暮らしのリズムを整える施策も効果があると称される療養法だといわれます。例えば、食事後の歯磨時間の設定がこれに即しています。歯磨きを行うことで食事の終了サインとなり、生活リズムを整えることができるようなのです。
特に認知症の人にはこういったリズムを整えることは重要だといわれています。また、糞尿を食べる場合は排泄タイミングを整えたり、十分チェックしてあげることも予防になるようなので、リズムの計算は有効な手段といえるようです。
異食症の対処法④ストレスを取り除く
ストレス排除活動を働きかけることも有効な治し方だといわれています。例えば爪皮にかじりついてしまう奇妙な行動は、普段から爪を噛んだり皮をかんだりする傾向のある人であることが考えられます。
こういった爪や皮をかんだりするのはストレスが原因であることが多いようです。ストレス軽減方法は多岐にわたりますが、自宅でできる方法としてはリラックスアイテムを使用したり、また対人的な処置法も関わってきます。
異食行動を伴う人、爪を噛んだり噛みちぎっている人を怒って注意するのではなく穏やかに吐き出すよう導いてあげることがベストな対処法のようです。
また、ストレスに関しては自宅でできる方法は限られてくる場合もあります。その場合は医師への相談を行って、根本的なストレスの緩和から取り組むこともベストな治し方だと発表されているようです。
異食症の対処法⑤不足していると考えられる栄養分を取る
自宅対処可能な治し方としては栄養面注意を行い不足がちな物を積極的に取っていくことも効果があるといわれています。鉄分やビタミンは先ほども挙げられた栄養分ですが、これらも自宅でも改善できるものであることは間違いありません。
不足気味としている栄養素についてはできる限り満たすように摂取し、常日ごろか食生活に意識を向けることが爪や皮をかむといった身近な癖を起点として改善させる方法となると考えられています。
Contents
異食症の治療のための相談先は?治すために必要なこととは?
異食症状が現れた際の自宅でできる治し方については見てきましたが、本格的に治療を行うのであればいったいどのような所へ相談をすべきなのでしょうか。しっかりと治すためにも、その相談先や治し方については知っておきたいもの。
実は相談先は、症状や人によって異なることが分かっています。どういった人がどのような先へと相談すべきなのかその治し方と合わせて紹介していきましょう。また、確実な治療法は存在しないので、長い目での治療を要することを押さえておきましょう。
異食症の相談先①病院
原因やその症状によって相談先が変わってくるようです。中でも病院はどの科にかかるかどうかははっきりとしたことは最初は言えないようです。そのため、もし氷や爪や皮の経口頻度が多いようであれば、かかりつけにまず相談することをおすすめします。
そして、そこから該当の病院や専門医につなげてもらうほうがいいといわれています。もちろん最初からかかりつけがないような状態であれば、該当する可能性のある科に相談に伺ってみるのもいいでしょう。
精神科
心的なものや精神的なものを扱うかになります。ストレスが原因の場合はこういったところかかるのもいいでしょう。ただし原因が判明していないこともあると思いますので、症状によって相談するかどうかを判断するといいかもしれません。
例えば、不安を感じたり不眠が続いている状態、幻覚や幻聴に身に覚えがあるような場合であれば、心の病気からもたらされている可能性も大いに考えられますので、相談先に選ぶといいかもしれません。
心療内科
心体両面での視点だけでなく、その人の周辺環境に関しても扱う科になります。先述した精神的症状に加えて、症状がみられる本人ほ社会的環境などを踏まえて診断咲いてくれます。
ただし、精神科と比べると異食症状に関してはどちらも同様の判断をされる傾向が強いようですので、はっきりとした診断結果の違いはないかもしれません。
異食症の相談先②児童相談所
最初から病院にかかるのは少し抵抗があると感じる人であれば、こちらも相談先に選んでもいいかもしれません。すべての都道府県に最低一つは設置されているので、子供本人はもちろんその両親も相談できる場所となります。
異食症の相談先③全国精神保健福祉センター
こちらも各都道府県にほぼ最低一つは設置されている施設であり、公的な窓口になるので誰でも相談可能な場所になります。先述同様に病院にすぐに相談というには抵抗を覚える方にはこちらも十分おすすめできる相談先です。
異食症で危険なものを食べたときの緊急対応方法
異食症状に悩まされ、いざという時の相談先という場所についてはわかりましたが、治し方は長い目で見た時の対処法です。ではその場で異食症状を発見してすぐさま対応できる方法はあるのでしょうか。
長い目で見た時の治し方も十分必要な知識ですが、すぐその場に直面したときの緊急対処法についてももちろん存在するので、身に着けいざという時に対応できるように備えておきましょう。
まだ口に入っているなら優しく吐き出しを誘導させる
異食症状の末にもしその場で口に何を運んでいるシーンに立ち会ってしまった場合、あるいはまだ口の中に異物が含まれていることが分かった場合には、優しく吐き出させるように誘導しましょう。
ここで注意すべきは大声で決して怒鳴らないことです。大声で怒鳴ると驚愕の勢いで誤飲となったり、子供であれば抵抗して口から出さない可能性があります。爪や皮、毛髪といったものは特に口に運びがちの子供であれば特にいえるでしょう。
また、大人であっても怒られたことでストレスを感じその後ますます異食症状が進んでエスカレートする危険性もはらんでいます。優しい口調で伝え、時には代替品となるお菓子などを渡すなどし落ち着いて対応しましょう。
飲み込んでしまったら日本中毒情報センターの中毒に連絡
爪や皮などはすぐに悪影響が極端に出る物とは言われていないようですが、しかし不衛生な物やすぐに体に害をなすものを口に入れ飲み込んでしまった場合は、すぐに駆け込める病院をあらかじめ確保しておくことも必要となります。
日本中毒情報センターがこの緊急時に対応できる連絡先になりますが、消化できるかどうかなどのポイントに分けてそれぞれ対処法を聞き出しておきましょう。例えば、消化できるものであれば、すぐに受診せずとも様子を見ることができます。
一方で、もしも消化できないような電池やビニールなどを飲み込んでいる場合は上煮詰まっていなければその場で吐かせずに受信が良いとされています。有害物質の危険がある物はすぐに吐かせ受信の必要も出てきます。
このように飲み込んだものによって診断を受けるかどうか、またどういった対処を行った後に病院にかかるかが変わってきますので、飲み込んだ瞬間に立ち会った際にはどう動くかを覚えておきましょう。
異食症の体験談を紹介!
実際に異食症状に悩み、体験された方の話もネットを探せばかなりの数があります。本人の悩みはもちろん解決法を試したケースなど様々な情報がありますので、その一部を紹介しましょう。
異食症の体験談①針を飲んだ人の話
針を飲み続けた異食症状ケースになります。その人物は27歳の男性で精神発達遅滞を患っていたようですが、これが原因となり針を飲み込んでしまう異食症状を口帰していたそうです。
針を飲み込んだ男性は、検査で食堂入り口付近と腸に刺さった針を発見し、その後摘出手術を受けることになったそうです。腸では大事には至らなかったものの、針の影響で穴が開いていたようで非常に危険な状態だったといわれています。
異食症の体験談②尿を飲み続ける人の話
体の一部であれば爪や皮なども考えられますが、このケースでは尿を飲み続けた人の話です。アメリカに住む女性はなんと10年間も自身の尿を飲み続け、健康体のまま過ごしてきたといわれています。
実際には飲むだけでなく肌に塗ったり歯磨きにも使ったりと色々な使い方をしているそうですがとあるテレビで特集をされ、一種の異食症状に類する行動と解明されました。体に害が今のところないようですが、恐ろしい話だと感じる人は多いことでしょう。
異食症の体験談③ティッシュを食べ続けた人の話
12歳の女児がティッシュを食べ続けた結果体を壊したケースもあります。食べ続けた異物はたかが紙と思われるかもしれませんが、何とストレスを感じた際にかなり長期にわたって食べ続けていたことが後のカウンセリングで判明しました。
また、このケースではティッシュを食べつづめた結果S場結腸捻転症と呼ばれる子供にはあまり症例のない病気が発生したのです。これは大量に摂取したティッシュにより腸内の体液が吸収されたために起こったといわれています。
異食症の体験談④ストレスから生米を食べる人の話
ストレスを感じて異食症状にさいなまれる症例は他にも数多に存在します。本体験談によるとその人物は大学生で小学生の頃から生米を食べることで異食症を患っているというケースでした。
その人物は、生米を食べる症状を治したいと思いいろいろと調べる中鉄分の欠乏に行きついたようですが、自身では鉄分が足りない状態ではないとわかっていたようです。そのため、他の原因かと悩んでいたところ精神的な原因を教えてもらったそうです。
考え直してみると両親の喧嘩や自身の学力の問題で親からの暴力行為を受けたりなどストレスが原因であることも生活を顧みて気づく点が多かったようで、今回のケースもその関係が見られ精神科にかかる必要があるかもしれないと判明したようです。
異食症の体験談⑤血が好きな人の話
とある高校一年女子生徒の話ですが、彼女は血が好きで飲み続けていたそうです。子供の頃は少しなめる程度だったところから始まっていますが、どうやら大きくなるにつれしっかりと好きだと感じるようになり、本異食症状究明にたどり着いたようです。
自傷行為にはまだ発展はしていないものの、もとある傷口を少し傷めつけて血を流し飲み続ける行為はしているそうです。またその他の症状を探っていくと氷も好きで食べ続けていた経験もあるようでした。
そのため、氷と血の摂取ということから鉄分の欠乏ではないかと疑われています。誰にも相談できないことも精神的なストレスとなっている可能性もありますし、いかに大変な症状化が分かる実例となっています。
異食症の体験談⑥妊娠中にお線香が食べたくなった人の話
その他症例を探ってみると、妊娠中の女性でお線香が食べたくなる人の話もありました。その方は治し方を医者に相談して教えてもらたそうですが、その治し方についても一例なので誰しも該当する訳ではなさそうです。
内容としては、妊婦がなぜかお線香をポッキーの様に食べている状態だったそうで、それが異常だと気づいた本人は病院にかかったそうです。相談結果は、よくあるケースという判断だったようで、微量であれば問題ないと判断されたそうです。
とはいえ、後からわかったのはそこであまり深刻視せずに比較的楽観的にアドバイスをもらったことがストレスにもならず良かったのではないかといわれています。処方されたビタミン剤と飲み続けた結果直ったそうです。
その後生まれてきたこともにも異常は見られなかったそうですが、治し方は医者やその人によっても違い、今回はこのケースで直すことができたようなので、異食症状が疑われる場合にはすぐに病院にかかりアドバイスを受けるといいでしょう。
異食症は人間以外にも起きる?!
実は異食症は人間特有の患いではないことが判明しています。というのも猫や犬も爪や皮を食べたりなめたりという行為をしているのです。また、爪や皮に限らず色々な物を口に運んでいることが判明しています。
もちろん、人間が爪や皮を食べるのと同様に動物の場合も体にとってはいいものではありません。消化不良やさらなる合併症を引き起こすリスクは当然存在します。さらに動物の場合は遊びの延長で口に運ぶケースも少なくありません。
そのため非常に注意が必要な点も挙げられます。一例をあげるとビニールを食べたりなめたりするケースは多いそうです。また、細かい物を上げると石や砂などを飲み込んでしまうことも少なくないそうです。
原因は遊びの延長はもちろん、ストレスや空腹状態が続いているためや疾患の可能性もあります。中には因果関係は判明していないそうですが遺伝的な要素もあるそうですので、ペットを飼っている人は十分注意すべきポイントでしょう。
異食症状か否かチェック法を抑えておこう
異食症は気づいたときにはなっているケースもありますが、病気を知ったのであれば自分がいまかかっているかも気になるところです。それらをチェックする方法もあるので参考例を紹介しましょう。
特に氷を食べてしまう人であれば体は冷えているのに食べるのを辞められない人、まためまいを感じたり顔色が優れない人、胃腸が冷えて体調が悪い人や休養後も疲れが取れない人は異食症状に該当する危険性もあるようです。
やはりこれらは必要な栄養が足りていないために現れる症状だと示しているようで、拒食行動がすでに起こっているあるいは今後起きる可能性があることを表しているので注意が必要のようです。
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異食症の他にも!世界で見られる食に関する病気
食に関する珍しい病気は他にもいろいろなものがあります。聴いたことがない人も多いこちらの病気ですが、食事に大きく関係し今回のような生活に支障をきたすものもあるので紹介しましょう。
水アレルギー
色々なアレルギーがある中、中でも生活上避けては通れない水アレルギーと呼ばれるものもあります。症例としては非常に少ないようですが、雨や自身の汗や涙すらもこのアレルギーの対象になるようで非常に大変な病気です。
水アレルギーによって炎症が起こると爪で血が出るまで皮膚をかきむしったり、体内でも各所で炎症が起きたりとかなり大変なことになるそうです。避けられない水であるため治療は大変だそうですが、環境の配備でいくらか対処は可能のようです。
アカラシア
何を食べても胃が食べ物を拒んでしまう病気になります。全くと言っていいほど喉を通らず、仮に通ったとしても何度も吐いてしまったりするようです。これは胃入り口部分の筋肉に障害を患いその結果食道が狭くなり食物を受け付けなくなるようです。
ガンなどの様に重篤な症状ではないので、手術で治る病気だそうですが、突然の出来事に本人も相談先の医師もなにかと判断に困る病気のようで、実際にかかった人は早期発見が難しいケースも多かったようです。
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異食症は食べるべきではないものを食べてしまう危険な症状
非常に危険な病である今回の病気は、とはいえ乳児や妊婦には多い病気であり、非常に身近なものだということが分かりました。決して楽観視することなく病院への早期対応と自身でもできる対応を抑えて克服できるようにしていきましょう。
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