異食症は氷・土・毛・紙などを食べてしまう症状!特徴や対処法を紹介

治療もさほど気にする必要はなく、自然に治ることがほとんとのようですが、ただし口にするものによっては治療が必要なものもあります。先ほども同様に氷などはいいのですが、土や石や時には生のジャガイモなども誤食するケースがあるようです。

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なぜ妊婦がこのような傾向に陥りやすいのかというと、妊娠中は鉄や亜鉛不足を招くことが起因します。赤ちゃんへの栄養を作り送り届ける仕組みが母体に悪影響として表れ亜鉛や鉄分不足を招くのです。

その結果、先述した鉄欠乏性貧血が起き始め、体が無意識のうちに不足がちの栄養を補おうと異食に走るということなのだそうです。さらに、その他にも妊婦さん独自で起きる体調の変化も影響します。

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妊婦はお腹の子供に酸素を送るために、自身の脳へと運ばれるはずの酸素供給量減少が生じます。その結果、満腹感を感じにくかったり体温調節がままならないことが引き起こされます。これが異食症状の足掛かりになってしまうのです。

もちろん体調の変化に合わせて精神的なストレスも大きく悪化割るためにこういった行動に出てしまうケースも多いようです。これらの理由によって妊婦さんもかかりやすい体質になっているという訳です。

異食症にかかりやすい人と原因③認知症

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類型的な症状の中には認知症所持者も発症可能性大とわかっているようです。併存リスクのある病気は多岐にわたりますが、中でもこの認知症のケースは眼前の物が食物か否かを認識できるかがかなり劣っている状態となっています。

そのため、例え土や毛髪といえどもただの食事だと認識し行動に移してしまうことがあるそうなのです。原因としては認知症の中でも中度以上に当てはまってくると、味覚障害や認識障害を引き起こします。

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そのことが原因となり異食症状が併発するという流れになるようです。もちろん全ての人が発症する訳ではありませんが、よく食事をとったことを忘れるといったような感覚で生じるケースは多いようです。

異食症にかかりやすい人と原因④脳腫瘍

本病に侵されやすいケースには脳腫瘍ができてしまっている人も挙げられます。脳を患部に発生した腫瘍の影響で、正しく信号が送られなかったり、あるいは腫瘍の影響で正しい判断が行えないないといった状況となり奇行に及ぶケースがあるようです。

異食症にかかりやすい人と原因⑤精神的な障害・遅延

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当ケースの疾患を背負っている人も本症状に身を犯されやすいと研究されています。たとえは自閉症などがその一例に挙げられるそうですが、精神的ストレスが引き金となる病気が本症状を誘発させているようです。

原因としては、色々な症状によって感情欲求の抑えがきかなくなるということが最大の原因となっているようです。合併症誘発を促したり異食行動誘発などのリスクも高いようです。

異食症にかかりやすい人と原因⑥栄養障害

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栄養の偏りが体内で発現してるケースなど栄養障害状態になっているケースもかかりやすいといわれています。これは、栄養が偏り必要最低限な栄養すらも足りないことで、本奇行により不足栄養を補てんしようと動いた結果だとされています。

鉄分やビタミンなどの欠乏症などからこれらの栄養を摂ろうと行動に出てしまうようですが、ほとんどが栄養供給に適さないものになるので、何度も繰り返し症状に悩み苦労が絶えないケースに発展することもあるようです。

異食症にかかりやすい人と原因⑦寄生虫の感染

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害虫感染もこの異食症状発生の原因の一つとして該当するといわれます。感染経路は数多存在し様々ですが、異食行動中の土やそのほか異物を体内に取り込んだ時が感染原因といわれており、恐ろしい悪循環が待ち構えているケースのようです。

感染がひとたび起こると、主に鉄分不足などが露呈し始め、その結果土や毛髪や氷を口へと運んでしまう奇行に走ってしまうそうです。こういった原因も代表的な例となっていますが、上記の原因よりも発生の可能性は多少低いようです。

異食症の判断基準とは

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万人が本症状の発症リスクを抱えていることが分かりましたが、しかし異食行動が散見されるからと全てが異食症状認定され奇行に該当認定を受けるのかといわれればそうとは限りません。

例えば子供であれば幼いと何でも口に入れてしまいがちです。その兆行は万人経験あるもので、これらを本症例と決めつけるかは判断の難しいところです。そのため、この病を判断するにはある既定のルールが設けられているようです。

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それが「DSM-5」と「ICD-10」といわれる診断の基準です。これらに基づき医療機関や医師によって多少異なるものの判断がなされることになっています。例えば、「DSM-5」に関しては、異食期間は1カ月以上経過がみられるものと定められています。

また、文化や社会的な見方も含めて考えた時にどのように判断するかが明記されているようです。また「ICD-10」の場合でも年齢規定が記され、書面では2歳以上がボーダーとなっているようです。

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また、妊婦については妊娠期の母体に発症するものについては自然に治る傾向も強い酔うのです。そのためこういった症状の判断基準でどの時期なのか、体長はどうなのかという点も争点になるようです。

異食症の合併症は?治療しないと危険!

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発症事例を参照すると恐怖を感じますが、中には異食症状とはいえたかが異物経口だけと軽視し油断する人も居るかもしれません。確かに氷や皮や爪にかじりつく程度であれば、それだけで完結するように思う人も多いでしょう。

しかし、真に恐ろしきはそれだけでもやっかいな異食症状がトリガーとなり引き起こされる合併症にあるのです。これらの病を考慮すると治療の必要性と重要性を感じる物ばかり。

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