ワラスボは環境省の作成するレッドリストの絶滅危惧II種(絶滅の危険が増大している種)に記載されています。諫早湾の締め切りや埋め立てなどが影響して、ムツゴロウほどではありませんが生息数が激減しています。
ワラスボは食べられる?気になる味は?
地元では家庭でも煮付けや味噌汁の具などにして食べられています。生きているものを調理するので昔から「嫁泣かせ」の食材と言われているそうです。生きたワラスボに触れるのは勇気が要りそうですね。
ワラスボってどんな味?
その見た目からは想像できないほど淡白でクセがなく、上品な味がします。肝は特に濃厚で味わい深く美味しいです。刺身はもちろん煮物、焼き物、揚げ物などどのような調理法でも美味しく食べられる魚です。
ワラスボの干物は絶品?
グロテスクな見た目とは相反して干物の味は絶品です。干物は固いので包丁の背などで叩いてから臭みを取る為に少量の酒を振ります。グリルなどで1~2分炙るか、オーブントースターで5分程加熱すれば出来上がりです。エイヒレのような味わいでお酒のあてに最適です。七味マヨネーズといただいても美味しいです。
干物には炙るほか、揚げ甘辛という地元では古くから親しまれている料理があります。酒、醤油、味噌、砂糖を煮立てたタレに、3cm位に切って油で揚げた干しワラスボを絡めます。このほか、「もくさい」と呼ばれるワラスボの干物を煎じて粉状にしたものは、ご飯にかけたり、まぜておにぎりにして食べると美味しいです。