カサゴについて
カサゴはカサゴ目フサカサゴ科(メバル科に分類されることもあります)の全長30cmほどの食用魚です。カサゴの生息地域や旬、また、毒のあるカサゴについて解説します。毒のあるカサゴに関しては、注意が必要ですので、覚えておくと身のためです。
特徴
基本的な色は、赤色から褐色で、不規則な斑点がありますが、生息環境や個体により違いがあります。また、諸説ありますが、その名前の由来は、頭部が大きく、笠をかぶっているように見えることから「笠子」にちなんでいます。
生息地域
カサゴは日本では北海道以南の全国各地に、海外では中国や朝鮮半島、台湾、フィリピンなどに生息しており、比較的温暖な気候を好みます。その中でも、沿岸の岩礁や海中林など、身を隠すことができるところに生息しています。
歴史
旬の時期
カサゴの旬には諸説あります。カサゴは1年を通して釣ることができますが、季語でいうと「春」、築地市場では3月が一番の取り扱い数となっています。しかし、産卵前の栄養を蓄えている時期が美味しいという説もあり、産卵期が11~2月のため秋が美味しい魚とも言えます。
毒があるカサゴに注意
カサゴ類の中には背びれに毒を持つものもいます。刺されると強い痛みを伴い、患部が腫れます。まずは患部を水で洗い流し、傷口の周囲を押して、毒を体外に絞り出すようにします。また、毒はタンパク質で構成されている場合が多いため、お湯で患部を温めると毒を失活させることができます。処置が済んだら病院に行くことをおすすめします。
オニダルマオコゼ
オニダルマオコゼは背びれに強力な毒を持っており、岩に擬態しています。サンゴ礁などがある、比較的暖かく、浅い海に生息しています。日本であれば、小笠原諸島や奄美大島、沖縄の島々に分布しています。