貝殻を持ったタコ?タコブネの生態と特徴をご紹介

2000年以降でタコブネの飼育実績がある、アクアワールド大洗水族館(茨城県)さん、新江ノ島水族館(神奈川県)さん、八景島シーパラダイス(神奈川県)さん、鳥羽水族館(三重県)さん、そして世界最大級の水族館と言われる海遊館(大阪府)さんにそれぞれ問い合わせました。しかしいずれの水族館も、今はタコブネの展示はしていないとのことでした(2018年9月現在)。展示自体も年に一度あるかないか、との回答でした。また、まれにダイビングなどでタコブネで出会えることも。タコブネが生息する地域でのダイビングやシュノーケリングの際は是非探してみてください。

他にもいる?変わったタコ

ここまでタコブネについてご紹介してきましたが、タコの仲間にはまだまだ変わった種類がたくさんいます。その一部をご紹介します。

アオイガイ

カイダコとも呼ばれ、アオイガイも自ら貝殻を作り出しすタコの仲間です。こちらも暖かい海で浮遊生活を行います。その殻は細かいプリーツスカートのように繊細で美しいもの。こちらもインターネットオークションなどで殻が取引されています。過去、日本の海岸に大量漂着があったこともあり、タコブネに比べると見ることができる可能性も高いと言えます。

メンダコ

最近知名度が上がってきているメンダコ。普通のタコと違って腕が放射状に広がっているので、泳ぐ姿はまるでパラシュートのよう。深海で生活しているために墨は吐かず、小型の甲殻類などを食べます。耳にも見えるヒレが可愛らしく、グッズ化されることが増えてきています。

ミミックオクトパス

ミミックオクトパスは擬態が得意なタコです。体長は、腕を広げた状態で最大約60cmほどになります。ミノカサゴやクラゲ、ウミヘビ、ヒトデ、カレイなど実にさまざまな生物に擬態しますが、それらは全て遭遇した敵や獲物の種類によって使い分けられます。珍しいタコですが購入・飼育は可能で、販売価格は約1~2万円ほど。

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