マンボウとはどんな魚?特徴や死因をチェック!見ることができる水族館もご紹介

ユニークな形で知られているマンボウがどんな魚かご存知ですか?実はたくさんの謎が隠されている魚なのです!そんななぞ多きマンボウについて紹介します。特徴や生態、びっくりするような死因までご紹介!さらに、マンボウを見ることができる水族館も紹介します!

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マンボウとはどんな魚?

そのちょっと間抜けな風貌が可愛らしいと人気のマンボウ。水槽の中でも泳ぎはのんびりしていて、癒されます。マンボウは知名度は高いですがどこの水族館でも会える訳ではありません。大きさは約3m重さは約2トンと、とても大きく泳ぎも上手では無いので飼育する事も大変なんです。

マンボウとは

マンボウはフグ目マンボウ科の脊椎動物で一度に3億個もの卵を産むと言われていますが、孵化までにその多くはほとんど食べられてしまい、成魚になる数はとても少なくなります。稚魚の時の姿は成魚からは想像もつかない程面白い形をしており、まるで金平糖の様です。成魚は平べったく、ギョロッとした目と尖った口が印象的な人気の魚です。

マンボウは様々な呼び名がある

マンボウは世界中の比較的暖かい水温の海に生息しているので、日本でも水温が上がる季節にはしばし捕獲される事のある魚です。日本全国、色々な所で昔から捕獲される為、各地でそれぞれの呼び名で呼ばれています。

東北、関東、九州地方では「ウキキ」と呼ばれ、泳いでる姿がまるで浮いてる流木に見えたからと言われています。瀬戸内海では「ウオノタユウ」北海道では「キナンボ」などその呼び名は各地で様々です。

マンボウの生態

人気者のマンボウですが、その生態はかなり謎だらけです。マンボウの泳ぐスピードは背びれが無い為、時速2kmと他の魚に比べてかなりゆっくり。

泳ぐのも上手では無いので、水槽の中では壁にぶつかってしまう事も珍しい事では無いんです。また、良くぷかぷかと海面を浮いている事もあり、その姿からsunfishなどとも呼ばれています。

マンボウは世界中に生息している

マンボウは日光浴が大好き。暖かい地域では良くその姿が観測されています。なので生息地も温帯や熱帯などの水温が高い所が多く、地中海やメキシコなど世界中の暖かい海で発見されています。普段は水深30mから70m辺りに生息していますがその行動範囲はハッキリとは分かっておらず、マンボウの胃の中から深海の生物も発見された事もある為、水深800m位まで行動すると見られます。

マンボウは回遊魚

のんびりしていて、泳ぎも下手。ぷかぷか浮いていたりするマンボウが回遊魚なんて以外に思う人も多いと思います。一般に回遊魚は泳ぐ事を止めたら死んでしまう。などと言われていますがそんな事は無いんです。

マンボウも他の魚と同様、暖かい海流に乗って外洋広くを渡ります。ダイバーの間ではマンボウと一緒に泳ぐのに静岡県の大瀬崎や千葉の館山辺りが有名で、宮城県や三重県などでは食用としても親しみがあり、その行動範囲は以外と広いのです。

マンボウはよく死ぬ?その死因とは

水族館などで見かけてものんびりしていて、まるで危機感を感じさせないマンボウ。こんなにのんびりしてて外敵から身を守ったり出来るの?と思う方も多いと思います。実際、マンボウは良く死んでしまう事で有名で、〝マンボウ最弱説〟なんて噂もあるくらいなんです。

マンボウはよく死ぬことで知られている

よく、人でも繊細でストレスに弱い人をマンボウに例えたりします。極度にメンタルが弱く、自分で自分の首を絞める事もあり、なんともお間抜けで普通では考えられない事で死んでしまう。マンボウは知れば知るほど面白く、ツッコミどころ満載の魚なんです。

マンボウの死因①環境の変化で死ぬ

マンボウはとても繊細で神経質、その穏やかな風貌からはまるで想像が付きませんが、少しの環境の変化でパニックを起こして慌てて呼吸困難から窒息死してしまいます。海でダイバーが近づいてパニックを起こしたりもするので、水族館に連れて行くのはとても気を使う大変な作業になります。

マンボウの死因②魚を食べて死ぬ

マンボウは普段柔らかいオキアミなどのプランクトンやイカを主食としています。何故ならマンボウは腸がとても長く、消化に時間がかかるため、骨や殻の硬い魚などを食べると消化不良を起こしてしまうからです。その為、たまに食べた魚の骨が喉や腸や肛門に刺さって死んでしまう事もあります。

マンボウの死因③皮膚に傷が付いて死ぬ

マンボウの皮膚はとてもデリケートに出来ていてます。少し触っただけで傷が付くほどです。しかもマンボウの全身には寄生虫がびっしり付いていて、腸の中にもいます。そんなマンボウにちょっと傷が出来ると、傷口に寄生虫が入って皮膚が壊死してしまったり、雑菌に感染して死んでしまいます。

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マンボウは食べられる

ユーモアたっぷりでとても愛くるしいマンボウですが、実は食用として出回っている地域もあります。たまにスーパーのお魚コーナーで販売されてたりもします。マンボウの姿からは美味しそうな感じはしませんが、以外と各地で色々美味しく調理されているんです。

マンボウは食用として利用できる

スーパーでマンボウを見かけても調理法も味も全く想像が付かない人がほとんどかと思います。そして、正直な所、あんなに可愛いマンボウをそんなに食べたいとは思えないでしょう。でも各地で工夫され、名物料理として美味しいマンボウ料理を振舞ってくれるお店は沢山あるんです。

マンボウの食べ方:刺身

マンボウの食べ方で最も多く食べられているのがお刺身です。新鮮さが命の為、あまり流通はしないのですが、宮城県の気仙沼や千葉県辺りではお刺身にして食べます。マンボウのお刺身は淡白で柔らかくみずみずしく、鳥肉の様な食感で大変美味しいと好評のお刺身です。

マンボウの食べ方:肝和え

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