真鯛の特徴
真鯛の特徴
真鯛はスズキ目タイ科に分類されている、鯛の一種です。日本では「めでたい」魚として、祝いの席などでよく食べられます。大きさはさまざまで、大きいものだと1メートル以上のものもいますが、食用として市場に並ぶのは30センチから70センチくらいのものです。体は紫褐色を帯びた紅色で光沢があります。
真鯛の釣り方
真鯛の釣れる条件(時間帯)
魚によっては、真夜中に釣れないなどの釣れない時間帯がありますが、真鯛の場合は基本的にどの時間帯でも釣ることができます。しかし、特に朝マズメとタマズメの時間帯は釣りやすい時間帯です。
真鯛の釣れる条件(時期)
また時間帯だけでなく、時期も同様に、真鯛は基本的に1年中釣ることができます。しかし、シーズンとしては、4月から11月ぐらいです。4月から6月は乗っ込みの時期で、比較的浅い場所にやってくるので初心者が釣れやすい時期です。
10月から11月はベストシーズンになっており、たくさんの真鯛が釣れる時期です。12月から2月は数が減りますが、大型が多く釣れる時期です。またこの時期は脂が乗っていて、美味しい真鯛を食べることができます。
真鯛の釣れる条件(場所)
真鯛は主に潮通しが良い場所で釣ることができます。潮通しが良い場所は、海水が常に新鮮で魚が住みやすい場所のため、真鯛に限らず他の魚にも同じことが言えます。他にも沖に深場があったり、砂地で根が点在している場所は、真鯛が釣れるポイントになっています。このような条件が揃っている場所では堤防からでも釣ることができます。
真鯛の仕掛けの種類①タイラバ
タイラバとは
タイラバの釣り方はとてもシンプルで、着底したら巻くだけで釣ることができます。リールの巻く速度や、タイラバの重さ、タイラバの色で釣果が変わり、奥が深い釣り方と言われています。竿やリール、道糸、リーダー、タイラバだけで釣ることができ、一番手軽な方法です。
タイラバで釣る方法
まずタイラバを着底させ、着底したらすぐにリールを巻き始めます。着底後、すぐに巻き始めないと糸フケが出てしまい、真鯛に見切られてしまいます。ここでの注意点は一定速度でリールを巻くことです。1秒間に1回転から1.5回転くらいが目安です。
初心者の方は波の影響から一定速度でリールを巻くことが難しいと思いますが、数をこなせば慣れると思います。アタリがきても慌てずに、そのまま一定速度で巻き続けます。真鯛がタイラバを食い、竿が持っていかれたらアワセを行います。
真鯛の仕掛けの種類②ひとつテンヤ
ひとつテンヤとは
テンヤとはオモリとフックが一体化した物のことを言い、タイラバのスカート、ネクタイが無いような形をしています。テンヤひとつで真鯛を釣るため、この釣り方はひとつテンヤと言います。このテンヤのフックにエビやボケジャコなどの餌を使用して、真鯛を釣ります。
ひとつテンヤで釣る方法
まずテンヤを着底させ、着底したらゆっくりと竿をシャクリ上げます。シャクリ上げたあと、再びテンヤを底まで沈めます。これをアタリが出るまで繰り返し、アタリがきたらアワセを行います。真鯛は落ちてくるものに興味を示すため、シャクった後の竿を落としている時にアタリが出ます。
真鯛の仕掛けの種類③コマセ釣り
コマセ釣りとは
コマセとは魚を集めるための撒き餌のことを言います。コマセ釣りは最も一般的な釣り方で、仕掛けのカゴにコマセを詰めます。堤防での釣りは移動できる場所が限られているので、撒き餌で魚を呼び寄せるコマセ釣りが役立ちます。
コマセ釣りで釣る方法
コマセ釣りはとにかく誘い下げが重要な釣り方です。誘い下げとは、探るタナ付近で竿を上下に揺さぶり、底まで探る方法で、付き餌をコマセと同調させ真鯛が引っかかるようにします。ここでの注意点は誘い下げをとにかくゆっくり行うことです。誘い下げを乱暴に行うと付き餌がコマセと同調しないので、真鯛が付き餌に食いつきません。
真鯛の仕掛けの種類④カゴ釣り
カゴ釣りとは
カゴ釣りとはカゴに撒き餌を詰め、竿を揺さぶり、撒き餌を撒きます。フカセ釣りなどの他の釣り方よりも遠くのエリアまで届き、撒き餌の量が少なくて済むなどのメリットがあるので、通常よりも沖目の場所で釣ることができます。
カゴ釣りで釣る方法
カゴに8分目くらいまで撒き餌を入れ、仕掛けを投げ入れてアタリを待ちます。アタリがきたらウキが沈むので、一呼吸おき竿を煽ってアワセを行います。水深が5メートル以上あり、潮通しが良い場所や潮目を狙うとよく釣れます。
真鯛の仕掛けの種類⑤シャクリ釣り
シャクリ釣り
シャクリ釣りとは、手ばね竿を使った釣り方のことを言います。手ばね竿とはリールが無い釣り竿のことです。仕掛けはひとつテンヤでも使用する、オモリとフックが一体化したテンヤと活きエビのみを使います。
シャクリ釣りで釣る方法
まず仕掛けを投げ入れ、エビが底から跳ねる感じで5秒から15秒に一回、竿を目の高さより上までシャクリ上げて、その後一気に下げます。リールが無いためアタリがきた場合、2、3手、手で手繰ってアワセを行い、魚がかかったら糸を手繰り上げます。このようにシャクリ釣りは手でアワセを行うので、アワセがとても重要と言われています。
真鯛釣りのタックル(仕掛け)の選び方
タイラバのタックル
タイラバのロッドは1.8メートルから2メートルの長さのものが一般的に使われており、細めに作られていてフッキングがしやすい設計となっています。ロッドがベイトリール仕様なので、リールはベイトリールを使います。
メインラインはPE0.6号からPE1.0号が一般的です。PEラインは太いと大物が釣りやすいと思われがちですが、太くなると水抵抗が大きくなり、アタリが取りづらいので、獲物に応じてちょうどいい太さのものを選ぶ必要があります。
ひとつテンヤのタックル
ひとつテンヤのロッドは2メートルから2.7メートルの長さで、リールは堤防での釣りでよく使われるスピニングリールを使います。メインラインはPE0.6号からPE1.0号が一般的で、リーダーは2号から3号、テンヤは3号から12号のものを使います。
コマセ釣りのタックル
コマセ釣りのロッドは2.5メートルから3メートルの長さで、リールは電動のものが主流になっています。道糸はPE3号前後の200メートルから300メートルのものを使うので、この長さを巻けるサイズのリールを選びます。