花形敬とは?「伝説の喧嘩師」と呼ばれた素手喧嘩(ステゴロ)最強の男!

もし脳天やこめかみに花形敬のパンチや拳をまともに食らったら、生きているかどうか危ういのではないでしょうか。少なくとも重体、後遺症が残ることは間違いありません。

伝説③ナイフや銃を持つ相手にも素手で闘った

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花形敬がまだアングラ界に入る前、学生の時のケンカにおいても、相手がバットや鉄パイプなどの鈍器を所持していても、自分は己の拳、素手のみでいつだって挑んで蹴散らしてきました。

暴力団に所属して、ケンカの相手が刃物や拳銃など容赦がない凶器を持つ組員が相手だろうと、そのスタンスは変わらず貫いてきたのです。

「人斬り」という異名を持つロシア人を相手にした際には、闘争の末、相手が日本刀を手にしたので、命の危険を感じたのか拳1つで全力で格闘して、息の根を止める最期まで殴り続けて殺めてしまったこともあったのです。

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大柄で筋肉もありパワーも兼ね添えていたので、凶器を振り回しても強いはずですが、何故それほどまでに素手にこだわったのでしょうか?

きっとそれは、花形敬は、己の拳のみを信じる漢であり、素手のみというポリシーを貫きとおしたからなのかもしれません。

彼は、お金や地位、権力が欲しかったのではなく、いつまでもその拳を振りかざす場が欲しいがために、暴力団に所属してアングラ界に生きたのかもしれません。

伝説④拳銃で撃たれた後も夜通し犯人を探し回った

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こちらで話す内容はあくまでも、噂であり真実ではなく事実無根であるので、予めご了承ください。

暴力団に所属して組員としてアングラ界で暗躍していた花形敬は、よく周りに「銃なんかに負けない」と語っていました。そんな誇張した冗談のような自称を現実にするようなエピソードが起きたのです。

抗争していた別組織の組員から銃で撃たれて弾丸がカラダを貫き、常人であれば重体となるほどの傷を負いました。

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ですが、病院に搬送されたあと、勝手に病室から飛びだして、傷がまともに感知していない状況で、己の足で銃を撃った組員を夜通して探しまわったそうです。

実は嘘か本当か分からない、拳銃を相手にした伝説は他にもあるのです。下記にその逸話、エピソードの詳細をまとめてご紹介します。

拳銃を相手にしたもう一つの伝説

株式会社東工業、安藤組の中心となる重要人物の幹部たちが、ある晩、集まって酒を飲む機会がありましたが、その時、その場に花形敬が居合わせており、本人はベロベロに酔っぱらっていました。

酔っぱらった勢いで同じ幹部の人間の1人に、酷い暴力を振るったそうですが、その酒癖、悪酔いに遭って殴られてしまった幹部は、花形敬の恐ろしさと強さをよく知っていなかったので、逆上せずにグッとこらえてその場を終えました。

しかし、その様子を見ていたその幹部の直属の部下は、悪酔いして慕っていた兄貴分の幹部を殴った花形敬に対して、腹の虫が収まらなかったです。その直属の部下は、武者震いしながら花形敬の前に立ちはだかると、ハジキを向けました。

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この瞬間、既に酔いがさめていた花形敬は鬼の形相で、ハジキを向けている直属の部下に対して煽るように一喝して、その拳を振りかざしました。

直属の部下は命の危険を感じたのか、勢い余ったのかトリガーを引き弾丸が放たれると、花形敬の太い指を貫通し、また一喝され煽られたので、更にもう一発弾丸を放つと、今度はボディを貫きました。

しかし、花形敬は仁王立ちしたままで、意識もそのままで、痛がる様子もなかったので、その様子に恐怖を感じて直属の部下はその場を逃げて立ち去りました。その後、花形敬は自力で病院に行き、治療してもらったそうです。

伝説⑤渋谷駅に止まる電車を脱輪させた

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花形敬が所属していた、株式会社東工業、安藤組という暴力団が主に活動していたのは渋谷でしたが、令和となった現在も同エリアに存在する渋谷駅を舞台にした、本当であれば驚愕するような怪力エピソードがあります。

その時はまだ国営企業の日本国有鉄道が管轄していたであろう、渋谷駅に停車していた列車を前に、いきなり飛び出した大柄なアウトローの花形敬は、自らを「大江戸の鬼」と名乗り一喝しました。

そして金棒ではなく、金属でできた鉄パイプの様な棒状のもので、列車の操縦室がある前頭の部分をボコボコ殴り続けたそうです。

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この時、その列車の中には、たくさんの乗客がいましたが、駅の構内、プラットホームにいた国鉄のスタッフや駅員は、異常な光景と、鬼の様な所業をしている花形敬を見て言葉をなくし、ただ立ち尽くすのみだったのです。

凄まじい勢いで振りかざす鉄パイプと、それを受ける列車の機体の甲高い打撃音が暫く鳴り響くと、いつの間にかその衝撃により、多くの乗客を乗せた凄まじい重量のある列車の車輪が、線路からずれて脱線していたのです。

繰り返す様にこのエピソードが本当かどうか定かではありませんが、もし本当であれば、彼は一体何をしたかったのでしょうか?己の怪力を見せつけたかったのでしょうか。なんにせよ人外の怪力っぷりには驚かされます。

伝説⑥前科7犯22回の逮捕歴を持つ

花形敬という1人の男はただケンガが強いだけではなく、根っからのワルで生粋のアウトローなのです。30代という若さでこの世を絶ってしまいますが、その太く短い人生の間に何度も警察に逮捕されて、刑罰を受けているのです。

出は一体どんな犯罪を犯していたのでしょうか?罪状や刑罰の詳細については明らかとなっていません。

ですが先ほどの伝説やエピソードから推測すれば、モノを破壊する「器物損壊罪」人に対して暴力を振りかざし「傷害致死罪」「暴行罪」が多かったのではないでしょうか?

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一説には、花形敬を本気にさせた相手を、誤って最期までぶちのめして命を殺めてしまったので「殺人罪」も犯してしまったとも考えられそうですが、真実は分かりません。

花形敬と力道山の因縁の関係

先ほどは真実かどうかは分からない、花形敬の伝説と呼ばれるような様々な逸話の数々をご紹介していきました。本当であればますます、現実に生きたモンスターの様な人間、最強の男、と言った異名に匹敵する人物と言えます。

日本のプロレスの父と呼ばれ、ジャイアント馬場、アントニオ猪木という2代巨頭の師匠でもあり、相撲出身レスラーの「力道山」という昭和の大スターをご存じでしょうか?

そんな力道山と花形敬という、2人の怪物が一触即発の事態となった実話のエピソードがあります。こちらでそのエピソードの詳細をまとめてご紹介していきます。

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