蚕の吐き出す糸から造られた絹織物は現在では想像もつかないほどに大変な貴重品だったので、クレオパトラや楊貴妃・卑弥呼と言った古代の権力者階級への献上品や友好国への贈答品として用いられました。その美しさや機能性を備えた絹に魅了され世界中の商人たちが中国を目指し通った道が「絹の道・シルクロード」と呼ばれています。
蚕は神話にも登場!地域によっては「おカイコ様」と呼ばれる
須佐之男命とオオゲツヒメが登場する「古事記」やツクヨミの話で知られる「日本書紀」などに登場するほど歴史が古く神格化さえされている蚕は、地域によっては「おカイコ様」と呼ばれ大変大切にされています。
明治以降、養蚕は皇后陛下に引き継がれてきた
明治4年に時の皇后陛下であらせられる昭憲皇太后が宮中で「御養蚕」を始められて以来、貞明皇后・香淳皇后・皇后美智子様を経て現代の皇后雅子様まで代々皇后陛下のお仕事として引き継がれています。
カイコガはとっても賢い虫?ロボットを操作出来る?!
この動画が2013年に東京大学先端科学技術研究センターの研究グループが開発したと言う「カイコガが操縦するロボット」です。4つの車輪がついた車の形状をしたロボットの操縦席に取り付けられたボールを、フェロモンを辿ってその方向に進もうとするカイコガの習性を利用したと言うものです。
閲覧注意!長野県には虫食文化があった!
日本全国津々浦々、47都道府県それぞれに独自の食文化が存在しています。そして長野県には海が無い環境であったため元々動物性タンパク源が少なかった事からなんと虫食文化が根付いており、スーパーなどで普通に並べられ販売されていました。
虫が苦手な方は閲覧注意でお願いします。「蚕のさなぎ」
現在でもスーパーで手軽に購入でき、酒の肴にもぴったりと人気の「蚕のさなぎ」はビジュアル的ハードルがかなり高い代物ではありますが砂糖醤油の味がしっかり効いておりご飯に乗せてもイケると言う事です。
有名な「イナゴソフト」をはじめさまざまな虫が
長野県は諏訪湖の湖畔で販売されている「イナゴソフト」をはじめ、基本的な味付けは砂糖と醤油をしっかり効かせ、トッピングやおつまみ系などが多い傾向にあります。その他、蜂の巣・蜂の子・ザザムシなどなど、是非長野県を訪れる機会があり、勇気がありましたらお試しください。
昆虫食ヒロイン「虫食少女伊南さん」が攻めすぎ
昆虫食を好む可愛いヒロインと言う攻めすぎた内容のマンガ「虫食少女伊南さん」をご存じない方のためにご紹介します。高校デビューを飾ろうとした少年が幼馴染のヒロインと再開し交際し「私のお弁当毎日食べてくれますか?」と、ここまでは普通のラブコメですが、蓋を開けると中身は「大量の虫!」虫食の概念を根底から覆す作品です。