3.5ノットが必要な理由は?
ノットワーク(3.5ノット)とは?
3.5ノットとはライン(道糸)とハリス(仕掛け糸)を結ぶさいの結び方のひとつです。これをノットワークと言って、3.5ノットはノットの中でも比較的に新しい結び方です。道糸はリールに巻かれている糸で、ハリスは重りや釣り針、エサなどの仕掛け用の糸のことを指します。釣り初心者からは、このライン用とハリス用の糸を分けて、わざわざ結ぶという面倒なことをなぜするのか?という疑問の声が上がることがあります。
ノットワークの役割は大切なショックリーダー!
ハリス無しでも釣りは出来ますが、魚がかかればラインとロッドに、魚の力がかかります。釣れるか、悪ければ逃げられる、運が悪ければラインが切れる、もっと悪ければロッドが折れる、最悪はロッドごと持って行かれることもあります。それを防ぐためにラインより細いハリスで、切れても被害は仕掛けだけ、ラインやロッドを守るショックリーダーの役割をしています。他にもラインの弱点を補うなどありますが、ロッドを守るという役目は大きいと言えます。
3.5ノットが初心者向きと言われる理由は?
3.5ノットとはノットワークの種類のひとつ!
3.5ノットはノット(結び目)の中でも新しい結び方です。日本には昔から多くのノットがあり、ライン同士を結ぶ以外にも釣り針、仕掛けなど用途によっても変わるため、多数の種類があります。ライン同士のノットでも種類は多く、3.5ノット以外にトリプルエイトノット、FGノット、電車結び、8の字ノット、SFノットと書ききれないくらいあります。その中でも、3.5ノットとトリプルエイトノットは初心者でも結び易いと言われています。
3.5ノットはこんな特徴の結束結び!
釣り師として有名な武田栄さんがよく使っている「武田式3.5ノット」の特徴はなんと言っても簡単に結べるという点です。簡単なので素早く結べる、簡単なので失敗が少ないと良いことずくめの3.5ノットのおかげで、釣り初心者のノットワークへの苦手意識は格段に減りました。特別にノットワークへの苦手意識が無くとも、夜釣りには3.5ノットが最適と、夜釣りのときだけ3.5ノットに変更する人も多数います。ただ、欠点がまったくない訳ではありません。結び目が大きい、強度に少し不安があるのが弱点と言われています。
3.5ノットの結び方はこれ!動画付き!
簡単!3.5ノットの結び方!
上の画像は「3.5ノット」結び方です。この画像だけでは分かりにくいので、分かりやすいように動画を用意しました。動画を見ながら結び方を練習してみましょう。細い釣り糸を結ぶのは難しいように見えるかもしれませんが、落ち着いて結べば決して難しい結び方ではありません。他のノットに比べれば3.5ノットは結びやすいノットですので安心してください 。簡単に結べたという人は多いので、是非、試してみてください。
3.5ノットの結び方を動画で紹介!
3.5ノットを武田栄さんが実践している動画です。今では3.5ノットを紹介する動画は沢山ありますが、中には明らかに違うノットを紹介している動画もあります。動画を見て結び方をマスターしたはずなのに、なぜか難しい、上手くいかない、強度が今ひとつということで、3.5ノットは評判程簡単ではないとガッカリする人もいます。こちらの動画は武田さんが実践しているので、3.5ノットで間違いありません。しっかり結び方を練習してどこでも上手く結べるようにしておきましょう。
3.5ノット以外の結束方法は多種多様!
電車結びの結び方は!
先程もちょっと名前があげた電車結びの結び方です。この結び方はノット以外にもどこかで見た覚えがあるのではないですか。たとえば、紐で編んだ民芸品やアクセサリーなどで使われていることがあります。ちょっと覚えておくと便利です。3.5ノット以外の結び方として簡単に紹介しておきます。
3.5ノット以外のショックリーダーの種類は多数!
ノットの種類は多くラインと針を結ぶ、ラインとサルカンという釣り道具を結ぶなど、用途によって結び方が変わります。その中でもライン同士のノットは種類が多いので、すべてを紹介することはできませんが、参考までに少しだけ紹介します。
- 電車結び:先ほどちょっと紹介した結び方で、よく使われているノットです。
- FGノット:ノットの中でも強度があるとして、信頼されよく利用されているノットです。
- 8の字ノット:こちらも強度があり何度か練習すれば結ぶのは簡単です。
- SFノット:単純な結び方ですが、強度があるノットです。
- トリプルエイトノット:3.5ノットとよく比較され、簡単に結べると評判のノットです。
3.5ノットとトリプルエイトノットの比較は?
3.5ノットとトリプルエイトノットの強度は!
3.5ノットとトリプルエイトノットは結び方が簡単ということでよく比較されます。簡単に結べる割には強度も充分にあるということで、トリプルエイトノットを利用している人は多いのですが、3.5ノットに比べると強度は少し落ちます。同じ簡単に結べるという点で比較するのなら、より強度のある3.5ノットに軍配が上がります。ただ、小型の魚なら充分に釣りは楽しめますし、結びが簡単という点はメリットに違いありません。
トリプルエイトノットの結び方
トリプルエイトノットの結び方は、3.5ノットが考案されるまではもっとも簡単な結び方と言われていたくらいですので、非常に単純な結び方です。2本のラインをつまんでひねって、輪っかになった部分に2本のラインを通すだけです。こちらで紹介している画像を見ながら何度か練習していけば失敗せずに結べるようになります。
3.5ノットのメリットとデメリットは?
メリットは簡単で素早い結び方!
3.5ノットのメリットは簡単で素早く結べることです。初心者にもおすすめですが、釣り経験者の間でも充分に使えると人気があります。たとえば、手元が明るい昼間はFGノットなど他のノットを利用し、夜間や足場が不安定な釣り場では、失敗の少ない3.5ノットを利用しているなど、状況によって使い分けている人がいます。
デメリットは結び目が大きいこと!
初心者におすすめの3.5ノットですが、もちろんデメリットはあります。それは他のノットに比べて結び目が大きいということです。ロッドのガイドに引っかかりスムーズな巻き上げを阻害するという声があります。また強度も少し弱いのではという声も聞きますし、逆に結び目も強度も問題ない、充分に使えるという声も少なからずあります。太いラインを使用しない、大物釣りでないのなら障害はありません。
3.5ノットに向く釣りはある?
中型、小型魚向きの3.5ノット!
3.5ノットはそれ程太いラインを必要としない、1㎏~3㎏程度の、たとえば、キビレ、太刀魚、シーバスやサバなど青物向き、または一匹の釣りに長い時間を必要としない魚種向きと言えます。この程度なら3.5ノットでも結束部から切れる頻度は減ります。絶対に切れないという訳ではありませんが、釣りを楽しむ強度にまったく問題はありません。
3.5ノット向きのラインは何号?
ラインの種類としては基本はPEラインを選択して、ライン(道糸)の太さを0.8~1.5号程度での釣りが向いています。ラインの太さが決まれば、それに合わせてハリスの太さも決めます。ハリスで人気があるのはフロロカーボンラインです。基本はライン(道糸)でPEライン、ハリス(仕掛け糸)でフロロカーボンラインを選び、慣れていけば好みのラインをチョイスしていきます。
3.5ノットに向かない釣りはある?
大物釣りに向かない3.5ノット!
3.5ノットは大物釣りには向かないといわれています。大物の魚をじかに引き上げることは少ないので、問題は引き上げるまでの、リールを巻いたり泳がせたりのアクションと、釣りあげるまでの時間です。その間に結束部が切れたり、ガイド部が破損する恐れがあります。結束部が少し大きめになることと、細めのラインを使用しているので仕方がないといえます。
大型魚種のラインとガイドは?
最近のラインは摩擦にも重さにも耐えられるラインが多数発売されています。ただ最初は基本のPEラインを選択して、太さは1.5号からあとは魚種に合わせて選んでいきます。大きな魚を狙うのならラインも太くなり、ガイドの径もそれに合わせて大きくしていけばよいのです。
3.5ノットをより簡単に結ぶ方法はある?
優れ物アイテムの第一精工 ピッカーズEX!