スキレットとは?
近年お料理がおいしくできたり、その見栄えのよさから話題になり、よく目にしたり耳にするようになった「スキレット」ですが、実際にはどんなものか、素材などに着目して紹介します。これを読めばスキレットの特徴や魅力がよくわかり、スキレットを使ったお料理がより一層楽しみになります。
スキレットは分厚い鉄製のフライパン
スキレットとは、ダッチオーブンの一種で分厚い鉄製のフライパンです。蒸す、焼く、煮る、揚げるなど普通のフライパン同様、様々な料理に使うことができます。アウトドアで焚き火など直火で使うことはもちろん、家庭用コンロでも使うことができます。
また、使い方次第で圧力鍋や、無水鍋のような使い方も可能です。多様な調理方法が可能なため、主食から主菜、副菜、デザートすべてを作ることができる万能の調理器具であり、フライパンとしてだけでなく鍋などにも使うことができるため、荷物を少なくしたいキャンプ時にももってこいです。
鉄の特性を生かして作られているため、劣化しにくく、丁寧に手入れをすることで、長く使用することができます。
スキレットで作ると素材自体のうまみが引き出せる
スキレットはその素材や形状から、熱伝導がよく、保温性が高いため、食材にムラなく芯まで火を通すことができます。そのため、肉や魚はふっくら、そしてジューシーに、野菜は芯まで柔らかく、なおかつ短時間で仕上げることが可能です。
食材のうまみを凝縮し、素材そのものの味を楽しむ料理に向いています。また、調理の際には、その熱電動のよさから、持ち手を触ると間違いなく火傷やけどしてしまうため、スキレットを扱う時には必ずミトンやカバーをあらかじめ付ける必要があります。
スキレットを使う前にはシーズニング
市販のスキレットには、サビ防止の油が塗られており、それを落として新しく油でコーティングしてから使うことがおススメされています。油でコーティングすることを「シーズニング」と言います。
シーズニングをすることで、食材のこびりつきを防いだり、鉄のにおいを消すことが可能です。シーズニングはスキレットをはじめ鉄製のフライパンなどを長く使うためにも行っておいた方がよい作業で、実際に水で洗って放置してしまうと錆びてしまいます。
基本的には水洗いしたものを乾燥させ、油をしき熱するという手順となりますが、シーズニング方法は商品によって異なるため、説明書などを参考に実践してください。
スキレットで作るおいしいメイン料理8選!
早速スキレットを使ったメイン料理のレシピを紹介します。材料も少なく手軽なものから、ちょっと豪勢な手の込んだ料理まで幅広く紹介します。お肉にお魚、ごはんものとレシピを掲載していますので、そのときの気分や好みに合わせて選んでください。
スキレットで作るおいしいメイン料理8選!①「ステーキ」
①材料(2人分)
ステーキ用牛肉 約400g、油 適量、塩こしょう 適量
②作り方、料理のポイント
調理をする30分ほど前に牛肉を冷蔵庫から出し、常温に戻し、片面に塩こしょうを振ります。スキレットを強火で熱したら、油を温め、強火のまま塩こしょうをした面を下にして牛肉を入れ、もう片面に塩こしょうを振ります。30秒ほど焼いたら弱火にし、さらに2分焼きます。裏返したら同じように強火で30秒、弱火で2分焼き、出来上がりです。
レアが好みの方は、焼き時間を少し短くし、ウェルダンはが好みの方は、強火で牛肉から肉汁が出るくらいまで焼くのがおすすめです。
スキレットで作るおいしいメイン料理8選!②チキンのチーズ焼き
①材料(2人分)
鶏もも肉 1枚(約250g)、トマト 1個、ピザ用チーズ お好みで、塩こしょう 適量、あればパセリ
②作り方、料理のポイント
鶏もも肉は一口大の大きさに切り、塩こしょうを振り、トマトはくし切りにします。スキレットに皮目を下にして鶏もも肉を並べ、その上にトマト、チーズをのせます。中火にしたグリルで10~15分ほど加熱し、鶏もも肉に火が通り、チーズが溶けたらパセリをかけて完成です。
スキレットで作るおいしいメイン料理8選!③「焼きカレー」
①材料(1人分)
お好みのレトルトカレー 1袋、ごはん お好みの量、卵 1個、ピザ用チーズ
②作り方、料理のポイント
熱したスキレットに開封したカレーを入れ、温めます。ごはんを入れ、混ぜ合わせます。中央をくぼませ、卵を割ります。上にチーズをのせ、火からおろし、フタをして蒸し焼きにして完成です。
半熟卵を絡めながら食べるとなおさら美味しいです。
スキレットで作るおいしいメイン料理8選!④「青魚のパン粉焼き」
①材料
イワシ、サンマ、サバなど手に入りやすい青魚 切り身なら2切れほど、パン粉 1/2カップ、オリーブオイル 1/2カップ、粉チーズ 大さじ2、にんにく ひとかけ、ミニトマト 適量、塩こしょう 適量。
②作り方、料理のポイント
魚は食べやすいサイズに切り、塩こしょうを振ります。オリーブオイルを熱し、魚とトマトを交互に並べ、パン粉、粉チーズ、みじんぎりにしたにんにくを合わせて上にかけます。中火にしたグリルで10分ほどで焼くか、200度のオーブンで15分ほど焼いて完成です。
トマトだけでなく、玉ねぎやパプリカ、きのこを添えてもよいです。
スキレットで作るおいしいメイン料理8選!⑤「ハンバーグ」
①材料(4人分)
牛豚合いびき肉 400g、玉ねぎ 小1個、塩 小さじ1/2、ナツメグ 少々、卵 1個、パン粉 1/4カップ、☆(お好みのきのこ類 好きなだけ、ウスターソース 大さじ2、ケチャップ 大さじ4、酒 大さじ1、みりん 小さじ1)
②作り方、料理のポイント
玉ねぎはみじん切りにして炒め、お皿に取り出します。合いびき肉に塩とナツメグを入れ、粘りが出るまで混ぜ合わせます。玉ねぎとお肉、卵、パン粉をしっかり混ぜ合わせたら小判型に成形します。
続いてきのこ類を食べやすい大きさに切り、☆の材料を混ぜ合わせます。スキレットを中火にかけ、うっすら煙がでたら薄く油を引き、成形したハンバーグを入れ、2分程焼いたら裏返します。
裏返したらフタをして(アルミホイルでもよいです)、4分程焼きます。ハンバーグから透明の肉汁が出てきたら焼けています。赤い汁や濁った汁がでてくるようだったらもう少し焼きます。できあがったハンバーグを取り出し、きのこを炒め、☆を入れ、温めたらハンバーグにかけ、完成です。
好みでチーズをタネの中に入れたり、上にかけてもよいです。
スキレットで作るおいしいメイン料理8選!⑥「パエリア」
①材料(1人分)
鶏もも肉 1/2枚、玉ねぎ 小1/2個、パプリカ(赤・黄) 各1/8個、米 1/2合、塩こしょう 少々、オリーブオイル 大さじ1、☆(水 90cc、コンソメ 小さじ1、カレー粉 小さじ1/2)
②作り方、料理のポイント
鶏もも肉は一口小に切り、塩こしょうを振ります。玉ねぎはみじん切りに、パプリカは細切りにします。オリーブオイルの半量を熱し、鶏もも肉を焼き、焼き色がついたら、取り出します。
続いて、残りのオリーブオイルを熱し、玉ねぎを炒めます。玉ねぎがしんなりしたら、お米を加え、更に炒めます。お米が透き通ってきたら、☆を加え、1の鶏もも肉を戻し、よく混ぜ合わせます。沸騰したら弱火にし、フタ(アルミホイルでもよいです)をして10分煮ます。パプリカを並べ、再びフタをしてさたに5分煮る。火を消して、10分蒸らしたら出来上がりです。
具材は貝やエビなどを使うとひと味変わります。
スキレットで作るおいしいメイン料理8選!⑦「グラタン」
①材料
玉ねぎ 大1個、エリンギ 3本、マカロニ 100g、鶏もも肉 100g、塩こしょう 適量、シチューの素 1/2ケース、水 適量、チーズ お好みで
②作り方、料理のポイント
マカロニを茹でておきます。玉ねぎは細切り、エリンギと鶏もも肉は食べやすい大きさに切り、鶏もも肉には塩こしょうを振ります。スキレットを熱し、玉ねぎとエリンギを炒めます。玉ねぎがしんなりしてきたら、鶏もも肉を入れ、炒めます。
鶏もも肉に焼き目がついたら、シチューの素と水を入れます。水はグラタンにふさわしいとろみになるよう、少しずつ入れながら調整します。水を牛乳に変えるとより本格的な味になります。マカロニを加え、混ぜます。上にチーズをお好みで乗せ、フタをして3~5分弱火で加熱し、チーズが溶けたら完成です。
スキレットで作るおいしいメイン料理8選!⑧「マルゲリータ」
①材料(20cmのスキレット分)
ピザ生地(強力粉 100g、薄力粉 20g、インスタントドライイースト 小さじ1/3、砂糖 小さじ2、塩 小さじ1/3)、ぬるま湯 75~85cc、オリーブオイル 大さじ1と1/3、トマトペースト 大さじ1、ピザ用チーズ お好みで、ミニトマト 3個、バジルの葉 2枚
②作り方、料理のポイント
混ぜ合わせたピザ生地の中にぬるま湯を入れ、よく混ぜます。粉っぽさが残るくらいでオリーブオイル大さじ1を加え、更によくこねます。生地を丸めて、とじ目を下にしボウルにラップをかけ温かいところで30分前後一次発酵をします。