呪いに憑りつかれた女将は、発狂した後ぐるぐる巻きにされて、行方知れずになってしまいます。おそらく、女将は土地の「タブー」として幽閉されているのではないでしょうか。
美咲ちゃん
物語の途中出てくる少女・美咲ちゃんは、ストーリーの中で青年と良い雰囲気になる姿を想像させるなど、本作においてマドンナ的な存在です。
しかし、美咲ちゃんは物語に直接関係なく、最後まで何者か明かされていません。それどころか、物語の終盤で青年たちと美咲ちゃんの友情の結末すら、一切語られていないのです。
ただ、オカルト界隈の言い伝えで、霊の所在地から霊自身が他者にはたらきかけない限り、霊は人を殺すことも攻撃することもできないというものがあります。
青年たちが旅館で事件に巻き込まれたのは、美咲ちゃんと出会った後。このことから、もしかして美咲ちゃんはバイト先に憑りついていた悪霊そのものではないかという考察も飛び交っています。
美咲ちゃんは、主人公たちを誘い出すために、人間の姿になってあらわれたのではないでしょうか。もし主人公たちが美咲ちゃんともっと仲良くなっていたら、主人公たちの命はなかったかもしれません。
リゾートバイトの現在
「リゾートバイトの怖い話」は、先述の通り今現在も語り継がれる、オカルトフィクションの金字塔的な存在として扱われています。
Yahoo!知恵袋などでは、近年も「リゾートバイトの怖い話に似たオカルトを教えてください」など、「リゾートバイトの怖い話」に影響された若者の質問も投稿されるほどです。特に、リゾートバイトの季節である夏になると、この物語を求めてインターネットを彷徨う人が多いでしょう。
また、「リゾートバイトの怖い話」をモチーフにした、映画も制作されています。現在でも「リゾートバイトの怖い話」は、根強い人気を誇っているのです。
そして、「リゾートバイトの怖い話」を投稿した作者がどうなっているかは、不明です。もしかすると投稿者は、新たなオカルトストーリーを匿名掲示板に投稿しているかもしれませんね。
また、「リゾートバイトの怖い話」は非常に迫力のある文章なので、投稿者の文章力はかなりのものといえます。投稿者は文筆家として活動していても、おかしくないですよね。
