炊飯鍋でご飯を炊くメリット
一般的な電子炊飯ジャーと比べると、短時間で美味しく炊き上げることができると言われる炊飯鍋。その魅力は、使えば使うほど際立って感じられるようになるお米が持つ本来の美味しさと、使い慣れることで引き出される鍋ならではの便利さにあります。
炊飯鍋を使うと短い時間で作ることができる
なんと言っても短い時間で炊き上がること。そして、美味しいことです。4人家族での一回の食事量に相当する3合のご飯を炊くのであれば、およそ20分くらい。蒸らす時間を10分と考えても、30分間あれば美味しく炊き上げることができます。
食べたい分量を美味しく作ることができる
炊飯鍋を使ってご飯を炊くメリットの一つは、その時の気分や調理内容によって、自分が食べたい分量に合わせ、ちょうど良い分量を作ることができることです。大は小を兼ねると言いますが、少量でも美味しく炊き上げることができるのが、炊飯鍋です。
ふっくら美味しく炊き上げることができる
お米を美味しく炊き上げるコツとして、お米と水分量の関係がありますが、それと同じくらい大事な要素として、全体に十分な熱が伝わる作りであることと、短時間で沸騰することの二つをあげることができます。炊飯鍋を使うことで、ふっくらと美味しく炊き上げることができるのです。
炊飯鍋で炊いたご飯は冷めても美味しい
水の量、熱の伝わり方、炊き上がるまでの時間。様々な条件が絶妙に重なり合って、冷めても美味しく、お米のツヤや、甘みが際立つご飯を炊くことができるのも特徴の一つと言えます。白い湯気の向こう側に見えるご馳走ご飯を楽しむことができます。
温め直しもお手軽に
炊飯鍋で作るご飯は、自分でご飯を調理しているという実感が強く、美味しく炊き上がったときの喜びもひとしおです。何より、鍋であることから温め直しがお手軽にできて、保温されて水分を失ってしまったご飯とは比べようもなく、美味しく食べることができます。
炊飯鍋はお手入れが簡単
意外と知られていないのが、美味しく食べた後のお片付けについてです。それぞれの部品ごとに洗い分けなければならない一般的な電子炊飯ジャーと比べると、炊飯鍋は、食べ終えてからのお手入れが簡単です。さっと用意して、すっとお片付けできる手軽さは、使い慣れるほどに実感が伴います。
炊飯鍋の選び方
炊飯鍋には、いくつか種類があります。素材やメーカー、求めている炊飯鍋の大きさによる違いはもちろんのこと、使用する熱源としてガス専用か、IH兼用を選ぶのかによっても異なります。自分にぴったりの使いやすい炊飯鍋を見つけられるように、それぞれの違いについて紹介します。
素材による違い
ご飯を炊く鍋として昔から有名だった土鍋や、アルミニウム合金を鋳造して造られる文化鍋に加え、鉄やステンレス、アルミ二ウムなどの金属の表面をガラス成分で焼きつけて作られたホーロー鍋の他、最近ではセラミックを主な材質として使用するセラミック鍋があります。
土鍋の特徴
土鍋は、名前の通り土を焼いて造られた「熱しにくく冷めにくい」という土の性質が活かされた調理器具です。重さがあり、匂い移りしやすく、落とすと割れてしまうという印象から嫌煙されがちでしたが、ゆっくりと素材に熱を通しながら、余分な水分を飛ばすことができるため、ふっくら仕上がるという特徴があります。
文化鍋の特徴
文化鍋は文化釜とも呼ばれ、土鍋と同様に昔から親しまれてきました。軽くて、割れ難く、調理がしやすいという特徴があります。一般的に蓋が鍋の内側に深く入り込む形状をしており、炊飯ジャーが普及するまでの間、ご飯を炊くための専用鍋として、どの家庭でも親しまれてきました。
ホーロー鍋の特徴
ホーロー鍋(琺瑯鍋)には、2種類の製造方法があります。一つは「鋳物ホーロー鍋」と呼ばれるもので、溶かした金属を鋳型(いがた)と呼ばれる型に流し込んで作った鍋にガラス質のコーティングをした鍋を言います。一般に、厚みがあり、保温性に優れるという特徴があります。
これに対して、「鋼版ホーロー鍋」は、板状の金属板から削り出すように鋼板の切断を行い、丸い鍋へと作り出されます。板から鍋の形へと成形するため、一般に金属部が薄く、表面をガラス質のコーティングで覆っていることで、熱の伝わり方が早いという特徴があります。
どちらのホーロー鍋も匂い移りに強いという長所がありますが、使われている製造法が異なることから、ホーロー鍋と一口に言っても、鍋の重さから保温性まで、全く異なる鍋に仕上がっています。そのため、作ろうとする料理に合わせた使い方が求められる鍋でもあります。
セラミック鍋の特徴
セラミック鍋は、セラミックと言われる陶磁器質の素材を加熱処理して、鍋の表面を焼き固めた製品を言います。特徴として、熱伝導性に優れると言われており、比較的、弱火で美味しく調理することができる省エネ性の高い鍋と言われています。
メーカーによる炊飯鍋の違い
炊飯鍋は製造しているメーカーごとに材質やデザインが異なります。鍋の大きさや重さの違いは、炊飯時の使いやすさに影響を与えています。毎日の調理を楽しく、美味しくするための炊飯鍋について、メーカーごとの特徴をわかりやすく説明します。
リンナイの炊飯鍋の特徴
リンナイの炊飯鍋は、土鍋からセラミック鍋まで、カラフルでデザインに優れた炊飯鍋が揃っています。大きさも、1合炊き、2合炊き、3合炊き、5合炊きと取り揃えられており、材質、熱源の種類の他、自分にあった炊き方と分量から炊飯鍋を選ぶことができます。
パロマの炊飯鍋の特徴
パロマの炊飯鍋は、ガスコンロ専用の炊飯鍋を取り扱っています。昔ながらの土鍋はもちろんのこと、軽量かつガラス蓋を採用したことで、鍋の中の様子を確認しながら調理を進めることができる炊飯鍋まで豊富な種類から選ぶことができます。
パール金属の炊飯鍋の特徴
独自のデザインを採用し、ふっくらと炊き上げることに重点が置かれているパール金属の炊飯鍋は、ガスコンロ専用の3合炊きが人気です。独特の形状を使いやすいサイズに収めるための工夫が凝らされており、使いやすく仕上げられています。
サイズによる炊飯鍋の違い
炊飯鍋は小さなものでは1合炊きから鍋のサイズが用意されています。大きなものともなると、一般的な5合サイズよりも大きな鍋まで造られており、美味しいご飯を一度にたくさんの量を用意することができます。自分のスタイルにあった炊飯鍋を選んで、美味しいご飯を楽しみましょう。
1合炊き
1合炊きの炊飯鍋はもっとも小さなサイズになります。各メーカーによって違いはありますが、幅が約20cmほど、直径が約15cmくらいで、蓋を覗く高さが13cmくらい。円形の鍋であっても取っ手部分が含まれるため、少し横に長い楕円形の形状をしているのが一般的です。
2合炊き
2合炊きの炊飯鍋は、大人2人から3人の一回の食事にちょうど良い量のサイズになります。各メーカーによる違いはありますが、幅が約20cmほど、直径が約18cmくらいで、蓋を覗く高さが15cmくらい。1合炊きと比べると、少し大きくなった印象を受けます。
3合炊き
3合炊きの炊飯鍋は、家族4人の一回の食事量くらいのサイズになります。各メーカーによる違いはありますが、幅が約30cmほど、直径が約22cmくらいで、蓋を覗く高さが18cmくらい。1合炊きの鍋のサイズと比べると、ちょうど倍くらいの大きさになります。
5合炊き以上
5合炊き以上の炊飯鍋は、横幅よりも、蓋を除く高さが大きくなる傾向にあります。各メーカーによる違いはありますが、幅が約33cmほど、直径が約26cmくらいで、蓋を覗く高さが25cm以上のものが多くなります。1合炊きの鍋のサイズと比べると、全体的に3倍くらいの大きさになります。
熱源の違い
炊飯鍋には熱源の違いとして、ガス専用の炊飯鍋と、IH兼用の炊飯鍋があります。ガス専用の炊飯鍋はガスコンロで使う必要があります。これに対して、IH兼用型の炊飯鍋はガスコンロのみならず、IHクッキングヒーターでも使用することができます。
ガス専用の炊飯鍋
高温で素早く熱を伝えられるガスならではの調理に適した構造の炊飯鍋です。土鍋はガスコンロ専用の炊飯鍋であることが多く、専用のガスコンロと組み合わせて使うことで、熱の伝わり方をガスコンロが制御しながら美味しいご飯を炊くことができる機能を備えている場合があります。
IH兼用の炊飯鍋
熱源としてIHクッキングヒーターと兼用可能な炊飯鍋も増えてきました。IHクッキングヒーター兼用の炊飯鍋は、ガスコンロ専用と比べるとコンパクトでデザイン性に優れるものも多く、また、IHクッキングヒーター以外のオーブンの熱量にも対応し、炊飯以外の様々な料理を作ることのできる調理器具として紹介されている場合があります。
炊飯鍋のオススメ15選
人気の土鍋、ホーロー鍋、文化鍋の他、各メーカーごとのおすすめの炊飯鍋15選を紹介します。熱源の違いや、サイズ、デザインについても紹介しますので、起き入りの炊飯鍋を見つける際の参考にお役立てください。
リンナイ 専用炊飯土鍋「かまどさん自動炊き」 RTR-20IGAの特徴
リンナイの「かまどさん自動炊き」土鍋は、ガスコンロ専用の炊飯鍋です。独自の技術により、鍋の表面の温度を的確にセンサーに対応するガスコンロに伝えることができます。土鍋モードの付いたガスコンロで自動炊きを利用することができます。
リンナイ 専用炊飯土鍋「かまどさん自動炊き」 RTR-20IGAのスペック
2合炊きの炊飯鍋としては、コンパクトな大きさの土鍋です。重量は2.6kgあり、少し重く感じられるかもしれませんが、鍋本体の取っ手が握りやすく、安定して扱うことができます。土鍋の特徴として、火を止めてからもしばらく間は熱を伝え続け、沸騰した状態での保温を行うことができます。
また、特殊な技術により、土鍋モード対応コンロにて自動炊きができます。炊飯時の吹きこぼれを効果的に予防できる他、火加減の調節から消火まで、土鍋モード対応のガスコンロに任せて利用することができます。炊き上がりも、土鍋ならではの優しい美味しさに仕上がります。
- サイズ:幅24.3cm × 奥行20.8cm × 高さ16.4cm
- 本体重量:2.6kg
- 材質:伊賀土による土鍋
- 特徴:土鍋モード対応コンロで自動炊きができます
リンナイ 炊飯専用釜 つつみ炊き 3合炊き RTR-03Eの特徴
リンナイのガスコンロ専用の炊飯鍋です。自動炊飯機能の付いたガスコンロ全てで利用することができます。ふっくらと美味しくご飯を炊き上げる二重構造の鋳物ホーロー鍋です。鍋本体はフッ素加工されており、お手入れが簡単という特徴があります。
リンナイ 炊飯専用釜 つつみ炊き 3合炊き RTR-03Eのスペック
3合炊きの炊飯鍋としては、比較的軽めの1.8kgを実現し、全体的に使いやすい大きさに収まっています。鍋本体の取っ手に加えて、鍋ブタのとっても握りやすく、重さを気にせずに扱うことができます。白米なら3合まで。炊きこみご飯であれば、2合まで一度に調理することができます。
- サイズ:幅29.0cm × 奥行20.2cm × 高さ21.1cm
- 本体重量:1.8kg
- 材質:鋳物ホーロー鍋にフッ素加工
- 特徴:炊飯機能付コンロ用の3合炊き炊飯専用釜
リンナイ 炊飯専用鍋 ガスコンロ用炊飯鍋 5合炊き RTR-500Dの特徴
リンナイのガスコンロ専用の炊飯鍋です。自動炊飯機能の付いたガスコンロ全てで利用することができます。鍋の外側は銀色。内側は黒色フッ素塗装されており、お手入れが簡単という特徴があります。自動炊飯機能に対応しており、火加減から消火まで、ボタン一つで美味しいご飯を炊くことができます。
リンナイ 炊飯専用鍋 ガスコンロ用炊飯鍋 5合炊き RTR-500Dのスペック
5合炊きの炊飯鍋としては軽めの1.8kgを実現し、鍋本体には持ち運びやすい大きな取っ手がついています。鍋ブタは鍋本体に収まるようにはまりますので、取り扱いは抜群です。白米なら5合まで。炊きこみご飯であれば、1合から3合まで一度に調理することができます。
- サイズ:幅34.2cm 奥行22.3cm 高さ17.2cm
- 本体重量:1.8kg
- 材質:鍋本体内側は黒色フッ素塗装
- 特徴:炊飯機能付コンロ用の5合炊き対応の炊飯専用釜
リンナイ 炊飯専用鍋 ガスコンロ用炊飯鍋 3合炊き RTR-300D1の特徴
リンナイのガスコンロ専用の炊飯鍋です。自動炊飯機能に対応しており、ボタン一つで美味しくご飯を炊くことができます。鍋本体に対して、少し大きめの持ち手がついており、調理を終えてからそのまま食卓へ運べる手軽さがあります。鍋の外側は銀色。内側は黒色フッ素塗装されています。
リンナイ 炊飯専用鍋 ガスコンロ用炊飯鍋 3合炊き RTR-300D1のスペック
3合炊きの炊飯鍋として軽めの1.3kgを実現し、鍋本体の大きな取っ手と、ガラス蓋がついています。取り回ししやすい大きさのため、使い勝手が良く、白米なら3合まで。炊きこみご飯であれば、1合から2合まで一度に調理することができます。
- サイズ:幅34.5cm 奥行21.0cm 高さ16.5cm
- 本体重量:1.3kg
- 材質:アルミ製(フッ素加工)
- 特徴:炊飯機能付コンロ用の3合炊き対応の炊飯専用釜
パロマ 炊飯鍋(3合炊き) ブラック PRN31の特徴
パロマの土鍋風のガスコンロ専用炊飯鍋。鍋本体はアルミニウム合金のセラミックコートでできており、見た目に反して、とても軽く、使いやすいのが特徴です。鍋内側に水分量の目安となるメモリが刻まれており、パロマのガスコンロと合せて使うことで、炊き上げに15分くらい。その後の蒸らしに15分。合計30分で美味しいご飯が食べられます。
パロマ 炊飯鍋(3合炊き) ブラック PRN31のスペック
3合炊きの炊飯鍋としては、とても軽めの1030g(蓋重量含む)。すっと収まるコンパクトさと容量、軽さを高い水準で両立させています。容量が2.9リットルと深めの鍋のため、白米なら3合まで。炊きこみご飯であれば、1合から2合くらいまで。おかゆも調理できます。
- サイズ:幅24.7cm 高さ17.5cm 内径約18cm
- 本体重量:610g
- 蓋重量:420g
- 材質:アルミニウム合金(セラミック塗膜加工)
- 容量:2.9リットル
パール金属 ご飯鍋 3合炊き ガラス蓋付 ガス火専用 あじわい L-1807の特徴
パール金属の炊飯鍋は、鍋本体は陶器。蓋は120度まで耐久の熱湯用耐熱ガラス製でできており、調理中の様子を確認しながら料理をすることができます。また、土鍋として作られているため、鍋本体はガスコンロでの炊飯はもちろんのこと、電子レンジや、オーブンにも対応しています。
パール金属 ご飯鍋 3合炊き ガラス蓋付 ガス火専用 あじわい L-1807のスペック
3合炊きの炊飯鍋としては、約2.7kgとしっかりした作りをしています。本体に馴染むように広がった取っ手部分は厚みがあり、両手で抱えるように持ち上げて運ぶのにちょうど良い大きさです。コンパクトなサイズで安定しているため、炊飯以外の調理にも土鍋として利用することができます。
- サイズ:幅26.5cm 奥行23.0cm 高さ21.0cm
- 鍋の縁の高:12.2cm
- 製品重量:約2.7kg
- 材質:鍋本体は陶器(蓋は熱湯用ガラス)
パール金属 ご飯鍋 5合炊き ガラス蓋付 IH対応 フッ素加工 飯炊き先生 HB-1908の特徴
パール金属の5合炊き対応のガラス蓋付き炊飯鍋は、鍋本体はアルミニウム製で、大きなサイズながらとても軽量に作られています。取っ手などの各部は耐熱素材でできており、ガラス蓋を通して調理中の様子を確認しながら料理をすることができます。また、オール熱源に対応しています。