ゴツゴツとした岩場が多い磯場では、ストリンガーのロープが擦り切れてしまう恐れがあります。ワイヤーにすれば耐久性があるので、擦り切れる心配は減りますが、波が高い日は岩場の隙間などに入り込んで魚が回収出来なくなる場合もありますので、磯場ではクーラボックスなどに魚を保管する方が良いでしょう。
漁港内
漁港内は、堤防と同じようにフラットな作りにはなっていますので、一見使い易いように見えます。ですが、港には多くの船が停泊し、ロープで繋がれていますので、ストリンガーが潮に流された時にロープや船に絡まってしまう可能性があります。漁師の方のスカリが沈めてある場合もありますし、仕事の邪魔になることもありますので、使用は控えた方がいいかもしれません。
ストリンガーの正しい使用方法とは?
それでは、使い方について順を追ってご説明します。正しく使用いただかないと怪我をしたり、魚を傷付けてしまったり、魚が流されてしまったりする恐れもあります。正しく使って、新鮮な魚を沢山家に持ち帰って下さいね。
ロープを固定する
まずはロープを固定しましょう。岩場だとロープが擦り切れてしまう可能性がありますので、出来ればピットや電灯の柱など突起のない素材のものが良いでしょう。潮の満ち引きを計算して、ロープは数メートル長めに垂らしておきましょう。
魚をフックに固定する
魚の顎部分にフックを刺して固定します。歯が鋭く尖っている魚もいますので、固定する際には注意して下さい。小型の魚など、顎が柔らかいものだと外れてしまったりする場合もあるので、あまり向きません。ある程度の大きさで顎に強度がある魚に対して使うようにしましょう。
魚を海の中に入れる
しっかり魚を固定したら、ゆっくり魚を海の中に入れます。乱暴に海に投げ入れると、衝撃で魚が弱ってしまいますので、優しく扱うようにします。最後に、海の中で魚がちゃんと泳げているか確認をして、問題なければ次の獲物に向かいましょう。
おススメのストリンガー5選!
それでは、オススメのストリンガー5選をご紹介します!1000円程度のものから、3000円程度のものまでストリンガー1つにも様々な価格やタイプのものが取り揃えてあります。ご自身の釣りのスタイルに合ったものがあるが、参考になさってください。
ベルモント ストリンガー100ロープ付セット5pcMP094
- ¥1,269
- ステンフック:5本付き
- フック:100mm、ステンレス製
- ロープ:8m、ナイロン製
- 全魚種対応
全魚種に対応しています。値段は安価で、手に入れやすく、作りもシンプルです。ナイロン製のロープは、水や摩擦に強く、頑丈な素材です。小型ですので、ポケットに入れて持ち運ぶことも出来ますね。金具に紐を巻き付けていくだけで、綺麗に収納出来ます。
カザックス ロープストリンガー
- ¥1,014
- フック:5本付き
- フック:125mm、ステンレス製
- ロープ:2.3mm×5m
こちらもシンプルな作り。対応している魚は、アイナメ、アジ、イサキ、イシダイ、イナダ、カレイ、カワハギ、カンパチ、キス、クロダイ、シーバス、シマアジ、ハゼ、ヒラマサ、ブラックバス、ブリマダイ、メジナ、メバル、ワラサ。
オーシャンブレイブ アライブハング6 ストリンガーセット
- ¥1,488
- ワンタッチ式フック6本付き
- フック:140mm、ステンレス製
- ワイヤー:10m、 ステンレス製
- フローター:35mm×200mm
- ワイヤー収納ホルダー
- 収納ポーチ:190mm×150mm×40mm
- 重量:230g(ポーチに収納した状態)
オレンジ色のフローター付き。明るいオレンジ色は、遠くからでも目立ちますので、夜の釣りにも適しています。また、フローターがあることで、ロープの根掛かりを防ぎ、フックに付けた根魚が下に潜ってしまったりということも防止出来ます。フックの間にはチューブが通してあるので、フック同士が絡まることもありません。
スカイライフ ストリンガーセット
- ¥1,450
- フック10本付き
- フック:160mm、ステンレス製
- ワイヤー:10mm、ステンレス製
- フローター:230mm
- ワイヤー収納ホルダー
- 収納ポーチ:255×160×60mm
フックはワンタッチ式ですので、取り付けが簡単。スプリングとガッチリと噛み合いますので、しっかりと魚の口に固定出来ます。ワイヤーはPVCコート済み。丈夫で柔軟性があり、錆にも強い素材です。ポーチの裏面は網状になっており、水溜まりしません。
プロマリン ストリンガーセット
- ¥3,701
- フック3本付き
- フック195mm、ナイロン樹脂製
- ロープ:3m、ナイロン製
- 総耐荷重:約17kg
フックはナイロン製ですので、錆で腐食する心配がありません。ロープもナイロン製ですので、普通のロープよりも強度があり、摩擦に強いです。岩場などで擦れやすいロープには、安心の素材ですね。
自作のストリンガ―の作り方とは?
ストリンガーは自作することも出来ます!材料は少なく、ホームセンターなどで手に入る物ばかりです。市販のストリンガーだと、強度に満足出来なかったり、ロープの長さが足りなかったりする場合もありますが、自作すればそういった点を補うことが出来ます。
用意するもの
用意するものは、以下の材料のみです。ブランチハンガーは、カラビナや再利用可能な結束バンドで代用させている方もいらっしゃいましたので、アイデア次第で色々な材料で自作することが出来そうですね。
- ステンレス製ブランチハンガー(スイベル付)
ブランチハンガーはスイベルが付いているものだと、魚の動きに合わせて回転するので、ねじれが起きづらいという利点があります。スイベルが付いていないものでももちろん使えますので、お好みに合わせて選んで下さい。
- ロープ(吸水性の無いもの)もしくはワイヤー
ホームセンター、100円均一にある物干し用のロープなども使うことが出来ます。ある程度強度があるものであれば、好みの使用感や予算に合わせて選んでいただけます。堤防など高いところで使う場合は、ロープの長さが必要。大体10m程あれば足りるかと思いますが、よく行く釣り場でどの程度の長さがいるか確認しておきましょう。
- フローター
フローター(浮き)があると、目印として役立ちます。特に夜間の釣りは目が効きませんので、明るい色のフローターがあると位置を確認できて便利です。また、魚が潜って根掛かりしたり、岩場に引っかかってしまったりという自体を防ぐためにも必要です。
作り方
- ロープの先端にブランチハンガーを通し、さつま編みで固定。さつま編みが面倒、もしくは出来ないという方は、8の字結びを二重にして止められれば問題なしです。
- 先端から少し離れたところに、8の字結びをして2個目のブランチハンガーを通します。再度8の字結びで固定します。
- これを繰り返して好みの数だけ、ブランチハンガーを取り付けます。
- 必要であれば、フローターを取り付けて完成。
肝心の使用感は?
自作されている方からは、市販の物よりも自作した物の方が使用感が良いという意見が多数上がっています。やはり市販では満足できない強度や、ロープの長さやフックの数が足りないといった問題もクリア出来るからという事の様子。自作した方が愛着も湧きますし、大切に使い続けられそうですね!
ストリンガーは釣り人の必須アイテム!
この記事では、ストリンガーの選び方から作り方、正しい使い方についてご紹介いたしました。軽量で釣りの効率を上げてくれる便利な道具に興味を持っていただけたでしょうか。また、釣りの醍醐味は、狙った獲物や大物を釣り上げるだけでなく、自分で釣った魚を自分で食せるところにもあります。是非1度ストリンガーを使って、ゲットした魚をより新鮮に美味しく召し上がって下さい。