カルムチーの特徴について
カルムチーとは
カルムチーとは日本では雷魚と呼ばれています。雷魚の種類は3種類となっており、そのうちの一種類をカルムチーと呼んでいます。その他雷魚の種類はタイワンドジョウ・コウタイとなっております。
カルムチーの見た目とは
英語では”Snakehead”(スネークヘッド)と呼ばれ、細長い体にヘビに似た頭部が特徴です。下あごが上あごより前に出ています。また体側面の斑点が粗く大きいのも特徴です。雷魚の中では一番大きく成長し、大きいものだと80センチにもなります。姿を見た釣り人が大きなヘビと間違うこともあるようです。
タイワンドジョウとの見分け方
カムルチーとタイワンドジョウは見た目がとても似ているため見分けるのが難しいです。外観の見分け方はカルムチーの斑紋が2列なのに対してタイワンドジョウの斑紋は3列です。タイワンドジョウはカムルチーに比べて斑紋が小さく、数が多いのが特徴です。またタイワンドジョウは大きくても60センチくらいまでの成長となります。
カムルチーの呼吸方法
カルムチーの呼吸方法は独特で、上えら器官があり、水面に顔を出し口から空気を取り込んで呼吸することがあります。そのためカムルチーが活動できる10度以上の気温の場所であれば水の外でも3日から4日ほど生き延びると言われています。またこの呼吸法により直接空気を吸い込み呼吸が出来るため、酸素の少ない少し汚れた水質でも問題なく活動できます。
カムルチーの生態
繁殖時期
6月から8月の夏ごろにかけての水温が20~30度の頃に1回に約3000~1万5000粒の卵を2~5回に分けて産卵します。直径約1メートルのドーナツ状の浮き巣を共同で作り雄雌で巣の下にもぐり子供を守ると言われています。卵は浮性卵です。孵化後2年ほどで30センチほどの成長し成熟すると言われています。
活動時期
水温が20度以上で活発に活動を始め捕食を開始します。だいたい水温が高くなる5月から10月にかけてが主な活動時期となります。また水温が15度以下の低い温度になると捕食をしなくなり、底の土や砂にもぐって冬眠に入ってしまいます。
カムルチーの飼育
カルムチーは家で飼育することが可能です。スネークヘッドと呼ばれていますが、かわいらしいお顔や鱗に魅力を感じる方も多いです。そんなカムルチーを家で飼うためには何を用意したらいいのかご紹介いたします。
カルムチーの飼育に必要なもの
体長が大きいもので80センチを超えますので大きな水槽が必要になります。また大型に成長してくると突進する力も強くアクリル水槽など強い水槽が好ましいです。初心者の方には大きな水槽が必要になるので飼育が難しくなります。また水槽内を激しく動き回るので蓋をしっかりしておきます。
カムルチーの餌
餌は市販のもので構いません。肉食性のカムルチーは乾燥赤虫や魚の切り身など食べます。また自然界ではバッタなど捕食するため、捕まえたものでもかまいません。新しい餌を試す場合は一日餌を与えず空腹にしてあげるとよく食べます。
カムルチーの寿命
カムルチーは多少の水質悪化では死なないほどとても健康な魚です。10年以上の寿命も確認されています。小さい個体を買ってきても10年以上生きる可能性を視野に入れて飼育の準備をすると良いでしょう。
カムルチーが購入できる場所
カムルチーは外来種ですが、ペットショップやネット通販などで購入することが可能です。楽天やAmazonなどの大型ネット通販でも購入することが可能です。釣ってきて飼うのもいいですが、元気な個体を選べるペットショップなどを利用するのをおすすめします。
カムルチーの生息場所
カムルチーの生息域
中国揚子江中流域から北、朝鮮半島、ソ連国境のアムール川あたりまでが原産地です。日本へは1920年頃に移入され現在では日本各地に生息しています。アジアだけではなく実はアメリカなどにも移入されています。世界では幅広く生息していると言えるでしょう。
どんな場所で見られるの?
カムルチーが好んで生息する場所は流れが緩やかなハスや水草が繁茂する水域に単独で生息しています。また成魚は河川の淀みや沼など水の濁った泥底を好みます。いずれにしても水草を好み、水草から大きく離れることはないので水草の周辺を探すと良いです。また水辺から落ちてくるカエルやネズミなどを狙い岸に近い場所で見られることもあります。
カムルチーの旬
カムルチーの美味しい時期
カムルチーが一番おいしく食べられる時期は秋から春にかけてと言われています。ただこの旬の時期、カルムチーは水底の砂やどろに潜って冬眠中です。カムルチーの身は透明感のある白身で煮崩れしにくいほどしっかり引き締まっています。
カムルチーがよく釣れる時期
カムルチーは水温が低くなる冬に冬眠するため、水温の高くなる春から秋にかけて釣れやすくなります。釣れやすい時間帯は早朝ですが、春・秋など水温が低くなる時期はお昼の時間帯が活動的で釣れやすくなります。
カムルチーの釣り方
カムルチーは細かい技術がなくても釣れる魚です。カムルチーのいそうなところをゆっくり引いてくれば大丈夫です。また一般的には大きめのルアーを使用しますのでしっかりと口に入ったのを確認し、フッキングします。では一体どのような場所にカムルチーはいるのでしょうか?