マダコ科の頭足類という種類に属していて、生息地域は北海道の南側から中国といったあたりに生息しています。比較的浅めの水深が10メートルほどの砂場に潜んでおり、主に甲殻類を主食としています。旬になる秋から冬には雌が卵を抱える時期で、鉄や亜鉛などを豊富に含んでいます。茹でてから刺身や酢の物にすると美味です。
タコの種類を知ろう:ヒョウモンダコ
毒を持つ危険なタコ
4匹目にご紹介するヒョウモンダコというタコは、マダコ科のヒョウモンダコ属に属しています。特徴は毒を持っているということで、体長こそ小さいですが分泌する唾液にはテトロドトキシンと呼ばれる猛毒が含まれていて、このタコに噛まれると人間にとっては非常に危険、最悪の場合死に至ることもあります。
このため海水浴などをする際にはこのヒョウモンダコに噛まれないよう注意する必要があるのです。体長は10センチ程度とご紹介してきた中でも最も小さく、普通の時は岩場などに擬態していますが刺激があると体表面に青色の斑点が現れます。これが名前の由来となっていて、この斑点模様のタコがいたら最大限警戒が必要です。
生態や生息域について
そんなヒョウモンダコは、温暖な海の浅い場所に主に生息しています。他のタコのように泳ぐことはあまりなく、大抵は擬態しています。生息域は熱帯、亜熱帯のサンゴ礁近辺ですが、近年の温暖化に伴う海水温度の上昇によって、生息地域が拡大してきているのです。日本国内でも目撃されているため、釣りなどでは注意が必要です。
タコの種類を知ろう:テナガダコ
名前通り腕の長いタコ
テナガダコというタコがいます。名前にある通り長い腕を持っていることからテナガダコという名前が付けられているタコで、全長は70センチほどになる大きめのサイズです。身が柔らかいためあまり味の評価が高くなく、スーパーではほぼ見かけられずに料理店で主に使われるタコでした。