ブランケット症候群とは?お気に入りのものを手放せない症例
クッションや人形、タオル、布団などその人にとって特別なモノがないと怖い気持ちになったりソワソワと、安心できずに寝れないなどの心も症例です。
より詳しくこの後ご紹介していきます。
ブランケット症候群の症状とは?
先ほどお伝えした通り、人形やクッションなど特定のものがすぐ近くにないと、落ち着かなかったり、不安になるケースです。
どんな影響を及ぼしたり、日常生活の中でどのように作用するのかなどの、症状を具体的に説明します。
是非知らない方、当てはまらない方も、将来生まれてくる我が子や身の回りの大切な人の為に知識を得ておきましょう。
ブランケットや毛布がないと落ち着かない!
その名称から就寝するシーン、布団など寝具に関わるものだと勘違いされがちです。
実際はシーン、寝具に問わず、どんな時でも特別な何かが無いとダメなのです。
なのでそのダメな状況を作ってしまうと、心や精神がソワソワします。
ブランケット症候群は別名「ライナスの毛布」とも呼ばれる
アメリカ合衆国の漫画家「チャールズ・モンロー・シュルツ」が書き留めた漫画「ピーナッツ」に登場する、主人公が飼っているペットのキャラが日本では呼び名として親しまれている「スヌーピー」
同作品に登場する秀才肌でいつも冷静沈着ですが、実は友達思いの「ライナス」が由来です。
ブランケットや毛布の汚れや匂いにも愛着を抱いている
その方にとっては特別の何かというのは、その物だけを指しているとも限りません。
もっとかみ砕いて説明すると、その物のキズやよごれ、色、そういった細かな要素にも特別な意識を抱いて大切に思っている人もいるのです。
そのため良かれと思って綺麗にしたり、修復したりすると、その人の気持ちを心底傷つけてしまうのです。成人の方もこうした知識を知っておくことが大切なのです。
ブランケットや毛布がないと睡眠不足になる
1日中どんな時でもトイレに行くときもご飯を食べるときも出掛けるときも、特別な何かがそばにないと安心できません。
就寝する際も同様であり、もし特別な何かが無いと、リラックスできず不眠症などと言った悪影響を及ぼす原因となります。
ブランケット症候群かどうかチェックで診断!
どんな作用を生み、どのような影響があるかなどお分かり頂けたはずです。では実際にブランケット症候群なのかチェックしてみて下さい。
ブランケット症候群かどうかチェック!
ではテストをするために、いくつかの簡単な質問をするので、それが該当するかしないかチェックしてみてください。
ブランケット症候群チェック項目
- 診断①:大人(成人)だが捨てられない(離せられない)特別な何かがある
- 診断②:特別な何かがないと居ても立っても居られない
- 診断③:家では常に何か触れている
- 診断④:子供のときそうだった
- 診断⑤:メンタルが脆い
- 診断⑥:特定の匂いが好き
- 診断⑦:幼少期時代に母親に愛されなかった
- 診断⑧:依存しやすい
- 診断⑨:家が一番落ち着く
- 診断⑩:大切にしている何かがある。
診断項目からブランケット症候群かどうか確認!
当てはまったのが3つまでの人なら心配いりません。
6つまでの人は普通といえますが、ケースは0ではありません。
9つまではケースが高いといえます。10つでしたら非常にケースは高くなります。一度お近くの専門の医療機関を訪ねてみてください。
ブランケット症候群の原因とは?
特別な何かが無いとどうしようもない、不安になる症状がでる、ブランケット症候群の原因とは一体何なのでしょうか?
広く言えばこの症状の原因は心の安らぎ、すなわち安心を欲するためです。つまり厳密に言えば原因は1つだけではなく、あらゆることが原因になるので複数存在するわけです。
こちらでその気になる原因をピックアップして解説していきます。
ブランケット症候群の原因①愛情不足
幼少期や生まれたばかりの赤ちゃんのときなどに、両親、特に母親から真っ当な愛を受けてこなかった場合、原因になることがあります。
愛が無いということは心が安らがないのです。生まれて間もないころの方がより愛に飢えており、愛情や安心を欲しているのです。
ブランケット症候群の原因②過度なストレス
日常生活の中で大きなフラストレーションを感じてしまい、精神やメンタルに過度にダメージを負うとブランケット症候群に陥ってしまうケースがあります。
ブランケット症候群の原因③自立の家庭や環境の変化でも起きる
新生活を始める大学生や初めて社会人として働いて、実家から心機一転新しい環境で一人暮らしを始めるといった、自立するシーンではこれまでに経験しなかった色々な支障や不安が連続します。
そういった自立するシーン、身の回りの環境の変化などがキッカケとなることもあります。
ブランケット症候群の原因④一度治ってもぶり返す可能性も
過去にブランケット症候群だった方など、一度患い克服した方は、成長して時が経った後でもぶり返す事もあります。
見た目や外見が変わらず、身体的に成長がパタリと止まってしまうといった、映画の中のような数奇な現象が起きてしまう「ハイランダー症候群」について気になる方や興味のある方はこちらです。
ブランケット症候群の子供への対処法とは?
大切な愛する我が子が、ブランケット症候群と思われる症状が表れた時など、どう接してあげればよいのか?
こちらではそんな時のために対処法を分かり易くレクチャーしていきます。よく理解し知識として得ておくと良いでしょう。
ブランケット症候群を無理に治療するのは危険!
慌てたり、はやく治せさなきゃと思って、無理やりだったり早期に治そうとするのは危険です。したがって誤った行動なのです。
特別なモノを取り上げたり、排除すると、心のよりどころ・安らぎを奪ってしまうので、かえって心に大きな傷やダメージを与えてしまい、様々な精神疾患を引き起こしてしまうのです。
ハンドタオル・お守りなどに加工することもおすすめ
正しい対処法としては、特別な何かがもし加工できるのなら、上記に挙げたようなモノに変化させて、持ち歩いても日常生活の支障を小さくさせると対処法に繋がるでしょう。
ブランケット症候群になった理由を考えるのが大切!
もし愛する大切なお子さんがブランケット症候群になったら、直す事や対処法を考えるまえに、前提として経緯を考える事が非常に大切です。
考えられる要因はたくさんあり、心や精神に負荷が掛かっているケースがほとんどなのです。
そうした負荷やフラストレーションを取り除いてあげることが正しい対処法であり、まずはそれを探るためにもよく話し合いましょう。
ブランケット症候群はストレスを軽減することで改善する!
繰り返す様になりますが、取り除くのは特別な何かではなく、日常生活において蓄積されるフラストレーションと言った心の負荷を取り除いてあげることで改善します。
また心やメンタルが安らぐようにしてあげたり、リラックスできるような環境づくりも対処法の1つです。
小学校高学年・中学まで続いた場合は要注意
物心がつき思春期に差し掛かるような、小学校高学年・中学校まで症状がみられる場合は要注意が必要です。
家族間だけで解決しようとするのではなく、専門のカウンセラーや医療機関に相談したほうがよいでしょう。
ブランケット症候群は大人もなる?執着するものとは?
大切な愛する我が子、お子さんに症状が見受けれられる場合、ブランケット症候群の対処法をお話ししました。
さて対象となるのは子供のみなのでしょうか?実は成人たちも対象となる症状なのです。
成人のケースは他の何かが「特別」になるケースがあります。
大人はブランケット以外に執着してしまう可能性?
大人になると特別な何かは、縫いぐるみや布団だけではなく、「スマートフォン」や「恋愛」が執着する対象です。