蚕の成虫は?モフモフのカイコガが可愛い!口も生きる気力も無いって本当?

蚕の成虫の画像②

まるでゴジラと戦うためにインファント島から飛来した飛べない「モスラ」のような出で立ちの神秘的かつモフモフなカイコガの成虫は、ポケモンに出てくるキャラクター「イーブイ」にも似た可愛いらしさですね。その「モスラ」のモデルにもなったと言う世界最大の蛾「ヨナグニサン」に関する記事はこちらです。

蚕の成虫の動画③

これはもう、たまらない可愛いらしさ爆発のTwitter動画ですね。普通の蝶や蛾の細くて頼りない足と違い、モフモフの太めの前足でお手なんてされたら時の経つのも忘れていつまでも遊んでしまいそうですね。

蚕の成虫の動画④

動画の中でも投稿者の方が言われている通りまるでハムスターのようなモフモフのカイコガです。飛べないのに羽根を全力で振りまくっているところも萌えポイントのひとつです。動画の前半に登場するのは男の子のカイコガですが、後半に貴重なメスのカイコガの産卵シーンが収録されています。

蚕の成虫の動画⑤

こちらも力いっぱい羽根をはためかせながら、成虫と言えば大人なのに飛べないのでヨチヨチと歩く様子が収められた動画です。YouTubeのコメント欄にもありますが「俺、飛べそうな気がしたんだが」と言っているようなモフモフの表情が可愛いですね。可愛いとは逆に閲覧注意と言われても見たくなっちゃう虫の記事はこちらです。

蚕の成虫は生きる力のない儚い存在|幼虫も弱かった?!

先程の動画や画像でご覧の通りの可愛いアピールに余念のないカイコガですが、前章で触れたように飛べない・口がないから食べれないなど生きる事に関しては消極的な儚い存在です。さらに幼虫の時の蚕も人間が手をかけてあげないと生きては行かれないほど弱く脆弱なライフスタイルを貫いています。どれだけ生きる事にネガティブなのかを説明します。

蚕の成虫の儚さ①口がなく食べ物を食べない

蚕は成虫になってしまうと蝶や蛾にある口吻と呼ばれるストロー状の器官が退化して失くなるため口と呼べるものが無く、水を飲む事もエサを食べる事もできませんがお腹が減る事はないのでしょうか。

蚕の成虫の口はなぜ無いのか?

蚕は幼虫の状態で一生分のエサを食べます。とにかく幼虫期は繭を作る時まで、食べるためだけに生きているようなものです。そのため成虫になってからは飲まず食わずで子孫を残すためだけに集中するため口を必要としません。成虫になった蚕は交尾のために残りの一生を精いっぱい生きるのです。

蚕の成虫の儚さ②飛ぶことができない

蚕は生まれてから繭を作るまでの幼虫期に食べて食べて食べまくるので、繭から羽化して成虫となり出てきた時にはずんぐりむっくりのメタボ体型の成虫に変身しています。羽根を羽ばたかせる事はできても身体が重く、飛べるだけの筋力が退化しており成虫のカイコガは飛べないのです。

蚕の成虫の儚さ③交尾後はすぐに死んでしまう

やっと成虫になった蚕は残りの一生を子孫を残すと言う一世一代の大仕事に費やします。オスのカイコガは交尾の後2~3日で儚い一生を終え、メスは産卵後どんなに長くてもおよそ一週間ほどで成虫としての一生を終え死んでしまいます。

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