名前の通り、1本でさまざまな釣りを楽しめる釣り竿です。主に防波堤などの岸からの釣りによく使われる竿で、汎用性の高さが特徴です。海でも川でも使えます。海釣りなら、エサ釣りの場合は、魚がエサに喰い付くまで、置き竿で待ちますので、少し長めの竿を、ルアー釣りの場合は、ルアーを投げて誘って巻く、という動作を何度も繰り返すので、軽くて少し短めの竿が使いやすいでしょう。汎用性の高い万能竿でも、エサ釣りとルアー釣りのどちらで釣るかによっては、選ぶ竿が違ってきます。
海釣り竿のおすすめ②磯竿
堤防などからのウキ釣りによく使われる竿です。軽い仕掛けを付けて微妙なアタリを感じるために、穂先は繊細に出来ていて、重い仕掛けは付けられません。竿のサイズでいろいろな釣りに対応しますが、高めの価格帯のものが多いので、2本目以降にチョイスしてみてはいかがでしょう。糸がらみを防ぐため、竿の中を糸が通っている「中通し」というタイプの竿もあります。5.3m位のものが多く使われていますが、あまり長いと扱いが難しくなりますし、短いと仕掛けを竿に巻き込んでしまったりしますので注意が必要です。
海釣り竿のおすすめ③投げ竿
砂浜から投げる投げ釣り(サーフ)で使う竿です。一度に複数の竿を投げて、投げた後は三脚に掛けてアタリを待つ置き竿にして使用するので、竿自体の軽さはあまり重視されていません。それもあって安めの価格帯の物も多く、手に入れやすい竿です。重りを遠くまで投げられるように頑丈に作られていて、4m位のものが良く使われています。重い重りを投げられる竿ほど飛距離も出ますが、その分竿が硬くなるので、技術や体力が必要になってきます。投げ竿を選ぶ時は、自分の体力も考えて、扱える範囲の竿を選ぶようにしましょう。使用しない時は、持ち手に収納できる振り出しのタイプと、3、4本に分解して収納できる並継ぎのタイプがありますが、一般的には振り出しが便利で使いやすいでしょう。
海釣り竿のおすすめ④延べ竿
延べ竿とはリールを使用しない竿で、ガイドなども無く、先端に着いたヒモ(ヘビ口)に仕掛けを結び付けて使用します。川釣りで使うことが多い竿ですが、海釣りでももちろん使用できます。竿の上げ下ろしで水深や仕掛けをコントロールするので、浅めの水深の釣りに向いています。また掛かった魚の手応えや重さが直接竿に掛かりますから、あまり重い負荷がかかる釣りには向きません。リール(糸巻き)がないので、使える糸と仕掛けの長さは、最大でも竿の長さと同じまでになります。魚と直接コンタクトを取るような竿です。