まず、スプールが指で少し左右に動くように、メカニカルブレーキを緩めます。今度は、逆に同じ動作でゆっくり締めていきます。動かなくなったところで、調整の終わりです。ここで締め過ぎるとドラブルの元になりますので、くれぐれも注意しましょう。
ブレーキシステムの調整
ルアーを投げたとき、ドラブルが発生しないように丹念に調節します。具体的には、外部のブレーキダイヤルを最高値から少しずつ緩めていきます。投げたときの飛距離をその都度、確認しながら、バックラッシュが起こらない数値を見極めます。ブレーキシューの切り替えはしないで、外部ダイヤルだけで調節するとよいと思います。
投げ方の種類と選択
投げ方の方法は、①オーバーヘッドキャスト(周辺に障害物などがないときに使い、一番飛距離が出ます。投げ方の基本です。)②サイドキャスト・バックハンドキャスト(手返しがよい投げ方です。頭の上などに障害物があり、①ができないときに使う投げ方です。)③ピッチング(足元付近に正確に投げる場合に用います。ピンポイントでバスを狙うときにはもってこいの投げ方です。)④ダウンショット(ネコリグなどを太めのラインで快適に使えます。)の4つがあります。①~④の投げ方を釣り場やSVライトリミテッドの機能が一番発揮できる場面で使い分けるとよいと思います。
Contents
SV ライト リミテッドの使い方
使い方は、SVとエアの中間を埋める
例えば、タトゥーラSVで5gから12gであれば、ストレスなく投げることができますが、軽いルアーだと投げられても、少し神経をつかって投げなければならないときがあります。狙うポイントに届かなかったり、満足できる飛距離が出せなかったりするので、ここに、このリールが活躍する場があります。
使うルアー重量として最も使いやすいのは、5グラム前後
このリ-ルのスプールには、8ldラインだとしたら、80m巻けます。ですから、軽いルアーを気にすることなく使うことができます。軽めルアーを使った感じとしては、普通のSVスプールを超えるくらいになると思います。具体的には、5グラム前後のミノーやシャッドをはじめ、3.5~5g程度のライトテキサスやダウンショット、ジグなどをタイトなポイントへ投げることができますし、あるいは、いつもより距離をおいて攻めることもやりやすくなります。
SV ライト リミテッドのインプレ
SVとエアの融合、軽快感抜群で、テンポよく釣りを
このリールの謳い文句は、「SVとエアの融合」と言われています。正にそのとおりで、軽量級のルア-から中量級のルアーまで、ストレスをかかえることなく飛んでいきます。特に、ピッチングをするときは、軽快で気持ちよく投げることができます。投げる→落とす→誘う→回収の繰り返しですが、リズムよく投げ続けるので、テンポよく釣りをすることができます。
また、ボートで使うときは、タ-ゲットの魚にプレッシャーを与えないように、遠くから狙いますが、スプールの持つ性能からか、少々遠くでも、狙ったポイントにルアーを落とすことができるようになりました。釣果アップが期待できます。
SV ライト リミテッドの評判
SVライトリミテッドは高評価
このリ-ルは、多くのアングラ-にバス釣りに使用され、評判を呼んでいます。具体的に述べると下記のようなことが挙げられます。
- 総重量がベイトリールの中でも最も軽い。
- ブレーキシステムが性能が高いため、他の機種よりバックラッシュしにくい。
- マグネットブレーキであるが、軽いルアーを気持よく飛ばすことができる。
- ギア比「6.3」はローギアのベイトリールであるが、かなりゆっくりなスピードで巻くことができるため、巻き系のルアーに大変適している。
- ナイロンライン8lb(40m~80m)10lb(30m~65m)が巻ける。ベイトフィネス用で使われるリールとしては、巻けるラインの量は多い。太いラインが巻け、遠投が可能である。
SV ライト リミテッドのベイトフィネス
ベイトフィネスとはどんな釣り方なの?
この釣り方は、ベイトリールを使って軽めのルアーをアクションをかけ巧みに操って魚を釣ることです。5グラム以下の軽いルア-を使用し投げ釣りをしますが、この軽さだったら当然着水したときの音は小さくなりますから、ブラックバスの警戒心を軽減することができます。
ベイトフィネスのメリットは
スピニングリ-ルを使ったタックルは、小さい軽量なルアーを投げられますが、太いラインを巻いてアクションをかけ操作することはなかなかむずかしいです。また、すぐに糸ヨレを起こしやすくなり、トラブルを起こすことが多くなります。
SV ライト リミテッドのスプール
スプールの性能は
G1ジュラルミンで作られている、かなり高い精度のエアーブレーキシステムが採り入れられたスプールです。ベイトリールで軽いルアーを飛ばすためには、スプールを軽くしてあります。また、やや太いラインを使用したベイトフィネスにも対応でき、そのラインの巻ける量は、10ポンドで最大65メートルと、エアよりも深い溝となっており、20ポンドも使うことができるようになっています。
「SV ライト リミテッド」を使ってバス釣りを楽しもう
このリールについて解説してきましたが、特性と性能などそのよさがご理解いただけたのではないかと思います。とにかく、おすすめしたいベイトリールです。スプールの回転にこだわった淡水専用であり、やや強めのベイトフィネスを意識した仕上がりになっています。これからのバス釣りに使いやすく、軽いルアーであってもバックラッシュしにいという点から、初心者をはじめ多くの方に満足いただける一品です。このリ-ルを使ってぜひバス釣りを体感してみてください。