ミュンヒハウゼン症候群は病気を装う心の病気!原因や治療法は?芸能人にも?

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自分を誇張してアピールしてでも誉められたい(自己愛性パーソナリティー障害)、いつでもみんなに注目されていたい(演技性パーソナリティー障害)といった行動はとても酷似しています。
自分のためなら犯罪を犯してもお構いなし(反社会性パーソナリティー障害)という面も持ち合わせている可能性があります。ミュンヒハウゼン症候群との共通点がお分かりいただけたでしょう。

こんな人は要注意!ミュンヒハウゼン症候群患者の特徴

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病気になったことを誇らしげに話す人が、芸能人に限らず一般人にもいます。でも度が過ぎていたら要注意。ミュンヒハウゼン症候群の予備軍ではないか、チェックをしましょう。該当数が多ければ診察も検討してください。

医師はこんなところを見ている

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ミュンヒハウゼン症候群の疑いがある人について医師は、病歴、身体診察、検査を行い、身体的な面だけでなくメンタル面で障害がないかも見ています。病気についての知識に長けている患者もいるので、医師が判断に困ることもあります。

多く当てはまればミュンヒハウゼン症候群の疑いがあるので注意

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・病歴に一貫性がなく、治療を行っても悪化する
・陰性の結果が出たり治療を行うと別の症状が現れ、他の病院に移ってしまうこともある
・検査や手術を受けることに対してポジティブ、抵抗がない
・以前担当していた医師と家族又は現在担当している医師が話すことを嫌がる
・病気の人を羨ましいと思う

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病気の可能性が否定されてもなお症状を誇張したり、改ざん、詐称をした場合は医師が確認し、ミュンヒハウゼン症候群の疑いがないか精神科を勧められることがあります。不必要な治療を防ぐことができます。

ミュンヒハウゼンってどんな意味?病に関わる映画やドラマも

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ミュンヒハウゼンって一体何?とお思いになった方もいるのではないでしょうか。実はある人物の名前が由来となっています。一方この奇病は、人々の興味の対象となり、数々の作品の中でも取り上げられています。気になる方はぜひご覧になってみてください!

「ほらふき男爵の冒険」

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ミュンヒハウゼン男爵という18世紀ドイツに実在した貴族から、ミュンヒハウゼン症候群の名称は、由来しています。男爵の冒険エピソードがおもしろおかしく語られています。
出版された経緯というのも風変わりで、話好きのミュンヒハウゼン男爵は自分の体験談を創作も交えつつ客人に披露していたようです。それがとても良くできていたので、ある人が男爵に無断で出版してしまいました。
怒ったミュンヒハウゼン男爵は出版をやめさせようとしたものの、たちまち大ヒットとなります。ミュンヒハウゼン男爵は憤慨のあまり亡くなってしまったそうです。

「THE Act」

前述したクローディーヌ・ディーディー・ブランチャード殺人事件がドラマ化されています。アメリカで制作され、日本ではHulu限定で配信をされています。
代理ミュンヒハウゼン症候群の毒親の母よって、病気だと思い込まされていた娘。真実を知った娘は、恋人に母親を殺害してほしいと頼みます。俳優陣の演技力にも話題が集まるこのドラマ、一見の価値ありです。
親に支配された「搾取子」の運命は?詳しくはこちらをご覧下さい。

ネタバレ注意!「ルイの9番目の人生」

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9歳の少年ルイは、生まれてからの8年間で生死をさ迷うほどの大ケガに8回もあっています。9歳の誕生日にも、不運に見舞われます。家族と出掛けた海辺の断崖絶壁から落下してしまうのです…。
奇跡的に9度目の九死に一生を経験するルイ。しかし担当医のパスカルは不審に思い、彼が抱えた謎を解き明かそうとします。
これ以上はネタバレとなってしまうため記述はできませんが、この記事で紹介したどれかの疾患が、この映画の重要なキーワードとなっています。ミステリーが好きな方におすすめの作品です。

ミュンヒハウゼン症候群は病気を装う心の病気

病気を装って関心を引くミュンヒハウゼン症候群についてご紹介しました。我が子を利用した代理ミュンヒハウゼン症候群は、自分の欲求のため虐待を行う恐ろしい疾患でもあります。芸能人ですらなりうる病です。もし身近にいたら、治療を勧めましょう。

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