているといえます。
この適齢期の女性でも、妊娠・出産は命がけのイベントなことに変わりはありません。相対的にリスクの高まる中学生妊娠の場合は、なおさら命のリスクにさらされます。産みたいと思っても簡単には産めません。
事実、中学生妊娠を経て出産した事例では帝王切開による出産がほとんどです。これは、中学生の妊娠は自然分娩をおこなうにはリスクが大きいということをあらわしています。
先ほどご紹介したドラマ「コウノドリ」では自然分娩による中学生の出産が描かれていますが、実際には稀な事例といえます。
中学生で妊娠のリスク②周囲の目の厳しさ
身体的な問題をクリアーしても中学生妊娠には周囲の理解が大きなハードルとなります。父親がどのような場合でも社会的に求められる父親の役割を果たすことは難しいでしょう。
さきほどのドラマ「コウノドリ」でも同級生の父親がきちんと中学生妊娠に向き合ってないシーンがありますが、これが現実だと思います。
そればかりか、生徒本人も中学生妊娠を継続しながら中学校に通うことは難しい問題です。中学生活を行う上で、中学生妊娠に配慮してもらうことは到底望めません。
また、まわりの環境も同級生から中学生妊娠ということで好奇の目を向けられることでしょう。中学生にとって怖いことではないでしょうか。
現実には産みたいと思う環境ではないでしょう。
中学生で妊娠してしまった場合はどうするべきか?
中学生妊娠が発生してしまった場合、生徒一人で対処することは不可能です。必ず周囲の大人の助けが必要です。そのためにも信頼できる大人に先ずは「妊娠した可能性がある」と相談しましょう。
まずは産みたいとか中絶したいとか考える前に産婦人科へ相談することが大切です。
中学生で妊娠の可能性があれば即婦人科へ
同意の上で性交を行った場合でも、強姦などの犯罪被害にあい、望まない性交を行った場合でも中学生妊娠の不安があれば、怖いことと思いますが、即、産婦人科を受診してください。
産婦人科ではアフターピルと呼ばれる緊急避妊薬の処方をしてもらうことが出来ます。この薬は性交後72時間以内に服用すれば80%以上の確率で避妊が出来ます。
犯罪被害にあった場合などは、公費負担が受けられますが、自費で処方を受ける場合の費用は2万円以下なことが一般的な様です。
中学生で妊娠してしまったら産婦人科・婦人科に相談を
市販の妊娠検査薬を正しく使えば99%以上の確率で妊娠の有無が判明します。
中学生妊娠が判明した場合、すぐに産婦人科へ受診してください。産婦人科医から専門的な助言がうけられ今後どのような選択を取るにしても十分に相談をしてください。
その後、産みたいのか中絶したいのか赤ちゃんの父親と一緒にじっくり考えてください。
誰か一人でもいいので周囲に相談を
中学生妊娠が明らかになった場合、多くのは親御さんに相談することになると思いますが、親御さんも突然のことで怖くて冷静な判断が出来るとは限りません。
秘密を守ってくれる、信頼できる大人への相談はきっと心強いこととなるでしょう。
赤ちゃんを中絶しただけでは何も問題は解決しません。強姦やいじめの犯罪被害にあった場合はもちろん、同年代との恋人との同意のある性交でもです。
中絶した中学生のケアも必要になってくるのです。さらなる望まない中学生妊娠を防ぐためにも正しい性教育や、周りがサポートしてくれるような環境整備が必要なのではないでしょうか。
交際相手との子どもを宿し、万が一、産みたいと思う場合も周りのサポートは絶対に必要です。
中学生の妊娠を扱った作品は?
中学生妊娠は社会に問題を投げかける意味でも重要なメッセージがこめられています。そのようなテーマを真正面から扱ったドラマ作品も何点かあります。
センセーショナルなテーマではあるものの、同時に他人事とは思えない身近なテーマであるとも言えます。
身近に同年代の中学生がいる方はドラマ作品を通して、性教育に取り組むこともひとつの方法なのではないでしょうか。
中学生の妊娠を扱った作品①14歳の母
志田未来 主演、田中美佐子 他 出演の作品です。14歳が母になることを母親役の田中美佐子との会話を通して扱った作品です。2006年のドラマ放映で志田未来や北乃きいの10代の懐かしい映像も見られます。
中学生の妊娠を扱った作品②コウノドリ
鈴ノ木ユウ原作の漫画「コウノドリ」を実写化した綾野剛主演の2017年放映のテレビドラマです。綾野剛演じる産婦人科医 鴻鳥サクラの周りに起こるエピソードを通して命について取り組むドラマとなっています。
この中に中学生妊娠した生徒が鴻鳥サクラの患者として登場する話が出てきます。
中学生の妊娠を扱った作品③(金八先生)15歳の母
次に紹介するのが武田鉄矢主演の「金八先生」に登場する「15歳の母」という話です。この話は1979年に放送されたテレビドラマで第1シリーズに断続的に登場する中学3年生が妊娠出産を経験する話です。
杉田かおる演ずる雪乃がクラスメートの鶴見辰吾演じる保との子どもを中学生妊娠し出産をする話です。40年前からすでに中学生妊娠が社会のテーマとして認識されていたことがわかります。
もし性犯罪の被害にあったら
万が一、性犯罪の被害にあったらどうすればいいか説明したいと思います。まず、被害にあったら何もしてはいけません。すぐに警察や信頼できる大人にすぐに相談してください。
被害にあうと、怖い気持ちでいっぱいになり、自分が汚く思えて一刻も早くシャワーを浴びたり、着ていた洋服を捨てたりしたいと思うかもしれませんがそのままの状態で待っていることが重要です。
あなた自身が次の被害に合わないように、警察は捜査を行ってくれます。その捜査のためにあなたの被害の痕跡が必要となってくる場合があり、そのままの状態で待つのが重要なのです。
あなたは何も悪くないし、汚くないのです。性犯罪にあったことを悪いことのように思い、恥ずかしいと思うかもしれませんが、それは違います。
警察に届け出ると、ほとんどの場合、専門の女性警察官が対応してくれて、治療やその後のカウンセリングなどの力になってくれます。怖い対応はありません。
治療費も警察に届け出ることで公費負担となり、自己負担は必要ありません。その後の怖い気持ちを和らげる心のケアなども金銭的な補助が受けられます。
自分の身近な中学生から性犯罪の被害を打ち明けられたら
家族などの身近な中学生から性犯罪にあったことを打ち明けられたら、あなたは大人として何をするべきでしょうか?
一番大切なことは「勇気を持って打ち明けてくれて偉かったね。」とほめてあげてください。怖い気持ちを少しでも和らげてくだい。
一番避けなければいけない対応は「交通事故にあったと思って忘れなさい。」というような対応を取ることです。怖い気持ちは忘れられません。
性犯罪は魂の殺人です。怖い気持ちでいっぱいになり、心を深く傷つけ、忘れようと思ったって忘れられるものではありません。その言葉はかえって、忘れなれないことに苦しみ、自分が悪いと責め続ける原因となります。
大切なのは性犯罪をなかったことにする対応をするのではなく、性犯罪の怖い体験を事実として受け止め、自分は悪くないと認識することです。
その大切な人はあなたを信頼して怖い気持ちをふりきり、勇気をだして相談を持ちかけてくれたのです。その信頼を裏切ることは行ってはいけません。
そして、警察などの捜査当局に関わることは非常に辛いことが予想され躊躇すると思います。しかし、二度と同じ怖い被害を受けないためにも警察の力を借りてください。
最近は専門の女性警察官がケアにあたってくれます。基本的に事情聴取も一度切り行われるだけです。怖いことはありません。
中学生の妊娠は少なくない!家庭ごとの対策も大切!
中学生妊娠は生理が始まれば当然可能性が生じてきます。現代の社会では身体は子どもを宿す準備が出来たとしても、中学生には子どもを自ら育てることは不可能です。
また、十分な生活能力も無い中学生が親になることはその子どもにとってプラスではありません。
実際に中学生妊娠を経て生徒が母親になり、幸せに暮らしている事例もあることも事実としては認識しています。
しかしそれは、中学生が親として立派に務めを果たしたわけではなく、周りのサポートがすばらしかったことに他なりません。
望まない中学生妊娠を避けるのは家族との適切なコミュニケーションと、身体と心の成長が決して平行して進まないことをしっかりと認識しながら成長期を過ごして行くことが大切です。
中学生を家族にお持ちのご家庭では一度、中学生妊娠について話し合ってみることもプラスになるのではないでしょうか。
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