キャンプで調理時にライトは必需品!
キャンプで調理をする際に欠かすことのできないライトですが、アウトドアショップには実に多くの種類のライトが並んでいます。そこでまずはライトを選ぶ際のポイントを絞って、初めてのライト選びにも役立つライトの基本情報からご紹介いたします。
選ぶポイント①明るさ
キャンプで調理時に使用するライト(ランタン)を選ぶ上でまず重要となるポイントが、ライトの明るさです。まずはライトの明るさを表す単位についてご紹介いたします。ライトの明るさは燃料の違いにより、ルーメン(LEDタイプ)、ルクス(ガスタイプ)、キャンドルパワー(ガソリンタイプ)の三つの単位に分類されます。
一般的な電球の光量の目安として従来用いられてきたワットは光量を得るために使われる電力消費量のことであり、数字が大きいほど多くのエネルギーを消費する分強い明りを得ることができます。
一方同じ明るさでもより少ない消費電力で光量を得ることができるLED照明には、ルーメンという光の量を表す単位が用いられています。
ルーメンをワットに換算した場合の明るさの目安
ルーメン、ルクス、キャンドルパワーという明るさを表す単位が大きいほど光量が大きいライトになりますので、使用目的にあった明るさのものを選ぶことが重要です。ワットとルーメンはそれぞれ表しているものが違う単位なので1ワットは何ルーメンという換算はできませんが、目安として600ルーメンが50ワットの電球に相当します。
選ぶポイント②燃料
ライトの燃料は電池式のものと燃料を燃やして光源を得るものがあり、LEDライト(ランタン)、ガスランタン、ガソリンランタンの三種類に大別されます。それぞれの燃料のメリット、デメリットをご紹介いたします。
燃料がガスのライト
ガスを使用するライトの場合、特別に難しい操作をする必要がなく簡単に大光量を得られるメリットがあります。またアウトドアショップで購入できる専用ガスの他にも、日常的に使用するカセットコンロのボンベを使用できるものもありますので、調理時のバーナーと同じガスを使用すれば携行品を少なくすることもできます。
ガスを使用するライトのデメリットは、持続時間が他のライトよりも短い点があります。また、寒冷地でガスが冷やされてしまうと光量が不安定となるので、冬の季節のキャンプには向かないという点です。
燃料がガソリンのライト
ガソリンを使用するライトの場合、三種類のライトの中で最も大光量が得られるメリットがあります。また燃料のホワイトガソリンはガスよりも安価で購入できるので、コスト面でのメリットもあります。
ガソリンを使用するライトのデメリットは、取扱が少し難しくその後のメンテナンスが必要という点です。ライトの芯であるマントルという布を焼く作業、ガソリンを気化させて光量を安定させるポンピングという作業、使用後は専用の道具でガソリンを抜き取るなどの作業が必要となります。
LEDタイプのライト
LEDライトのメリットはエネルギーの消費量が最も少ないため、長期間使用できる点です。バッテリーの選択肢も電池式や充電式など多く、充電式の乾電池を使用すればコストや携行品を削減できるメリットもあります。
また、ほとんど熱を持たないので火傷の心配がなく、スイッチ一つでオンオフや光量の調整を行える手軽さも魅力です。
LEDライトのデメリットは、ガスを使用するライトやガソリンを使用するライトと比較すると光量が弱いという点です。近年では大光量を得ることのできるLEDタイプのライトも発売されていますが、種類が少ないので見た目のおしゃれさや統一感に関しては選択肢が限られています。
選ぶポイント③使用シーン
キャンプで使用するライトは使用するシーンによって、複数個必要になります。テントサイト内全体を照らす大光量のメインランタン、調理場や調理時に手元を照らすサブランタン、食卓に置くテーブルランタン、テント内を照らしたり読書灯として使用するテント内ランタンがあります。
調理時に使用するライトに関しては後程詳しくご紹介いたしますので、そのほかのメインランタン、テーブルランタン、テント内ランタンについて必要な光量の目安やおすすめ燃料をご紹介いたします。
メインランタン
メインランタンはテントサイト全体を照らす以外にも、強い光で虫をおびき寄せて調理場やテント内への虫の侵入を防ぐという目的もありますので、光量は1000ルーメン以上(75ワット相当)あるものがおすすめです。燃料はLEDタイプのものより、大光量を得ることができるガス、ガソリンタイプのものが向いています。
テーブルランタン
食事の際にテーブルに置くテーブルランタンは、近くにおいても眩しすぎない100から200ルーメン前後のものがおすすめです。目に優しい暖色系の明かりが向いているので、燃料はガスタイプのものやLEDタイプのものが向いています。
テント内ランタン
テント内ランタンは常夜灯や移動時の明かりとして使用します。光量は100ルーメン以下のものがおすすめですが、テント内ランタンはLEDタイプのもののみ使用できます。ガスやガソリンなどの燃焼系のライトは火事の危険や一酸化炭素中毒の危険がありますので、テント、タープ内での使用は厳禁となっています。
キャンプで調理時に最適なライトの明るさは?
調理の際に利用するライトについて、詳しくご紹介していきます。まずライトを選ぶ際にとても重要になる明るさについて、どのくらいの光量のものが調理時に使用するライトとして向いているのかをまとめました。
最適なライトの明るさは300から400ルーメン
キャンプで調理をする際に必要なライトの明るさは、300ルーメン前後のものが最適です。キャンプ場などは日が落ちるとほぼ暗闇になってしまいますので、手元や食材の焼け具合などが見やすい300ルーメン前後のライトがおすすめです。
200ルーメン以下は調理時には不向き
キャンプで調理をする際には200ルーメン以下のライトでは光量が足りないため手元が見づらく、調理時には不向きです。また、400ルーメン以上のライトでは光が強すぎて眩しさを感じたり、虫が寄ってきてしまう恐れがあります。
200ルーメン以下の光量が少なく小さめのライトはテーブルの上に置いて食卓を暖かく照らすテーブルランタン、寝室等で用いるテント内ランタン、夜間移動時のライトとしての使用がおすすめです。
キャンプで調理時におすすめライト15選
キャンプで調理時に使用するおすすめライト15選をご紹介いたします。明るさ、サイズ、ライトの重量のほかライトのこだわりの特徴や、特に調理時に向いている点などこだわりポイントを厳選してまとめました。
調理時におすすめライト①ジェントス EX-777D
LEDライト専門メーカーであるドイツGENTOS製の中でも人気が高いEX-777Dは、高い耐久力と防水機能を備えています。2mからの耐久と防塵、防水加工がされているので設置場所からの急な落下や雨でも、安心して使用することができます。
GENTOSのライトに共通した特徴ですが、さかさまにつるして使用することができます。カバーを外すと影ができにくいので調理時に手元が見やすく安全に使用することができます。二段階の調光が可能なので調理時以外にもテント内の照明として利用してみてはいかがでしょうか。
基本情報
本体サイズ:約10.2×8.7×18.4cm 本体重量:約802グラム 光量:最大光量約360ルーメン 点灯持続時間:最大光量時約27時間、最小光量時約78時間 電源:単一乾電池3本使用(充電式乾電池利用可能) 防塵、防水加工あり 2m落下耐久性能
調理時におすすめライト②ジェントス EX-234D
GENTOS製のEXシリーズの中でも特に耐久性に優れ、コンパクトサイズのLEDライトです。光の色は手元が見やすい白色、白色よりも眩しさを抑えた白昼色、目に優しい暖色の三種類に変えることができます。
キャンプ調理時はライトのカバーを外してフックで吊り下げて利用することで、手元が明るく見やすくなります。炎が揺れるようなキャンドルモードを搭載しているので、テント内では暖色系の弱めの明かりでリラックスしてみてはいかがでしょうか。
基本情報
本体サイズ:約64.4×66×14.4cm 本体重量:約330グラム 光量:最大光量約300ルーメン 点灯持続時間:最大光量時約8時間 電源:単三乾電池4本使用(充電式乾電池利用可能) 4m落下耐久 2m防水機能