ガストロとは?その特徴から食べ方までをご紹介!

上記の図を見ればわかりやすのですが、大きな縄にさらに縄をつけ、そこに餌をつけ、獲物が餌に食いついたところを一気に引き上げます。東京~静岡の長さの仕掛けを作るのは時間も手間も掛かり、漁師さんの努力を感じますよね。しかし、ガストロは狙って釣れる魚ではなく、他の魚を釣る際に偶然かかる魚なので、狙って釣りに行く対象魚ではありません。

開発魚の噂ガストロの真実

実は開発魚!?ガストロは代用魚

ガストロの歴史は1960年頃、人口増加などの対策として、コスト削減や安定供給のために開発された「開発魚」と言われています。しかし、1997年に遠洋漁業の制限や、時代の変化のためか開発は終了しています。

代用魚の歴史

新たに開発された開発魚のガストロですが、消費者は馴染みのない魚は敬遠することや既に流通している魚の味に似ていることから代用魚として、加工品や切り身として主にスーパーや小売店で流通したとされています。
しかし、ネットの普及により、「回転寿司のマグロはマグロではない、偽装魚では?」と噂されるようになり、近年では徐々にガストロ以外の開発魚も本来の名称で流通してきています。

水銀が含まれてる!?ガストロの味

妊娠中に胎児に影響があったり、体に蓄積されると毒性を発揮するとされる水銀ですが、日本人の水銀摂取理由の80%以上が魚介類の摂取によるものだと言われています。水銀が含まれている代表的な魚としてサメやキンメダイ、メカジキ、クジラ類などが挙げられますが、厚生労働省が妊婦を中心として摂食の注意を呼びかけていますよね。

ガストロに水銀は含まれていないのでしょうか?

ガストロには水銀が含まれてる!?

マグロ類に関しては妊娠中の方は1週間で80gと厚生労働省から注意を促してますが、子供や一般の方はどうなのでしょうか。調べてみると以下のようにと言われています。妊娠中の方以外はそこまで神経質にならなくても大丈夫そうですね。

水銀による健康への悪影響が懸念されるような状況ではありません。水健康的な食生活の維持にとって有益である魚介類をバランス良く摂取してください。引用元:厚生労働省医薬食品局

「マグロ」がついてるのに身は白身!?気になる味は?

ガストロの味は「マグロ」とついている割に、さっぱりとした淡白な味で身は白身魚で、カジキマグロが似ていると言われています。また、クセがない身は冷めてもしっとりとしているので、煮付、刺身、カルパッチョに唐揚げ。いろんな料理に合いそうですね。
また、冬から春にかけて味が良くなると言われています。食べるなら冬から春にかけてがおすすめです。

ガストの市場価格は?

回転寿司のマグロの正体はガストロ。と言われることから高価な魚ではありません。一貫分のガストロの単価は驚くことに15円と言われています。これまた安いですね。
しかし、漁法でも紹介したように、ミナミマグロの漁で偶然釣れるということもあり、流通量はそれほど多くありません。さらに、市場では加工品として流通することが多く、表記としてはガストロではなく「白身魚」と表記販売されている事が多いため、知らず知らずのうちに口にしていた。という方が多いと思いますが、ガストロをどうしても食べてみたい。という方はネット購入がおすすめです。

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