アルコールストーブを自作しよう!コーヒー缶から百均素材まで楽々簡単DIY!

また、用途に応じて様々なタイプのものを作ることができる点も、自作することのメリットです。用意する缶の大きさによって、サイズを変えることができます。加工の仕方によって、火力を変えることもできます。

アルコールストーブ自作に必要なもの|身近なもので全部OK

自分で作らなければならないとなると、なんだか難しそうに感じてしまうのではないでしょうか。しかし、特別なものは何もいりません。ここでは、自作するために必要な材料や工具について、簡単に紹介します。

本体部分

本体部分を作るために必要な材料は、基本的にはアルミ缶だけで十分です。スチール缶よりも柔らかく加工しやすいので、工具も簡単なもので足ります。缶入り飲料の大半はアルミ缶に入っているので、とても簡単に入手できます。

工具類

最低限用意しておくべき工具は、カッター・ハサミ・ホチキスです。アルミカンが材料なので、文具として使うカッターなどでも十分に加工することができます。可能なら、コンパスカッターや電動ドリルもあるとよいでしょう。

アルコールストーブ種類別自作例①|お手軽簡単に作ろう

それでは、具体的な作り方について詳しく見ていきましょう。まずは、いちばん簡単にチャレンジできる「アルミカンを使った作り方」をご紹介します。色々な作り方の基本となる方法ですので、ぜひマスターしてください。

基本のアルミ空き缶で作ってみよう!

必要な部品の作り方

アルコールストーブの自作に必要な部品は、350mlのアルミカンが2本あれば揃います。2本のアルミ缶を、それぞれ上から3分割します。すると、飲み口の部分・真ん中の部分・底の部分が2つずつ、計6つの部品が出来上がります。そのうち、実際にアルコールストーブの部品として使うのは、真ん中の部分が1つ、底の部分が2つだけです。

真ん中の部分を切り抜いたものを「部品A」、底の部分を切り抜いたものを「部品B」と呼ぶことにしましょう。ただし部品Bは2つ使うため、分かりやすく「部品B①」・「部品B②」と呼び分けることにします。

部品の加工・組み立て① 台座と内筒

部品B①は、アルコールストーブの台座として使います。その中に、部品Aを内筒としてはめ込みます。ただし、そのままでは部品Aと部品B①の内径が等しいため、うまくはめ込むことができません。

そこで、部品Aの任意の場所を切り離し、ベルト状にします。端と端を重ね合わせて内径を縮め、部品B①の内部にはまり込むサイズに加工します。ちょうどいいサイズになったところで、ホチキスでパチンと留めます。そうして加工した部品Aを、部品B①の内部にはめ込みます。

部品の加工・組み立て② 蓋とジェット孔

部品B②は上下をひっくり返して、アルコールストーブの蓋にします。その際、斜面になった部分(缶が接地する部分の側面)に、炎が噴き出すための穴(一般的には16個の穴)を開けます。キリや電動ドリルを使えば、簡単に開けられます。

また、缶の底だった面の中央にも、コンパスカッターなどを使って直径3cm程度の穴を開けましょう。そうやって加工した部品B②を、先ほど組み立てた台座にかぶせれば完成です。上手くはまらない場合は、部品B②のヘリにペンチなどで凹凸をつけると、はめ込みやすくなります。

加工のコツ

缶を切り離す際には、ちょっとしたコツがあります。カッターでそのまま切ろうとすると、どうしても切り口がガタガタになってしまいがちです。そこで、カッターの固定台としてガムテープを使うと便利です。ガムテープを机の上に置いたときの高さが、缶を切るのにちょうどよいからです。

また、火が出るための穴を開ける際には、均等な間隔にすると火力が安定しやすくなります。ただ、目算で穴を開けようとしても、等間隔にすることは難しくなります。そこであらかじめ紙を用意して、16分割した円を描いておきます。それを缶に乗せることで、穴を均等に開けるための目印にすることができます。

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