そうして最終的に取り返しのつかない所業をしでかしてしまった事。その点をよく理解できるはずです。さて西沢裕司が検挙されて連行された後、どのような事を述べていたのでしょうか?
大罪人として日本の司法に基づき、裁かれることになりましたが、そこで彼の精神・人格の状態が大きな問題となったのです。こちらで検挙された後、そして法律に則った審判について解説していきます。
「機長の心に向かって問いかけた」など支離滅裂な証言をする
西沢裕司に、何故罪なき機長を傷つけて命を奪ったのか?その疑問を投げかけると、彼は上記の題の様なデタラメなことを答えました。
実際に管制塔にもその惨劇の間際の会話の様子が通信されて、きっちりと記録され残っているのですから、その答えがデタラメで支離滅裂していることは、明らかだったのです。
実際に西沢裕司が刃物を振りかざしたのは、身勝手な欲求、願望を実現させるために支障となった者を冷酷に排除したに過ぎないのです。
二度にわたる精神鑑定を受ける
上記で解説したデタラメで支離滅裂な答えは、罪を軽くするために嘘をついたためなのか、あるいはまともに考えられる頭なかったためなのか、どっちであるかは分かりませんでした。
ですが警察による取り調べの時にも西沢裕司は、筋が通っておらず意が分からない供述、奇行のような言動も取っており、精神科に通っていて大量の薬を服用したことを考慮して、精神鑑定が実施されました。
2度実施されましたが、その結果西沢裕司という1人の男は、先天性のヒトの発達障害として知られている「アスペルガー」また心に大きな傷を負っている病気である「うつ病」と診断されました。
薬により心神耗弱し責任能力の減退が認められ無期懲役に
2回の精神鑑定により、西沢裕司には2つの大きな「精神疾患」があると診断されました。彼は挫折により心に大きな傷を負い、大量の精神・メンタルを落ち着かせる処方箋などの薬を服用して、精神が衰弱しきっていたのでしょう。
2つの精神疾患が診断されたために、西沢裕司は健常者ではなく、責任能力が乏しいと判断され、本来であれば死をもってして償う「死刑」が妥当でしたが、減刑となり「無期懲役」となりました。
刑務所から異様な手紙を送る
西沢裕司は囚人となり、豚箱と呼ばれる収容所に囚われた直後に、奇妙で異様な文通を送りました。家族に宛てたものなのか、定かではありませんが、注目すべきはその文通の内容です。
そこには現在では聞き慣れない、当時流行していた「女性アーティスト」について、更にはくだらない「駄洒落」まで綴られていました。
西沢裕司がまともな人ではない事を再認識させる内容だったわけです。海の上で乗犯行に及んだ日本で初めて起きた「シージャック事件」について興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
西沢裕司の現在は?どこで服役しているの?
無期限でいつまでと決めらずに半永久的に牢屋、収容所の中で囚人として一生を暮らすことになった、西沢裕司ですが、2019年令和元年となった現在はどのように過ごしているのでしょうか?
また今はどこの収容所で服役しているのでしょうか?西沢裕司という1人の大罪人の現在についてを次に解説していきます。
西沢裕司の現在①千葉刑務所長を相手に提訴
ある時でした、西沢裕司は、服役しながら文通するのを禁止されました。その時の文通相手は彼の家族ではなく、囚人の人権を守る運動する拘禁団体の人間でした。
禁止した理由はまた悪い所業や犯行をしでかす恐れがあるとのことでした。禁止されたことを反発した西沢裕司は、禁止した刑務所の責任者である人物を訴えました。
その司法による裁判では、彼が勝訴して文通が晴れて認められることになり、限りある自由を勝ち取る意外な結果となりました。
西沢裕司の現在②精神的には安定しているとのこと
西沢裕司が憧れ続けていた空とは、程遠く無縁の環境下で長い年月を過ごしていましたが、どうやら現在は精神面が落ち着きを見せて安定しているらしいです。
しかしながら西沢裕司が、先天的な発達障害の精神疾患を持っている事実もあり、過去に憧れ続けてきた夢が叶わず挫折した、心の大きな傷も完全に癒えたと言い難いでしょう。
そのため、釈放されて世に解き放たれても、またいつか取り返しのつかない所業をしでかしてしまう恐れもないと断定できません。
西沢裕司の現在③千葉刑務所に服役中
「全日空61便」その憧れのリアルの旅客機を、悲劇の舞台にして取り返しのつかない所業をしでかした西沢裕司は現在も囚人として収容中です。ではどこの豚箱と呼ばれる収容所に彼がいるのでしょうか?
彼は、「女子高生コンクリート事件」の主犯、「地下鉄サリン事件」を引き起こしたオウム真理教の幹部など、数々の凶悪犯罪者が収容されていた、関東地方の千葉県千葉市に存在する豚箱と呼ばれる収容所に囚われています。
西沢裕司の現在④現在は社会復帰したいと語る
過去に取り返しのつかない所業をしでかしてしまったことを、深く反省して何故あんなことをしてしまったのか自問自答しています。
西沢裕司が物心つく若い少年時代に抱き続けた夢や将来のヴィジョンと同じように、実現できるか定かではありませんが社会復帰や釈放を望んでいることも語っています。
西沢裕司の家族のその後は?
西沢裕司という1人の男の生い立ちやこれまでの経歴を、間近で見ていて、一番コミュニケーションをとったと考えられる家族はその後、どんな影響が及び、何をして過ごしているか?その疑問について迫っていきます。