この配合餌だけでも海水を入れるだけでダンゴエサができ、ベ-スとしては最適です。水深40mまでは対応でき、ダンゴのかたさも水加減で調整も可能でチヌが興味を示す匂いも濁りも演出できます。
おすすめの筏釣り用ダンゴ② 集魚用「マルキュー(MARUKYU) チヌパワースペシャルMP」
新しいMP酵母を配合した人工配合餌です。重さと粘りのあるダンゴエサができ、確実に海底まで付けエサを運んでくれます。独特な匂いでチヌを寄せ、喰いを刺激します。集魚には最適です。
おすすめの筏釣り用ダンゴ③ 調整用「よせアミ オキアミ粉末」
魚を集める効果があり実績のある配合餌です。自分の好みや釣り場にマッチした他の配合餌と練り合わせると、ダンゴエサのかたさや匂いの調整ができ、さらにチヌを寄せるのに抜群の力を発揮します。
Contents
筏釣りで用いられる付けエサは?
この釣りで使われる餌は、最も使用頻度が多いのがオキアミです。その他にはコーンやアケミ貝、ボケジャコ、シラサエビなどが使われますが、その時の状況によって使い分けをすることが大切です。ここでは主に使われている五種類の餌について解説します。
筏釣り用付けエサ① オキアミ
オキアミは、多くの魚の釣り餌として使われています。言わば万能エサで、他にこの餌に勝るものはないと言われています。通常冷凍されていますが、解凍させ使います。この他にはボイルしたものがあり、身がしっかりしていて餌もちがいいのが特徴です。エサとりの多いときは効果があります。
筏釣り用付けエサ② コーン
チヌは、雑食で有名ですが、地域によってはスイカを餌にしているところもあります。トウモロコシ(コーン)も全国的によく使われていて、ダンゴに混ぜたり付け餌としてハリに何個か刺したりして使用しています。
筏釣り用付けエサ③ アケミ貝
ほとんどの筏で餌としてよく使われているのがアケミ貝です。貝殻の半分を取って中身にハリを掛けダンゴに包んで投入します。大型狙いやエサ取り対応には殻を取り去らずそのまま使って釣りをすることがあります。
筏釣り用付けエサ④ ボケジャコ
この餌の特徴は、身が柔らかくてチヌが好んで食べるので、この釣りには最適です。特に冬季や春先のエサトリが少ない時期には効果を発揮し、この時期以外にも朝まずめの一投目に使う釣り人も多くいると言われています。
筏釣り用付けエサ⑤ シラサエビ
この餌は手長エビの一種で釣りでは広く使用されています。オキアミなど冷凍とは違って活き餌として主に使われます。元々、この海老は淡水生物ですが、海水に入れてもある程度は生きられるという理由で多くの釣り人に用いられています。
筏釣りの実際の釣り方を解説!
一見、簡単そうに見える釣りですが、実際には、奥深く繊細なテクニックを必要とします。釣り座の構え方やダンゴづくり(特にダンゴエサの配合やかたさの調整)、釣り方(アタリの取り方)など、特に初心者には難しい面がありますので、ここでは、できるだけ、わかりやすく解説していきます。
筏釣りの釣り方① 釣り座を構える
釣りのスタートは、まず筏での釣り座を確保することで、一日の釣果を左右する大切な作業です。筏のどこにに釣り座を設定するかは事前に情報をしっかり集め、前もって目安をもっておくと良いでしょう。
釣り座は、椅子とバッカン(ダンゴ入れ物可)、玉網、手洗いバケツ(水くみバケツ兼用)、餌入れ、ク-ラ-など釣りに必要な道具を整理し、釣りがスム-ズにできるようにセッティングすることが重要です。特に椅子は、座った状態でダンゴの投入や竿先が海水に入る高さに調整することが大切です
筏釣りの釣り方② ダンゴを作る
釣りのスタートは、ダンゴ作りです。地域や釣り人によって配合する内容にこだわりがあり特色があります。例えば赤土(ほとんどの釣り場で現在使用禁止)やヌカなどをベースにして配合に独自性を持っています。ここでは、そのまま使える市販のものを使ってダンゴを作る方法について解説します。
最初は, 各種人工配合エサのみを混ぜる
現在、それぞれ特徴を持つ人工配合餌が数多く市販されています。ベ-スになるものを決め、それを更に強化する(匂いや濁りを強めるなど)ため、他のものをいくつか混ぜます。しつかり自分の手で感触を感じながら全体を混ぜ合わせます。
最後に海水を加えて混ぜ, 5分程度寝かせる
しっかり混ぜ合わせたら、海水を少しずつ入れながら更に混ぜます。途中、片手でダンゴを握り固さの具合を確認しながら作業を進めます。海水の量に注意して入れ過ぎないようにして、釣り場の水深によって固さを調整することが大切です。最後に5分程度しっとりなるまで寝かせますが、その間に仕掛けのセットを始めます。
筏釣りの釣り方③ 仕掛けをセットする
ダンゴ作りの後は、竿にリ-ルを装てんして仕掛けのセットを始めます。ラインをガイドに通してチヌバリを付けますが、その際、下記のことに留意して丁寧に準備をすることが大切です。
ガイドへのラインの通し忘れに注意
仕掛けをセットする時に特にミスしがちなのが、ガイドへの通し忘れです。筏竿は穂先が細く繊細にできています。ガイド穴も小さくラインを通すのは結構厄介です。ダンゴを投入して、魚を掛けた時に気づくことがありますので要注意です。ガイド通しが終了したら、必ず道糸兼ハリスを引っ張って竿のしなりを確認しましょう。
水中での仕掛けの動きを予想することが大切
ガイド通しの後は、チヌバリのちもとにライン(道糸兼ハリス)を結び付けます。この作業もしっかりやっていないと、魚を掛けやり取りする時に結び目が解けたり、切れたりする原因になりますので要注意です。オモリ(ガン玉)は釣り場の状況や自分のスタイルに合わせて打ちますが、水中での仕掛けの動きを想定することが大切です。
筏釣りの釣り方④ エサを付ける
エサの付け方は、使う餌の種類によってハリの刺し方が異なります。釣り場の状況や時期に合わせてチヌが活性するエサを選択して確実な釣果が得られるように下記のことに留意して取り組みましょう。
付けエサの付け方でチャンスを広げよう
筏釣りでは、ハリに付けた餌をダンゴに包んで海底まで運びます。その間に少しずつバラケ、着底して自然に崩れ、ツケエが飛び出すようにすることが大切です。オキアミの場合の付け方で説明すると、頭を取って付けたり、尻尾を取って付けたり、そのまま尻尾からはりを隠すよに付けたりしてダンゴに包みます。チヌの活性に応じて付け方を工夫し、チャンスを広げましょう。
ダンゴは, 握る回数で持ちが変化する
エサをダンゴで包むことは、おにぎりの中にいろいろな具を入れる要領に似ています。ダンゴの固さは海水量や配合餌によっても変わりますが、最終的にはダンゴをアンコにして握る回数で調整していきます。水深やその時の釣り場の状況に応じてダンゴのもちを握る回数で変化させることが大切です。
筏釣りの釣り方⑤ 仕掛けを投入してアタリを待つ
ダンゴエサの仕掛けを投入して、確実に仕掛けが着底した時、穂先が少し曲がります。ダンゴは次第にバラケて、穂先が戻った瞬間のチヌのアタリを待つワクワク感は何とも言えない心境です。そこが筏釣りの醍醐味です。
仕掛けの沈下途中はバックラッシュに注意
ダンゴを投げ入れた時又は沈下途中にその重さで厄介なバックラッシュを経験することがあります。それを防止するには、リ-ルのクラッチレバ-を使ったりスプ-ルを指で軽く押さえてたりして、沈下速度に合わせて自分の手を使ってライン出しをすることが大切です。
ダンゴの着底後はライン操作が重要
ダンゴの着底を確認したら、少しラインを出して、竿先のテンションで無理にダンゴを壊して付けエサが飛び出さないようにします。あくまでも自然にダンゴがバラケてエサが出てくるようにするライン操作が重要になります。
筏釣りの釣り方⑥ アタリに対してアワセる
この釣りでは、穂先をウキに見立ててチヌのアタリを感じます。穂先の微妙な変化を見落とさず、更には糸出しなどのリ-ル操作をしながら、アタリに対してしっかりあわせることが釣果に繋がります。
アタリは, 基本的に竿先の変化で取る
チヌのアタリは、穂先の変化でとるのが基本的です。モソモソやコツという微妙な振動の前アタリがあり、次に魚の重みを感じる穂先を押さえ込む本アタリがきます。この時、躊躇なく腕のストローク幅を使って角度をつけて垂直に竿を起こすことが大切です。
アワセが適切でないと, 竿を折ることもある
チヌの本アタリがあってもアワセが適切でないと、バラすだけでなく、場合によっては竿が破損することがあります。特に穂先は繊細で折れることがありますので、鋭くアワセ過ぎるのは禁物です。アワセは垂直に竿を起こす程度にしましょう。
筏釣りの釣り方⑦ やり取りして取り込む
確実にハリ掛かりさせ、竿に魚の重みが感じて乗ったら竿を起こします。次に魚とのやり取りです。そして、ポンピングでリ-ル操作をしながら海面に魚を浮かせて玉網で取り込みます。この一連の流れは釣り人にとってワクワクする瞬間です。
チヌの動きに合わせたやり取りが肝心
チヌを掛けたあとのやり取りは、魚の動きに合わせて竿の弾力をうまく使いその傾きや角度をを変えたり、ドラグを調整してリ-ルを巻いたり、クラッチ操作や指で押さえてスプ-ルからラインを出したりすることが大切です。
特にイカダの下は、ロープなどの障害物があり、徐々に浮き上がってきた魚が入り込もうとしてロープにラインが巻き付きバラすことがありますので、落ち着いた対応が必要です。竿さばきやリ-ル操作をうまくしてやり取りすることが肝心です。
玉網入れは慌てずに行おう
やり取りの後、チヌが海面に浮いてきたら、竿を立てて魚に十分空気を吸わせて弱らせます。そして、フィニッシュは導くように魚をタモに頭からすっぽり入れていきます。特に大物の時は、慌てずにこの基本動作を慎重に行いましょう。
筏釣り関連の釣り動画①ダコチン釣り(かかり釣り)
関連の釣りとして、筏釣りと同じようにダンゴを使う、熊本県でさかんに行われているダコチン釣りを紹介します。繊細な穂先の竿を使っての魚とのやり取りは、何とも言えない醍醐味です。釣りのやり方は、上記で解説した筏釣りとほぼ同じです。
筏釣り関連の釣り動画②紀州釣り
関連の釣り二つ目は、紀州釣りです。この釣りは、同じようにダンゴエサを使うチヌをタ-ゲットにしたウキを使った釣法です。また、堤防などから狙うということで、長竿を使うところも筏釣りと異なる点ですが、歴史があり確立された釣りです。ダンゴエサの作り方、握り方などは参考になるので紹介します。
エキサイティングな筏釣りを楽しもう!
筏釣りは、やればやるほど奥が深いものですが、一人でも家族でも気軽に楽しめる釣りです。短い竿で繊細な穂先で魚を掛けた時の感覚は何とも言えません。また、その後のやりリ取りで、ずしっとした重みを感じながら魚とのかけひきを一度経験したら、病みつきになります。是非、このエキサイティングな釣りを楽しんで下さい。