西沢裕司の現在や生い立ち、犯行動機とは?【全日空61便ハイジャック事件】

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結果的に西沢裕司は悍ましい所業を行って、その欲求や願望を強引に叶えることができましたが、当然ながら運転は素人同然であり、急激に高度を上げ下げするなど、命を脅かす危険な運転をしました。

下記に具体的にどんな運転をしたいと考えていたのかを解説します。

実際に墜落して500名以上の人間が命を落とした凄惨な事故についてはこちらの記事です。興味のある方や気になる方は合わせてご覧ください。

レインボーブリッジをくぐってみたかった

東京都港区に存在してお台場と芝浦を繋ぐ、実物を見たことは無くても日本人であれば一度は耳にしたことがあるであろう、有名な架け橋。

西沢裕司は、童心に帰っていたのか、常識を忘れてしまったのか、その架け橋を実際の旅客機で通り抜けてみたいと考えていたのです。

ゲームや映画の世界であれば、そのようなアクロバットな技が可能かもしれませんが、全く経験のない素人がしたいという欲求だけで、試そうとするなど、危険であり身勝手で愚かすぎます。

ダッチロール(蛇行運転)をしてみたかった

更に西沢裕司は、蛇行するように機体を不規則に上下、左右させて傾けながる運転をしてみたいと考えていたらしく、本来であれば、そのよな運転は不具合であり危険な走行であります。

興味本位で、身勝手な欲望で罪なき乗客やスタッフを命を脅かす危険にさらすなど、幼稚で責任感がなさすぎると考えられ、到底、西沢裕司が正規の機長として勤まるはずないと言えるのではないでしょうか?

このような身勝手で危険な欲望、願望に巻き込まれてしまった当事者たちは、本当に可哀想であり、無事に帰還できて何よりでした。

航空警備の欠陥の改善の手紙を送り自分を雇ってもらいたかった

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西沢裕司は取り返しのつかない所業をしでかして、凶悪犯罪者として名を馳せる前に、航空会社に書類を郵送していました。

その書類には、少年時代から常に「航空」のことしかなく、常にアンテナを張っていた、西沢裕司だからこそ気づけた、セキュリティ、警備のシステムの盲点や欠陥を指摘する内容が綴られていました。

更に自分ならその欠陥、盲点に気づけるし警備に適任だと考えて、働かせてほしいという旨も綴っていました。

改善案を無視されたことを恨む

どうやらその書類を送った後も、セキュリティ、警備のシステムの欠陥、盲点は改善される事もなく、西沢裕司を警備として雇うか否かについても、向こうからアクションがなかったのです。

大学時代に、幼いころから思い描いていて、それを実現させるためだけに努力してきたのにも、実らず夢が叶わなかった挫折を経験して心に大きなダメージを負っていました。

西沢裕司は、航空がより良いものとなるようにと、良かれと思った行為を受け入れてくれずに、また挫折してしまったのです。憧れだった存在がいつしか恨みや憎悪の対象となっていったのです。

西沢裕司の裁判や事件後の様子

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西沢裕司という1人の男の生い立ちを振り返ってみると、幼いころから憧れ続けて、必死に努力して追い続けた夢が、挫折を経験したことにより身勝手な欲求、願望に変わっていった事。

そうして最終的に取り返しのつかない所業をしでかしてしまった事。その点をよく理解できるはずです。さて西沢裕司が検挙されて連行された後、どのような事を述べていたのでしょうか?

大罪人として日本の司法に基づき、裁かれることになりましたが、そこで彼の精神・人格の状態が大きな問題となったのです。こちらで検挙された後、そして法律に則った審判について解説していきます。

「機長の心に向かって問いかけた」など支離滅裂な証言をする

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西沢裕司に、何故罪なき機長を傷つけて命を奪ったのか?その疑問を投げかけると、彼は上記の題の様なデタラメなことを答えました。

実際に管制塔にもその惨劇の間際の会話の様子が通信されて、きっちりと記録され残っているのですから、その答えがデタラメで支離滅裂していることは、明らかだったのです。

実際に西沢裕司が刃物を振りかざしたのは、身勝手な欲求、願望を実現させるために支障となった者を冷酷に排除したに過ぎないのです。

二度にわたる精神鑑定を受ける

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上記で解説したデタラメで支離滅裂な答えは、罪を軽くするために嘘をついたためなのか、あるいはまともに考えられる頭なかったためなのか、どっちであるかは分かりませんでした。

ですが警察による取り調べの時にも西沢裕司は、筋が通っておらず意が分からない供述、奇行のような言動も取っており、精神科に通っていて大量の薬を服用したことを考慮して、精神鑑定が実施されました。

2度実施されましたが、その結果西沢裕司という1人の男は、先天性のヒトの発達障害として知られている「アスペルガー」また心に大きな傷を負っている病気である「うつ病」と診断されました。

薬により心神耗弱し責任能力の減退が認められ無期懲役に

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2回の精神鑑定により、西沢裕司には2つの大きな「精神疾患」があると診断されました。彼は挫折により心に大きな傷を負い、大量の精神・メンタルを落ち着かせる処方箋などの薬を服用して、精神が衰弱しきっていたのでしょう。

2つの精神疾患が診断されたために、西沢裕司は健常者ではなく、責任能力が乏しいと判断され、本来であれば死をもってして償う「死刑」が妥当でしたが、減刑となり「無期懲役」となりました。

刑務所から異様な手紙を送る

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西沢裕司は囚人となり、豚箱と呼ばれる収容所に囚われた直後に、奇妙で異様な文通を送りました。家族に宛てたものなのか、定かではありませんが、注目すべきはその文通の内容です。

そこには現在では聞き慣れない、当時流行していた「女性アーティスト」について、更にはくだらない「駄洒落」まで綴られていました。

西沢裕司がまともな人ではない事を再認識させる内容だったわけです。海の上で乗犯行に及んだ日本で初めて起きた「シージャック事件」について興味のある方はこちらの記事をご覧ください。

西沢裕司の現在は?どこで服役しているの?

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無期限でいつまでと決めらずに半永久的に牢屋、収容所の中で囚人として一生を暮らすことになった、西沢裕司ですが、2019年令和元年となった現在はどのように過ごしているのでしょうか?

また今はどこの収容所で服役しているのでしょうか?西沢裕司という1人の大罪人の現在についてを次に解説していきます。

西沢裕司の現在①千葉刑務所長を相手に提訴

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ある時でした、西沢裕司は、服役しながら文通するのを禁止されました。その時の文通相手は彼の家族ではなく、囚人の人権を守る運動する拘禁団体の人間でした。

禁止した理由はまた悪い所業や犯行をしでかす恐れがあるとのことでした。禁止されたことを反発した西沢裕司は、禁止した刑務所の責任者である人物を訴えました。

その司法による裁判では、彼が勝訴して文通が晴れて認められることになり、限りある自由を勝ち取る意外な結果となりました。

西沢裕司の現在②精神的には安定しているとのこと

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西沢裕司が憧れ続けていた空とは、程遠く無縁の環境下で長い年月を過ごしていましたが、どうやら現在は精神面が落ち着きを見せて安定しているらしいです。

しかしながら西沢裕司が、先天的な発達障害の精神疾患を持っている事実もあり、過去に憧れ続けてきた夢が叶わず挫折した、心の大きな傷も完全に癒えたと言い難いでしょう。

そのため、釈放されて世に解き放たれても、またいつか取り返しのつかない所業をしでかしてしまう恐れもないと断定できません。

西沢裕司の現在③千葉刑務所に服役中

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「全日空61便」その憧れのリアルの旅客機を、悲劇の舞台にして取り返しのつかない所業をしでかした西沢裕司は現在も囚人として収容中です。ではどこの豚箱と呼ばれる収容所に彼がいるのでしょうか?

彼は、「女子高生コンクリート事件」の主犯、「地下鉄サリン事件」を引き起こしたオウム真理教の幹部など、数々の凶悪犯罪者が収容されていた、関東地方の千葉県千葉市に存在する豚箱と呼ばれる収容所に囚われています。

西沢裕司の現在④現在は社会復帰したいと語る

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過去に取り返しのつかない所業をしでかしてしまったことを、深く反省して何故あんなことをしてしまったのか自問自答しています。

西沢裕司が物心つく若い少年時代に抱き続けた夢や将来のヴィジョンと同じように、実現できるか定かではありませんが社会復帰や釈放を望んでいることも語っています。

西沢裕司の家族のその後は?

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西沢裕司という1人の男の生い立ちやこれまでの経歴を、間近で見ていて、一番コミュニケーションをとったと考えられる家族はその後、どんな影響が及び、何をして過ごしているか?その疑問について迫っていきます。

西沢裕司の家族は賠償金のために家を売りひっこしたとの噂がある

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取り返しのつかない所業をしでかした極悪人、西沢裕司の家族となってしまったわけですから、世間体を気にしてひっそりと隠れながら生活せざるを得ない状況となったのは間違いないはずです。

そのため現状や近況については詳しく判明していません。寧ろほとんど情報が明らかとなっていません。

ヒトの命を奪い、全日空61便という旅客機を略奪したわけですから、多額の賠償金が課せられたのは間違いありませんが、一説によればそれを支払うために家族は持ち家を売却して、引っ越したと噂が出回っています。

西沢裕司の全日空61便ハイジャック事件が世間におよぼした影響

西沢裕司が取り返しのつかない所業をしでかして、引き起こされた日本では前代未聞となった悲劇が世間に及ぼした影響は大きかったです。どのような影響があったのか詳しく見ていきましょう。

西沢裕司の事件に対するマスコミの反応

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各マスメディアは、西沢裕司が取り返しのつかない所業をしでかした事態が明るみになった直後に、奇行や精神疾患者、精神病に通っていたこ事実を把握しました。

その事実を考慮して、責任能力の有無などの問題点により、実名を報道するか控えるかで揺れていました。

しかし最終的には1つの新聞企業が重大犯罪を考慮して実名を公開したことをきっかけに、他のマスメディアも一斉に西沢裕司の実名・実写真を公開して報道しました。

西沢裕司の事件の被害者遺族への対応

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唯一の犠牲者となってしまった機長の遺族たちへは、命を落としてしまったのは職務中の労災によるものと断定され、補償が支払われることになりました。いくら支払われることになったのかは判明していません。

西沢裕司の事件後の空港警備上の対応

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西沢裕司が書類を送って指摘した、航空施設のセキュリティ、警備上の欠陥、盲点は、彼の望み通り見直されて改善されることになりました。

従来よりも厳重なセキュリティとなり、安全性が向上しました。

全日空61便ハイジャック事件以外にもハイジャック事件が

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日本では旅客機を略奪するという出来事は滅多にありませんが、感慨深いことに現在でも世界では同様の事件が各地で多く発生しています。こちらではその事件を簡単にご紹介します。

パシフィック・サウスウエスト航空1771便墜落事故

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2019年(令和元年)現在から32年前の1987年の12月に、アメリカ合衆国のパシフィック・サウスウエスト航空の、ロサンゼルスからサンフランシスコへ向かう「1771便」という旅客機が文字通り墜落しました。

墜落した現場は阿鼻叫喚であり、機体や遺体の肉片など、何もかもがバラバラに散らばっていた状況だったと言います。

犯人のデヴィッドのかつての職場の上司が同乗しており、犠牲者になっていたことから動機は過去の職場と上司に対しての恨みと考えられました。

フェデックス705便ハイジャック未遂事件

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1994年にアメリカ合衆国のテネシー州のメンフィスで発生しました。「キャロウェイ」というアメリカに在住していた40代の男は、過去の生い立ち・経歴を詐称して航空会社にパイロットとして勤務していました。

しかし、それがバレてしまいキャリア的にも、経済的にも窮地に立たされてしまい、逆恨みして企業が所有するビルに機体ごと突っ込むという悪事を計画して、犯行に至ることになりました。

機内に居合わせたスタッフたちは、キャロウェイに暴行され大けがを負っていましたが、勇敢にも格闘して犯行を未遂に留める事が出来ました。幸いにも死者は出ませんでした。

アメリカ同時多発テロ事件

2019年(令和元年)現在から18年前、21世紀の始まりである2001年の9月11日、あの「9.11」で知られる、全世界のセンセーショナルを集めた凄惨すぎる同時多発テロ事件が発生しました。

惨すぎる悲劇、カタストロフィの舞台となったのは「ニューヨーク」「アーリントン」「シャンクスビル」の3つの都市であり、ニューヨークは2度も旅客機が高層ビルに衝突しました。

首謀者はイスラーム系の「ビンラディン」であり、敵対していた国家とアメリカが好意な関係を築いた影響により、レバノンという国家が所有していたタワーが破壊された。という間接的な恨みが動機となりました。

西沢裕司が引き起こした事件は再現ドラマ化されていた

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今回の記事でクローズアップしている「西沢裕司」という1人の犯罪者が引き起こした「全日空」「ANA」が舞台となった悲劇は、これまでにあるドキュメンタリー番組で映像化されていました。

こちらではその番組の情報についてご紹介していきます。

「報道スクープSP激動!世紀の大事件II」

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今から5年前の平成26年の12月16日にフジテレビ系で放送されました。

色々な重大事件の概要を再現VTRでまとめられている番組であり、西沢裕司が引き起こした事件も数分間でありますが、取り上げられています。要点をしっかりと映像を通して把握することができます。

戦後重大事件の新事実2018

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去年、平成30年のクリスマスである12月25日に、TBS系で放送されたので、見たことがあり記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか?

こちらは上記の番組よりも長編ドラマとなっていて西沢裕司が、幼い少年時代の生い立ちから、取り返しのつかない所業をしでかして引き起こした事件までを詳しく描かれています。

西沢裕司は現在も服役中のハイジャックの犯人

今回は「西沢裕司」という1人の犯罪者をクローズアップして、彼の家族や過去の生い立ち、全日空61便を略奪して尊い機長の命を奪った事件などについて、解説していきました。

幼いころから「航空」に憧れ続けて、夢として努力して追いかけていましたが、叶わず挫折して心に大きな傷を負って、いつしか身勝手な願望を抱き、恨みの対象となってしまったことが動機となりました。

西沢裕司という1人の大罪人は現在も、囚人として改心と更生するために服役しております、本人は社会復帰を望んでいますが、その希望が今度は叶うことになるのでしょうか。

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私たちは彼の今後の意向に注目して、西沢裕司が引き起こした取り返しのつかない事件を風化させないようにしなければなりません。

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