関連映像作品②『ひきこさんVS口裂け女』
ひきこさんと口裂け女の対決シーンはラストの辺りのみですが、口裂け女の背景や正体が明らかになっていきます。ひきこさんは行動原理のわからない予測不能の怪異らしさが良く現された作品です。そしてこの作品に出てくるカシマレイコに関するきじはこちら。
関連映像作品③『ひきこさんVS貞子』
いじめ・百合・超能力の3本立てで押し迫る、押し迫りきれなくて空回りしてしまう作品です。化け物じみた(化け物ですが)破壊力のひきこさんに対する呪いの力で現れた貞子!ところで高村貞子とは何処のどなたなのでしょう。
関連映像作品④『都市伝説NO.1「ひきこさん」』
良い意味で安っぽい3CGが却ってリアリティを醸し出しているフルCGアニメーション作品です。日本のホラーの陰湿さが良く出ていて40分ほどのショートストーリーの中にひきこさんの背景と新解釈のエピソードが入っており、正直実写の前作品よりも怖さのレベルは上です。
ひきこさんには元ネタがある?
まるでこの作品がひきこさんのモチーフなのではないか?と類似点の多い小説があります。実しやかに元ネタではないかと噂になってはいますがどのような作品なのでしょうか。
江國香織の短編集『すいかの匂い』に収録されている
1998年に初版発行の江國香織の短編集「すいかの匂い」に収録された「ふきこさん」と言うタイトルのいじめと復讐をテーマとした作品です。ひきこさんのエピソードと似通ったストーリですが、主人公の大学生・蕗子さんの下宿先の女子小学生といじめっ子を落とすために落とし穴を掘るのですが、翌朝その掘った穴は、と言った小説です。
「ふきこさん」がひきこさんに非常に似ている
いじめのエピソードはあってもひきこもりはなく、雨の日でもなく蕗子さんも子供を殺したりしません。ミステリアスな部分と主人公の蕗子さんとひきこさんの名前が似ているだけの話かもしれませんが、もしかしたらこの「ふきこさん」が何らかの形で人づてに拡散されていき、元ネタを形成していったとも考えることが出来ます。
ひきこさんと同じく小学生を狙う怪しい女性
最近貞子や伽椰子・ひきこさんにお株を奪われ、めっきり噂を聞かなくなって久しい元祖都市伝説ホラークイーンの口裂け女さんですが、1978年冬からの大流行で社会問題にもなり、2004年には韓国にいたと言う情報も入っています。ちなみに一番多く目撃情報が賑わっていたのが1979年の8月です。
それまで全国を興奮の坩堝に落としていた噂が急速に沈静化したのは、子供達が夏休みで情報交換が途絶えたためと言われています。ルーツは1754年にまで遡り現・岐阜県郡上市八幡町での一揆で処罰の対象になった多くの農民の怨念が具現化されたのではと言われています。