ストリンガーって使ったことある?正しい使い方から選び方、自作する方法までをご紹介!

どうせ食べるんだから、わざわざ生かしておく必要なんてないんじゃない?なんて思っている方が大半だと思いますが、そんなことはありません。ストリンガーを使うことで非常に多くのメリットが生まれます。そんなストリンガーについて解説していきたいと思います。

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か弱きアウトドアファン。もう少し体力をつけて、ディープなアウトドアにも挑戦してみたいです。気軽にアウトドアを楽しんでもらえるように、分かりやすい記事を作成できればと思います!
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ストリンガーってどんなもの?

釣りをするにも様々な道具がありますが、みなさんは「ストリンガー」をご存知でしょうか?魚を釣るための道具ではなく、釣った魚を生かしておくための道具ですので、今まであまり興味を持っていなかったと言う方も多いかもしれません。ですが、釣った魚の鮮度をギリギリまで保ち、美味しく頂くためには欠かせない道具なのです。

ストリンガーとは

釣った魚を生きたまま保管しておくための道具です。ロープにいくつかのフックが鈴生りに付いており、そのフック一つ一つに釣った魚の顎を通して使います。ロープは海際に固定して置き、魚は一旦海の中に返しておけるので、魚の鮮度を保つためには大変便利な道具です。

使用方法

ロープを、岩場や防波堤にあるピットなどにしっかりと固定します。写真のように魚の顎部分にフックを引っ掛け、海の中に静かに魚を戻します。この時エラを傷つけると、魚が死んでしまいますので、必ずエラではなく顎部分に引っ掛けるようにしましょう。潮の満引きなども考慮して、ワイヤーの長さには余裕を持たせた方がいいでしょう。

使用時の注意点

小さな道具ではありますが、注意して取り扱わないと怪我をする恐れもあります。小さなお子様と一緒にしようする場合には、特に気をつけましょう。また、使用後の手入れや保管についても、長く使うために注意が必要な点がありますのでご紹介します。

フックの先端に注意

フックの先端は尖っていることもあるので、お子様が一人で使うには危険です。必ず大人の方と一緒に使用するようにして下さい。保管する時も、小さなお子様の手が届かない所に保管するようにしましょう。また、釣り以外の目的で使用は危ないのでしないで下さい。

摩擦に注意

堤防のコンクリートや、岩場のゴツゴツした面とワイヤー間で摩擦がおき、ワイヤーが擦り切れてしまうことがあります。そうなると、せっかく釣り上げた魚が海に流されてしまう、悲しい事態になってしまいますので、接地面にはタオルなど緩和材を敷いて、摩擦を和らげるようにしておくと良いでしょう。

使用後の手入れ

使用後は真水で汚れを洗い流し、タオルで水分をしっかり拭き取ってから保管するようにしましょう。
直射日光の当たる場所や、夏の炎天下の車内など高温になる場所に置きっぱなしにすると、変形や劣化が起こる可能性があります。使用後は、そういった場所に放置するのは避けたほうがいいでしょう。

ストリンガーのメリットとは?

釣った魚の鮮度を保つため、水中で生かしておくことがあるかと思います。その際、専用のアミ(スカリ)に入れておく方も多いかと思いますが、アミの中だと他の魚とぶつかり合って、魚が傷ついたり弱ってしまうことがありますよね。ストリンガーは魚の顎にフックを引っ掛けて、海の中を泳がせておけるので、魚をストレスなく生かしておくのに最適の道具と言えます。

魚の鮮度を保つことが出来る

活き締めや、血抜きをして鮮度を保つことも出来ますが、ストリンガーがあれば、釣りを終えて帰る直前まで、海の中で魚を泳がせておけますので、鮮度を保つにはこれ以上ない方法でしょう。また、血抜きする際に魚を海水で洗う必要がありますが、ストリンガーにぶら下げたまま海に降ろせば魚を洗うのにも便利。わざわざバケツに海水を汲んでくる必要はありません。

時合を逃さない

釣った魚を直ぐにシメて、クーラーボックスに保管しておく方も多いでしょう。もちろんその方法でも、魚の鮮度を保つには十分ですが、釣った魚を毎回シメてから次の獲物を狙うのでは、大きなタイムロス。ストリンガーがあれば、釣った魚をフックに掛けて直ぐ次に動けるので、時合を逃すこともありません。

ポイントの移動がしやすい 

食いつきが良くない時にポイント変更することがありますが、毎回バケツやクーラーボックスを持って移動して回ると、それだけでヘトヘトに疲れてしまいますよね。ロープの長さに余裕を持たせておけば、多少ポイント移動しても、釣った魚を移動させることなく、ポイント移動できます。

荷物にならない

ロープにフックが付いているだけの道具ですので、重量もなく持ち運びがし易い道具です。小さめの袋に丸めて保管したり、ライフジャケットのポケットや、カラビナに取り付けて持ち運ぶことも出来ます。小型で機能性抜群な、1つあると大変重宝する道具です。

ストリンガーのデメリットとは?

小型で持ち運びがし易く、釣った魚の鮮度を保ってくれ、効率よく釣りを楽しませてくれる、そんな大変便利な道具ではありますが、使用する上でのデメリットもあります。メリットとデメリット、両方考慮した上で使用するようにしましょう。

キャッチ&リリースには向かない

魚を生かしたまま保管するための道具ではありますが、顎にフックを引っ掛ける必要があり、やはり魚に多少のダメージを与えてしまいます。また、誤ってエラを傷つけてしまうと魚が弱ってしまいますので、リリースする予定の魚には、不向きな道具になります。

逃げられる可能性がある

フックが外れて、魚が逃げてしまう場合もあります。心配な時は、フックを2つ掛けにしておく事をオススメします。また、堤防の角や岩場などとの摩擦で、ロープが擦れて切れてしまうこともあります。ロープと接地面の間にタオルなどを敷いておくと摩擦を和らげることが出来ます。

ストリンガーの使用に向いている場所とは?

堤防

岩場などゴツゴツしている場所だと、ストリンガー が引っ掛かってしまいますが、堤防は形状がフラットな分その心配がありません。また、堤防釣りはポイントに着くまでに、長距離を歩く場合も少なくありません。大物用の大きなクーラーボックスを持ってポイントまで歩くのは大変。その点、ストリンガーなら軽量ですので、堤防の先端まで行くとしても負担がありません。

サーフ

魚がギリギリ泳げる浅瀬に繋いでおけば、繋ぐ時も回収する時も簡単。せっかく釣った魚が、他の魚やタコなどに食べられている、という悲しい出来事も稀にありますが、サーフであれば見通しがいいので見張りもし易いでしょう。また岩場が殆ど無いので、ストリンガーのロープが擦り切れる心配もありません。

ストリンガーに不向きな場所とは?

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