リールのベアリングのお手入れをしよう|ベアリングの洗浄
当たり前ですが、何もしないと錆が発生します。リールにあるベアリングも微小な傷などがある場合、水滴の付着時から錆がはじまります。また素材が錆びないものでも、汚れによって回転性能を損ないます。リールの当初の性能を守るためにも日頃の手入れが大切になります。
ベアリングの洗浄は長持ちの秘訣
精密部品の一つであるベアリングは、他のものと同じようにメンテナンスすることで長持ちします。もちろん市販の精密部品のクリーナーを使ってもいいのですが、車やバイクを扱うプロのように灯油を使っても充分です。一度ろ過して使えば万全で、ベアリングの洗浄は長持ちの秘訣です。
ベアリングの洗浄方法
- 灯油での作業方法です。最初にベアリングに付着したグリス等を拭き取ります。次いで完全に浸し、ゆっくり動かしゴミ等を浮かせます。これを2-3回繰り返し大まかな汚れを取ります。
- 灯油は乾燥しにくいのでクリーナーを使います。同様にして入れ替えながら汚れがなくなるまでしっかり洗浄します。
- 速乾性のクリーナーですが、ドライヤーを使って温めながら乾かします。ここで少し回してみて、回らないようならベアリング交換です。
- ベアリングへオイルを浸透させます。オイル膜をベアリング内に残したまま、リールやハンドルに戻して完了です。
ベアリングの洗浄の注意点
ベアリングを洗浄する時の注意点ですが、汚れを完全に除去するということです。洗浄がしっかりしていないと、細かな汚れが残ります。これは後に回転性能が落ちる原因にもなるので、くれぐれも丁寧な洗浄を心掛けましょう。
リールのベアリングのお手入れをしよう|オイルとグリス
洗浄が終わったら次の手入れに欠かせないのはオイルとグリスです。精密機器の動作には欠かせない潤滑油になります。同じものではないので使い分けが大事になります。しっかりとした使い分けがリールを長持ちさせます。
ベアリングのオイルとグリスの違い
オイルは高速回転のベアリングに使用します。オイルは抵抗が少ないので軽い回転に向いています。ただ揮発が早いので定期的な注油が必要です。スプール軸受のベアリングなどにはオイルを注油します。
オイルを調整し粘度を持たせたものがグリスです。粘度があるので回転の抵抗になりますが、塗布した部分を長期に渡って保護してくれます。メンテナンスが定期的にしにくい部分に塗布します。ドライブシャフトの軸受のベアリングなどです。