雷魚の生態を徹底解説!釣り方やおすすめタックルまで紹介します!

雷魚の豆知識

この様に日本ではあまり馴染みのないタイプの魚、雷魚にはユニークな生態や特徴を持ちますが、意外にも東アジアや東南アジアなどの原産地域では古くから馴染みのある身近な魚といったイメージなのです。ここからは、そんな雷魚に関する豆知識を紹介していきます。

名前の由来

「雷魚」という名前はなんとも格好の良い響きですが、この由来については諸説あるもののはっきりした事はわかっていません。雷の鳴る様な悪天候時、水が濁ると活発に活動する為にこの名がつけられたという説、顎の力が強く、雷が鳴っても一度噛み付いた獲物は離さない事から来ているとの説などがあります。

日本人との関係

雷魚は、本来日本にいない外来種とされ、戦前の1920年代に朝鮮から食用として初めて輸入されたというのが有力な説です。食用として持ち込まれたものの、見慣れない見た目に加えて、寄生虫の宿主で生食に適さず、国内では全くの不人気となり、自然界へと放逐され繁殖して全国に広がったとされます。

ただ近年になって、江戸時代には既に雷魚が国内に生息していたとの文献が発見されており、さらに北海道では、昔からカムルチーの亜種が生息していたとの説も存在しており、日本国内での雷魚の由来については諸説あるというのが実情です。現在では主にルアーフィッシングのターゲットとして、あるいは飼育用として扱われる事が多くなっています。

世界の中での雷魚

日本では食用としては不人気な雷魚ですが、多くの原産地域では食用として古くから馴染みのある魚となっています。特に中国や朝鮮半島では強壮剤としても親しまれる人気食材の一つであり、炒め物やスープ煮込み料理の材料として盛んに養殖が行われています。

雷魚と釣り

雷魚釣りは、近年さらに人気が上昇しており、バスと並んでルアーフィッシングでの人気ターゲットとなっています。また、雷魚はルアー釣り以外にも泳がせ釣り、ポカン釣りなど様々な釣り方が可能。ここからは、1度経験したらハマること間違いなしの雷魚釣りの魅力、時期や時間帯、狙うポイントから注意点までを詳しく解説していきます。

雷魚釣りの魅力

何と言っても雷魚釣りの魅力はそのダイナミックなバイトからの強い引きとのファイトでしょう。水草の浮かぶ水面でルアーを這わせて雷魚を誘い、バイトした時の豪快な炸裂音はもうそれだけでテンションが上がります。また、雷魚との躍動感溢れるパワーファイトはスポーティな魅力が満載でアクティビティとしても最上級。

淡水魚の中ではトップクラスの強い引きと重量感を持ち、80cm超えのビッグサイズを強引に抜き上げる感覚を一度味わってしまうと病みつきになる事間違いなし、もう後戻りは出来ません。雷魚は様々な止水域に広く生息している為、そのポイント探しも魅力の一つ、意外なところに雷魚を発見するアドベンチャー的な楽しさにもハマります。

雷魚釣りの時期と時間

雷魚釣りの時期は、雷魚が活発に捕食行動を取るのが水温20℃前後であるという事から、初夏から秋口まで、すなわち5月の半ばから10月の前半頃までになります。また雷魚は周りが薄暗い環境で捕食行動を取るので、夏場の暖かい時期は早朝や夕方の薄暗い時間帯、水温が下がる初夏や、秋口なら昼からの暖かい時間が狙い目です。

雷魚を狙う場所

雷魚を狙う場所は、池や沼などの止水域や、流れの極めてゆるい河川や用水路が基本となります。沼や池の場合、アシやガマなどが生い茂り、ハスなどの浮き草や水草が水面を埋めている場所に雷魚は棲息しています。水は緑色に濁っていても大丈夫、一見汚い環境に見えても雷魚は生存可能です。

河川や用水路で狙うにはあまり大きくない川の中流域から下流域、ワンド状になっていて流れが緩やかになり、水草や浮き草が群生する場所が有望なポイントです。岸際にアシなどが生い茂り、水の流れを遮っている場所にもよく雷魚は潜んでいます。

雷魚釣りの注意点

雷魚釣りで最も注意しなければならないのは、不用意に雷魚の口に手を入れない事です。雷魚は歯が鋭い上に顎の力が極めて強力、噛みつかれると革手袋を突き破って手が血だらけになる場合すらあります。針を外す時は必ずフィッシングプライヤーを使用しましょう。

また、雷魚のパワーは国内の淡水魚の中では最強クラス、通常のバス用のタックルで代用しようとするとロッドがポッキリ折れてしまう事もあります。その為、雷魚釣りでは強いタックルを用意する事は重要です。雷魚専用のタックルが販売されているので、出来れば専用のものを使用する様にしましょう。

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