ひきこさんによる雨の日限定の復讐が始まった
ひきこさんの可愛らしかった顔はひどく醜く傷つき、いじめに怯え家に引きこもるようになったのも無理はありません。雨の日に窓辺にやってくるカエルだけが唯一の友達でした。何故わたしだけがこんなひどい目に遭わなくてはならないのかと心の傷は癒える事は無く引きこもりのまま数年が経ち、成長した彼女は雨の日だけに復讐を開始したのです。
「ひきこさん」に関するウワサ②親からの虐待から誕生
第2の噂は母親の再婚相手と、その男に逆らう事のできない実の母親から容赦ない虐待によって生まれた、と言います。そしてその後さらに凄惨な状況へと堕ちていくひきこさんの過酷な運命が涙なくしては語れないものとなっており、噂話だとしてもこれはひきこさんに同情してしまう都市伝説です。
母親の再婚相手から殴る蹴るの暴行を受けていた
ひきこさんが幼い頃両親が離婚し母親と二人暮らしでした。がしばらくすると母親は再婚し3人で暮らし始めました。酒に溺れた再婚相手は酔うと毎回ひきこさんに筆舌に尽くしがたいほどの酷い暴力を振るいます。最初は庇っていた母親も時分に暴力が及ぶ恐怖と日常茶飯事に心が麻痺し、再婚相手と一緒になってひきこさんに虐待を加え始めます。
家出したひきこさんは中年男性から暴行を受ける
虐待がエスカレートし命の危機を感じたひきこさんはついに家を飛出したのですが、小学生が行くあてなどありません。雨の日途方に暮れていると(単独とも数人とも噂があるのですが)中年の男性から性的暴行を受けてしまいます。心が壊れたひきこさんはその男性を隙きを見て殺害し、忌まわしい思い出しか無い自宅に戻り両親も殺害してしまいます。
子供時代の苦痛を無関係の子供に味合わせることに
そして自分だけが味わった身体と心の苦痛を、幸せそうな子供を見るたび忌々しく感じるようになり、自分がされた酷い仕打ちを無関係の子供達にも味あわせてやろうと、雨の日に小学生を狙い殺害して引きずり回すようになったと言う悲しくやりきれない運命の結果、ひきこさんの都市伝説が誕生したと言うものです。
「ひきこさん」に関するウワサ③いじめられっ子の母親
ひきこさんには容姿端麗で成績優秀な自慢の一人娘がいました。と言う仮説的都市伝説を紹介します。3つの噂はどれもこれもがひきこさんを誕生させるのに十分な理由と説得性があります。共通するのは病的なまでに狂った現代社会を映し出したような不条理で理不尽なファクターを孕んだ点です。
自慢の娘は同世代から嫌われ者だった
親にとっては申し分のない文句のつけようがない自慢の娘でした。しかしそういう子供に対しては世間の定石通りに、クラスメイトに嫉妬心から嫌われ小学校でいじめを受けるようになりました。もちろん先生方は面倒事を嫌いますから口を揃えて相談に来たひきこさんに言います。「お子さんの勘違いじゃありませんか?」「我が校にいじめはありません」
ママ友からのいじめも?娘は遂に自殺してしまう
自分の子供より優秀な子供が同じクラスにいるなんて許せない、醜い心を持った親たちもひきこさんと娘を疎ましく思い始め、ひきこさんに冷たく当たります。父親に相談しても相手にされず悩んでいるうちに、大切な一人娘がクラスメイトの親やクラスメイトが仕組んだとしか思えないような(自殺とも事故とも説がある)事で雨の日に命を落とします。