ウミタナゴの食べ方とレシピをご紹介!釣りや仕掛けもご紹介

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「塩焼きなんて、塩ふって焼くだけでしょ」と思われる方もみえますが、それですと生臭くなってしまいます。下処理をきちんとしておきましょう。先ほど書きました通り、煮魚と同じように内臓を取り出したあと、表面と内臓を取った部分に適量塩を振り10分程度置いておきます。

その際でてくる水分が魚臭さの元になりますので塩と一緒に洗い流し、水気をキッチンペーパーなどで拭き取ります。そして再度塩をふり焼いていきます。もしあれば日本酒で洗うと旨味を逃さず魚臭さをより取り除くことができます。

まだまだある!ウミタナゴのおすすめレシピ

ウミタナゴは淡泊な魚なので様々な調理法で楽しむことができます。刺身・煮つけ・なめろう以外のおすすめの調理法をご紹介させていただきます。

ウミタナゴの刺身が残ったらヅケに

ウミタナゴの身は水分が多いため比較的やわらかいです。もし刺身が残ってしまった場合、一晩タレに漬け込むと浸透圧で水分が抜け、刺身とは違う印象になります。

日本酒50ccをレンジで20秒加熱しアルコールを飛ばします。そこに同量の醤油を混ぜ、一肌程度に冷めたら刺身を入れてラップなどで蓋をし、冷蔵庫で一晩寝かせます。この際ワサビを入れると生臭みを消すことができます。アツアツご飯に海苔を敷き、その上にのっけて食べても美味しいですし、お茶漬けもおすすめです。

ウミタナゴのフライ

ウミタナゴの身を3枚におろしたら塩をふって10分ほどおいておきます。その後水で塩と出てきた水分を洗い流し、よく水気を拭き取ったら小麦粉、卵、パン粉を付けフライにします。

3枚おろしも慣れていなければ骨に身が残ってしまいがちですが、一緒にフライにするとおいしく食べられます。恰好をきにせず、ワイルドに手づかみで食べてしまいましょう。

ウミタナゴの昆布〆め

ウミタナゴの身は水分が多めになので特に昆布〆めに向いています。刺身用に3枚におろした柵の状態で昆布を上下に挟み、ラップをして1晩おきます。水分が少な目の魚ですと昆布の上から日本酒を少しかけなければいけませんがその必要はありません。

出てきた水分は昆布が吸い取るので生臭みも抜け、昆布の旨味をより吸収し、水分が抜けることで日持ちもするようになります。刺身にして食べても美味しいですし、お茶漬けや塩焼きにしても美味しく食べられます。

ウミタナゴを釣ろう|基礎知識

メバルなどを釣りにいったはずがウミタナゴを釣ってしまった、ということはよくあると思いますが、ウミタナゴを狙って釣るためにはどうすればよいのでしょうか。

ウミタナゴは一年中釣れる

上にも書きましたが、ウミタナゴは北海道中部より南であれば見ることができる魚です。マグロなどのように移動していく魚でもありませんので年中釣ることができます。ですがウミタナゴは夏から秋にかけて体に栄養を蓄え、秋に排卵・交尾をし、春に稚魚を出産します。ですので、秋口のウミタナゴが一番美味しく食べられます。

ウミタナゴは防波堤で釣る

ウミタナゴは小さな口が特徴で砂や藻の中にいる甲殻類やプランクトンなどを食べています。藻がたくさんあり餌になるゴカイやフジツボが住み着きやすい防波堤、特にテトラポット周辺などによく住み着きます。ウミタナゴを狙いたければ防波堤へ行きましょう。

ウミタナゴは淡水用ののべ竿が便利

もちろん海用のルアーを使っても釣ることはできますが、延べ竿の方がより楽しめます。延べ竿とはリールのついていない竿の事でシンプルな分手元の感覚を頼りに魚を釣ります。ダイレクトに引きを感じることができます。

メバル用の海水の延べ竿もありますが、なければ淡水用でも大丈夫です。これから買おう、と思われている方は海水・淡水どちらでも使える万能竿があります。詳しくはこちらで詳しく説明されていますのでご覧ください。

ウミタナゴを釣ろう|仕掛け

ウミタナゴを延べ竿で釣る時はどのような仕掛けがよいのでしょうか。わかりやすく説明していきます。

ウミタナゴは玉ウキ釣りで狙える

ウキ釣りとは、エサを付けた仕掛けを沈ませ、魚をおびき寄せる餌(コマセ)をその周囲に撒き、水面に浮かせたウキの動きで当たりを定めて釣る釣り方です。春先は産卵(出産)に備え浅瀬に移動してくる

ウミタナゴ釣りにおすすめの仕掛けに必要な物

ウミタナゴを延べ竿の玉ウキ釣りで狙う場合に必要な物は延べ竿、道糸(1~1.5号)、ウキ、ウキゴム、ガン玉おもり、ハリス、針(4~6号)になります。ウミタナゴは口が小さいため、餌も小ぶりなオキアミがよくつかわれます。

コマセはオキアミ1袋に対しメジナ用の餌を袋半分程度入れ、海水と一緒に混ぜて作ります。水分が少ないとダンゴ状になってしまい撒いた後そのまま沈んでしまいますし水分が多いとコマセ杓で投げにくくなるのでいい水分調整をしながら練っておきましょう。

ウミタナゴ釣りにおすすめの仕掛け

出典:DAIWA

仕掛けはこのように作っていきます。結び方は延べ竿とリリアンを結ぶ8の字結び、道糸とハリスを結ぶクリンチノット、ハリスと針を結ぶ外掛け結びの3種の結び方を使っています。初めての方にもわかるよう、動画も合わせて紹介させていただきます。

ウミタナゴを釣ろう|釣り方

道具を揃えたら実際釣りにいってみましょう。どのように釣ればいいのでしょうか。

ウミタナゴは初心者でも釣りやすい

ウミタナゴを釣る場合、ポイントはコマセの巻き方になります。コマセをうまく潮の流れに沿って投げ、コマセの波の中に針を浮かせるようにします。

するとコマセが流れていき、藻の隙間に隠れていたり下にもぐってしまっているウミタナゴをおびき寄せることができ、自然と針の方に魚を誘導していくことができるようになります。ウミタナゴは口が小さく、ついばむように針に食いつくのでウキの動きをよく見て、かすかな動きに合わせていくようにしましょう。

ウミタナゴの釣り方を動画でご紹介

実際にウミタナゴを延べ竿で釣られた方の動画をいくつか紹介させていただきます。

こちらの動画では釣った後、現地でできる程度の下処理もされており非常に参考になります。美味しく食べるためにはやはり活〆めが一番です。

ウミタナゴは決して外道ではない!

釣りなどにおいて、よくも悪くも自分が狙っていないけれども連れてしまう魚を外道と言います。ウミタナゴは堤防釣りにおいて外道の代表となる魚ですが、ウミタナゴを狙ってもよいくらい食べて美味しい魚です。

料理のレパートリーも多い上に身がやわらかく、捌きやすい魚です。外道かもしれませんが、もし釣ることができましたら、リリースせず一度持ち帰って食べてみてはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれませんよ。

延べ竿に関する記事はこちら