初心者から上級者まで楽しめる防波堤釣り! 

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防波堤釣りの特徴

手軽で安全

釣りをしてみたいと思っても意外に選択肢が多く、何から始めたらいいのか迷う方もいらっしゃいます。また船酔いの心配があったりと、ハードルが高いと感じる方も多くいらっしゃいます。

ここでご紹介する防波堤釣りは、船釣りや磯釣りなどの他の釣りに比べて安全で、初心者はもちろん子供も楽しめるファミリー向けのレジャーと言うことができます。だからと言って決して単純ではないので、釣りの奥深さを楽しみたい上級者にも人気があります。

防波堤釣りに行く前に

釣りに行く前には必ずリサーチ

防波堤釣りに行くと決めたら準備が必要になりますが、どんな魚を釣りたいのかによって準備するものが異なります。複数の魚を狙うことができる道具を準備した方がいいと言われていますが、まずはどんな魚が釣れるかをリサーチすることが必要です。

釣れる魚の種類は、水温や気温など自然に大きく影響されます。初心者はもちろんのこと、釣り場に行く前には釣具店に立ち寄るか電話で聞くなど、必ず情報収集してから釣り場に行くことがコツです。

防波堤釣りで釣れる魚

どんな魚が釣れるの?

では実際にどんな魚が釣れるのか、初心者から上級者まで人気のある代表的な魚をいくつか紹介します。それぞれの魚の特徴を知ることによって、釣りの成果を一層高めることができます。釣りでも「まず、敵を知る」のが大切です。

ここでご紹介するのは、それぞれの魚の特徴と生息地、主な釣りの方法、釣れる時間帯の3つ項目です。事前のリサーチと合わせて、ご自分の戦略を立てることをおすすめします。

防波堤釣りで釣れる魚①:メバル

泳ぎが下手な春告げ魚

メバルは大きく張り出した目と黒い横縞が特徴的で、「メバル」という名前もその大きく張り出した眼から由来したと言われています。体長は大きいもので 30cm 程度です。メバルの生息域は北海道の南部から 九州地方までと、日本の沿岸部に広く分布していますが、 特に九州に多く生息しています。

通年釣れる魚ではありますが、「春告げ魚」と呼ばれるように春が始まる3月から6月の間と、9月から11月によく釣れる傾向があります。そしてメバル凪という言葉あるように、泳ぎが下手なメバルは波が穏やかな時によく釣れます。釣りのターゲットとしてはもちろん、料理の具材としても人気があります。

メバリング

メバリングとは、メバルをワーム(ソフトルアー)やプラグ(ハードルアー)などのルアーを用いて釣る方法です。一般的なルアーでも釣ることは可能ですが、やはり専用のタックルを使うとたくさん釣れます。メバリングという言葉があることからも、メバルが釣り人に人気があることが分かります。

メバリング以外にも、沈み根の影や穴をねらっていく探り釣りと言われる方法も有効です。一旦オモリの付いた胴付き仕掛けを底まで落としてから、少しずつ上を探りながらアタリの出る場所を調べていきます。いくら根魚と言われる魚でも、いつも同じ場所にいるわけではありませんので、餌を撒きながら魚を探すことが必要です。

メバルは朝に釣れる?夜に釣れる?

メバルが釣れる時間帯は、釣り用語で朝夕マヅメと呼ばれる、夜明け前や日没前後の薄らぼけている時間帯がチャンスです。朝夕マヅメの時間は決まっているわけではなく、朝は5時から7時くらいの2時間程度、夕方は季節によってかなり違い、30分程度の時もありますので注意が必要です。

メバルは夜の月明りや街灯の光でできた明暗の境目に集まっていることもあります。漁港にある常夜灯周辺には、光に集まる習性のあるプランクトンや小魚が集まるので、それをメバルが捕食しに来るのです。日中は基本的にあまり釣れない傾向にありますが、陰になっているような船の下や波止際でも釣れることがあります。

防波堤釣りで釣れる魚②:クロダイ

警戒心が強く、神経質ないぶし銀

クロダイの体色はいぶし銀に輝き、背中やヒレは黒灰色、エラブタの上部に黒斑があるのが特徴です。北海道北部と沖縄を除く、日本全国各地の沿岸に生息しています。西日本ではチヌの名前で親しまれていて、特に大阪湾は「茅渟(チヌ)の海」と呼ばれるほどクロダイが多く生息します。

クロダイが釣れる時期はだいたい3月から11月ですが、暑い夏の時期を除く4、5月と9、10月がよく釣れます。餌に食らいついてからの引きが強く、ゲーム性が高いことから、上級者にも人気のターゲットです。警戒心が強いので、水が濁っている時に餌を捕食しに、穴から出てくると言われています。

クロダイの釣り方いろいろ

初心者におすすめのクロダイ釣りはウキ釣りです。ウキ釣りはポイントを決め、コマセ(魚を集めるために撒いたり、仕掛けのかごに詰めたりするする餌)で、魚を寄せて釣る方法です。

上級者になると前打ち釣りという足元から遠くまで攻めることのできる方法など、いろいろな釣り方があります。自分のレベルや好みに合わせて試行錯誤するのも、釣りの楽しみの一つです。最近はルアーを使っての釣りも人気があり、さまざまなクロダイ専用のルアーも販売されています。

クロダイ釣りは潮の流れに注目

警戒心が強いクロダイはメバルと同様に、朝夕マヅメと呼ばれる夜明け前や日没前後の薄らぼけている時間帯によく釣れます。朝か夕方のどちらかが釣りやすいかと言いますと、水温が少しづつ上がる春から夏、秋はにはどちらでも同じくらいですが、冬は夕マヅメがよく釣れると言われています。

またクロダイの活性が高くなるのは、潮が変わる前後と言われていますので、その時間帯に寄せ餌で効果的に狙うのがコツです。特に満潮時と夕マヅメが重なるときには、魚が警戒心を解いて活性の高くなる時間帯と言われているので、浅場でも釣りのポイントになることがあります。

防波堤釣りで釣れる魚③:サヨリ

群れで泳ぐ回遊魚、危険時には空中へジャンプ

サヨリは北海道南部から日本の各地の沿岸に生息し、群れをなして海面近くを泳ぎ、海藻や動物プランクトンを捕食します。細長い体形と長く突き出た下あごが特徴的です。体色は銀青色で、腹部は銀色に輝いています。

サヨリは暑い季節の6月から8月を除く時期に釣れます。回遊魚なので特定の場所を限定できませんが、堤防の先端など潮の流れがあるエリアがよく釣れる場所です。水面付近を泳いでいるのを目視で確認できるので、群れを見つけたら仕掛けを投じます。

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