ショウサイフグってどんな魚?
ショウサイフグとは名前の通りフグ目フグ科の一種です。大きさは成長すると30cm〜40cm程になります。おちょぼ口で丸い体をしています。外部から刺激を受けると、体を大きく膨らませる特徴があります。東北より南の太平洋側と東シナ海に生息しています。卵巣、内臓や肝臓、皮、腸に毒があり、捌くには免許が必要です。
ショウサイフグの生態
生息場所は沿岸部や沖合に面した100mより浅い砂底です。産卵期は夏の初めで、水深が20mよりも浅い海底に卵を産み付けます。フグは「テトラドトキシン」という毒を持っており、卵巣、肝臓は猛毒、皮と腸は強毒です。白子に毒はなく食用が可能です。身には個体によって弱毒を持ったものもいますが、大量に食べなければ問題ありません。
ショウサイフグの生息域
ショウサイフグは東北より南地域の太平洋側や東シナ海に生息しています。釣り場として有名な場所は東京湾や茨城県大洗沖や鹿島沖、千葉県飯岡沖、三河湾の伊良湖沖などがあり釣り人で賑わうことも多いです。
ショウサイフグの仲間
ショウサイフグはトラフグ属に属しており、約25種類が知られています。食用できるフグもいれば、中には食用不可のフグもいます。そんなトラフグ属に属しているショウサイフグの仲間を少し紹介していきます。
トラフグ
1番有名なのフグがなんといってもトラフグではないでしょうか。全長は70cm前後になる大型のフグです。1キロあたり2万円を超えるものもあり、トラフグしか使わないフグ料理屋は高級店となります。ショウサイフグと違い皮やヒレに毒はない為、食べたりひれ酒として使うこともできます。
アカメフグ
その名の通り赤い目をしている為アカメフグといいます。全長は25cm前後と小型で全体的に丸くボール状の体をしています。フグの中でも比較的安く手に入ります。白子と身が食用部分となりフグチリや刺身にして食べることができます。
ショウサイフグの美味しい料理5選!
ショウサイフグはトラフグなどと比べて小型のフグですが鍋物などにすると美味しい出汁が出るため美味しく味わう事ができます。身は熱を加えても硬くなりにくいので、鍋物として食べるのに向いていると言われています。他にも色々な料理を紹介していきます。フグの調理師免許を持っていない場合、自分用でフグを捌く時は自己責任で行いましょう。
ショウサイフグの刺身
刺身はショウサイフグ料理でも、よく食べられる料理です。フグ釣らせてくれる船宿さんはほとんどフグ調理師免許を持っているため、釣ったフグはミガキ(毒がない状態)という状態でわたしてくれます。トラフグなどと比べると身が柔らかいので、少し厚めに切っても問題ありません。ショウサイフグの刺身のレシピを紹介していきます。
ショウサイフグの刺身レシピ
ミガキの状態で塩水で汚れを落とし、全てのヒレを落とします。中骨に沿って三枚におろし、身の外側にある甘皮を削ぎ切ります。そのまま薄切りにし食べるか、キッチンペーパーで包み1日おいてから食べても良いです。身はねっとりとしており、繊細な甘みと旨みが評判です。
ショウサイフグの唐揚げ
唐揚げはショウサイフグ料理でもおすすめの料理のひとつです。ショウサイフグは水分が多く揚げたり煮たり、熱を通すと身が程よく締まりとても美味しく頂けます。ショウサイフグの唐揚げのレシピを紹介していきます。
ショウサイフグの唐揚げレシピ
ミガキの状態のフグはヒレを全て取り除き、三等分にぶつ切りにしていきます。フグ20匹程度に対して、「醤油大さじ3」「酒大さじ1」「生姜チューブ適量」「塩コショウ少々」をボールに入れ、約20分間漬け込みます。ビニール袋に片栗粉を適量入れフグと一緒によく振ります。油で揚げて完成です。鶏肉のような食感とフグの旨味が最高です。
ショウサイフグの天ぷら
ショウサイフグの天ぷらも絶品です。ショウサイフグの市販の天ぷら粉があれば、誰でも簡単に料理する事ができます。ここからはショウサイフグの天ぷらのレシピを紹介していきますので是非作ってみてください。
ショウサイフグの天ぷらレシピ
ミガキの状態のショウサイフグの全てのヒレを切り落とします。ビニール袋の中に市販の天ぷら粉適量と塩コショウを適量入れ、シャカシャカと振り混ぜます。その中にフグを開いたものを入れ、まんべんなく粉がつくように振り混ぜていきます。170℃くらいの油でゆっくりと揚げれば完成です。外はカリッと中はふわふわでとても美味しいです。
ショウサイフグの鍋
ショウサイフグは鍋の具材としても申しぶんありません。色々な野菜や豆腐と煮ながら食べると絶品です。また、トラフグと比べても比較的安く手に入るため、気軽にフグ鍋を楽しむ事ができます。ショウサイフグの鍋レシピを紹介します。
ショウサイフグの鍋レシピ
ミガキのショウサイフグのヒレを全て取り除きます。三枚におろし、身は三等分に切っておきます。鍋の中に水を入れ、ショウサイフグの中骨と昆布を入れ火にかけながら出汁を取っていきます。出汁が取れたら取出し、フグの切り身とお好みの野菜を入れ煮たら完成です。ショウサイフグの身は程よい弾力があり、フグの旨味も感じられます。
フグの白子の白焼
ショウサイフグの白子に毒はなく安心して食べる事ができます。白子ならではのとても濃い味が魅力的です。白子料理の一つに白子の白焼きがあらます。ショウサイフグの白子が手に入った際には、是非料理してみて下さい。お酒のつまみにもお勧めです。