他の魚も同様に調べることができますが、鯉の年齢の見方は、ウロコ、耳石(じせき)、背骨、ヒレ、鯉の放流や飼い主の飼育記録などから調べられます。実際の年齢は、飼育者にしか把握できないため、樹木と同様に、推定年齢を計る方法で調べられています。
鯉の年齢の見方は古くからある!
鯉の寿命の見方は、古くからあり、300年以上前から実際にある伝統的な手法です。鯉のウロコや耳石、脊椎の年輪は数えることができます。ウロコは、鯉や他の魚の推定年齢が実際に出されています。
ウロコで年齢を調べる
ウロコは樹木と同じで年輪ができます。このウロコの年輪で大まかに年齢が推定されます。鯉は春から秋に成長し、冬は冬眠し成長が止まります。そうすると、年輪ができて、年齢を数えることができます。
耳石や脊椎骨で年齢を調べる
鯉や他の魚にある耳石や脊椎骨にも年輪ができますので、推定年齢を調べることができます。この耳石や脊椎骨は、推定年齢を調べる魚によって、ウロコの年輪とは違ってくる結果がでる場合もあります。
Contents
鯉の寿命のギネスはどのくらい?
鯉の寿命でギネス登録されている年齢
飼育環境によって、鯉の寿命は、70年を超す個体もいますが、世界最長に認定された鯉の寿命は、「226歳」です。体長は73cm、体重は7kgです。この鯉は、昭和52年7月17日に亡くなりましたが、ギネス登録はまだ超えられていません。
鯉の寿命でギネス登録されている鯉をご紹介
1983年に鯉の寿命で226歳で、ギネスブックに認定されたのは、日本生まれの岐阜県にある東白川村の鯉です。名前は「花子」と名付けられて、江戸時代から7世代で飼育されて生きてきた緋鯉です。
緋鯉とはどんな鯉か
一般的に見られる鯉は、黒っぽい体色の「真鯉」のことです。緋鯉は、黒い体色の真鯉から突然変異で生じた体色が赤色の鯉のことです。錦鯉は、この緋鯉から鑑賞用として、品種改良がされました。
長生きしている鯉
1971年には、219歳だった「花子」以外にも、同じ池には、「葵」白色173歳、「力」黒色158歳、「さとる」白色154歳、「三太」黒色144歳、「雪」白色144歳などの長寿の鯉がこのときいました。
鯉の寿命を知ろう!平均寿命|飼育されている鯉
飼育されている鯉の平均寿命は30年
飼育されている鯉平均寿命は、30年程です。錦鯉も同じ平均寿命です。餌を与えすぎると鯉は病気になりますので、飼育には注意が必要です。鯉は長生きしますので、飼育者の年齢では、鯉の処分の問題もあります。
鯉の平均寿命以上に生きる鯉もいる
鯉寿命は、100年以上と言われています。品種改良された錦鯉も70年以上長生きします。また、水槽より池でのびのびと飼育することで長生きします。池で飼育は、外敵の小動物やサギには気をつけましょう。
鯉の寿命を知ろう!平均寿命|野生の鯉
野生の鯉の平均寿命は20年
野生鯉は、餌や外敵などいて平均寿命は20年~50年程です。食性が寿命に影響している可能性があります。また、野生鯉の大きさでは、過去には琵琶湖で国内最大2.3mの鯉が釣れたと言われています。
野生の鯉はストレスに強い
野生鯉はストレスに強く、水質の良い川より、水質の悪い川を好みます。汚川にも強いです。野生の鯉は、日本各地にいます。池や沼、河川の中流から下流の流れの緩い場所や湖沼に生息しています。野生鯉には、外来種もいます。
鯉が長生きする環境を知ろう
水槽より池が長生き
鯉は、池で飼うと長生きの傾向があります。水槽では、ストレスが溜まります。しかし、池で飼うには、小動物、サギなどには、注意が必要です。水槽でも飼育できますが、飼育には餌の与えすぎには注意しましょう。小さく飼育することも可能です。
鯉を水槽で飼う
鯉の飼育は室内の明るさでも問題ないですが、鑑賞用なら、ライトを設置しましょう。水槽の大きさは、60cm以上がオススメです。設置場所は、割れないように水槽は水平にしましょう。鯉の排泄物と食べ残し対策にフィルターは必要です。ヒーターも設置する必要もないです。砂は何でも使用できます。
鯉の水交換頻度
鯉の水槽は、排泄物や食べ残しなどで、毎日汚れていきます。水槽の水の交換は、1週間に1回、2分の1~3分の1は、水の交換をします。水槽は、水の交換がしやすい水場の近くに置くのがオススメです。
鯉の飼育を動画でチェック
鯉の飼育動画①池
錦鯉を池で飼育している場合の水の管理方法、鯉の餌やりについて、動画で観ることができます。水の管理も大事ですが、錦鯉の天敵の対策をしっかりしています。天敵によって、錦鯉が全滅する危険があります。
鯉の飼育動画②水槽
購入したばかりの鯉を池や水槽に放流する前にやっておくべきこと、鯉の放流するのに参考になる飼育動画です。寄生虫、細菌の駆除について、鯉の生理機能回復、調整をする方法などが説明されています。
鯉の飼育動画③餌やり
錦鯉に餌やりをする動画です。鯉は餌の与えすぎで病気になります。鯉は、人懐っこい性格なので、寄ってきても餌をたくさん与えないようにしましょう。時期や1日どのくらいの量の餌をあげれば良いのか調べましょう。鯉は冬場は食べません。食欲が減ってきたら、餌の量は減らしていきましょう。
鯉を見守ろう
この記事では、鯉の寿命や推定年齢の数え方などを書きました。鯉の種類も、品種改良された錦鯉や海外の鯉も合わせると多くの品種がいます。鯉は、70年以上は生きるものもいるため、長く鯉を飼って楽しむことができます。鯉は、稚魚から育てることができますので、お気に入りの鯉がいれば、鑑賞用に池や水槽で飼うのはいかがでしょうか。鯉は、他の魚との混泳もできます。天敵がいますが、池で飼育する方が鯉は長生きします。鯉は、雑食で繁殖力も強いため放流はやめましょう。