②丸鶏に全体的に塩を振りかけ、オリーブオイルを薄く塗りつけます。
③ニンニクを半分に切り、断面を鶏肉の表面にこすりつけ香りを移します。
④ニンジン、玉ねぎはあらかじめ大きさをそろえてカットしておきましょう。
⑤④を丸鶏のおなかに詰めて、タコ糸で足を縛っておきます。
ここまで事前に準備しておく。
⑥ダッチオーブンに網をしき、その上に丸どりと残りの香味野菜を敷き詰めて、弱めの火で上下から1時間ほど加熱します。
スペアリブ
オーブン料理というと少し難しそうなイメージがありますが、このスペアリブはたれに付け込んだお肉をダッチオーブンに並べて焼くだけ。お料理初心者でも失敗せずに作ることのできるお手軽料理です。ダッチオーブンの火加減にだけ気を付けましょう。
- 骨付き豚バラ肉 400g
- 醤油 45g
- 酒 30g
- はちみつ 30g
- おろしニンニク 1片分
作り方
①材料をポリ袋に入れてよく肉を揉みこんでおきます。
②3時間ほど寝かせて味をしみこませます。
③中火~強火の温度で20分焼きます。
煮込みハンバーグ
家庭料理としておなじみのハンバーグですが、アウトドアではダッチオーブンを使ってじっくりと煮込むことでごちそうに早変わり。赤ワインやデミグラスソースを使って大人な味わいの煮込みハンバーグを手軽に画のしみましょう。
材料
- 牛豚合いびき肉 300g
- パン粉 適量
- 卵 2個
- ナツメグ 少量
- 塩コショウ 適量
- 玉ねぎ 2個
- 赤ワイン 150ml
- デミグラスソース缶 2缶
- トマトピューレ 15g
作り方
①合いびき肉とパン粉、卵、ナツメグ、塩コショウをボウルで軽く混ぜ合わせて、手で円盤状に整形します。
②ダッチオーブンにオイルを敷いて、ハンバーグの表面を中~強火で焼き付けます。後で煮込むので、この段階でしっかり火を入れる必要はありません。
③ハンバーグを取り出し、玉ねぎの薄切りを入れて、しんなりするまで炒めます。適宜塩を振りましょう。トマトピューレを入れて軽く炒め合わせます。
④赤ワインを注ぎ込み、アルコール分と酸味を飛ばします。
⑤水800gを入れて沸騰させたら、デミグラスソースを入れます。
⑥ハンバーグを戻し入れ、弱火で20~30分ほど煮込みます。
無水カレー
無水カレーは、食材から出てくる水分だけで作るカレーのことを指しています。本来、日本の家庭でおなじみのカレーはカレールーを水で延ばして作るわけですが、その水分を野菜から出てくるもので補うという料理ですので、うまみたっぷりで栄養も満点です。
材料
- 鶏もも肉 500g
- トマト 4個
- 玉ねぎ 2個
- しょうが 1/3個
- ニンニク 4片
- お好みのカレールー 適量
- (あれば)クミンシード 適量
作り方
①玉ねぎは薄くスライスする。ニンニクとショウガはすりおろしておく。鶏肉は一口大にカットする。
②ダッチオーブンにオイルを温め、クミンシードを入れてごく弱火で温める。こうすることでスパイスの香りをじっくりとオイルに移す。
③ニンニクと生姜を入れて軽くいため、香りが立ったら玉ねぎを入れる。玉ねぎの最初に出てくる水分は臭みのある水分ですので、強火でしっかりと飛ばしましょう。
④鶏肉を皮目から入れて色づくまで焼く。
⑤大き目にカットしたトマトを手でつぶしながら入れる。トマトから出る水分が決め手なので、水分の流出を極力少なくするため、細かくカットする必要はありません。
⑤トマトをつぶしつつ水分が出てきたら、カレールーを入れて溶かす。ダッチオーブンの弱火で30分ほど煮込む。
Contents
ダッチオーブンで作るご飯・パスタレシピ!
ダッチオーブンで作るパエリヤやパスタはいかにもアウトドアパーティーウケしそうなお料理ですね。焦げ付かないように火加減をうまく調節しながらふっくらおいしく作りましょう。
シンプルな白ご飯
家庭の炊飯器とはまた違った味わいが生まれるアウトドアでの炊飯はキャンプの醍醐味の一つではないでしょうか。今回は飯盒を使ったものではなくダッチオーブンを使ったレシピなので、よりおいしくふっくらと仕上がりますよ。
材料
- お米(洗ったもの) 適量
- 水 お米のgの1.1倍
作り方
①お米を洗ったらたっぷりの水で30分ほど浸水させておきます。
②ざるでお米を引き上げ、ダッチオーブンにお米の量の1.1倍の水を入れて火にかけましょう。(お米1合は180gなので、1合あたり180×1.1≒200g)
③強火で沸騰させます。沸騰したら中火に落とし、10~15分加熱します。
④火を止めて15分間蓋を閉めた状態で蒸らします。
パエリヤ
スペインの代表的なお料理、パエリヤ。家庭のオーブンやお鍋でも作れますが、ダッチオーブンで海鮮のうまみをたっぷり含ませたパエリヤは別物のおいしさです。
材料
- 赤エビ 8尾
- アサリ 20個
- イカ 1杯分
- ホタテ貝柱 8個
- トマト 1個
- 玉ねぎみじん切り 1個分
- ニンニク 2片
- オリーブオイル 60g
- 水 400g
- コンソメキューブ 2個
- 米 360g
- 塩コショウ 適量
- サフラン 適量
作り方
①米をといでおく。ざるにあけて水を切る。サフランを水400gに浸しておく。
②イカは掃除して輪切りにする。エビは殻と頭を取り、ワタを抜く。(あれば、片栗粉と塩でどちらももみ洗いしましょう。)
③オイル30gを温めニンニクスライスを炒め、香りが立ったら玉ねぎを加え、しんなりするまで炒めます。②とトマトを投入し、軽く炒め合わせ、あれば白ワイン、ブランデーなどを振りアルコールを飛ばして、一度鍋から取り出します。
④ダッチオーブンに残りのオリーブオイルを入れ、米を入れます。お米が透き通るまで炒めましょう。③を戻しいれて、①の水とサフラン、コンソメを入れて塩で軽くあたりをつけます。
⑤弱火で煮込みます。
⑥水分が飛んで来たらアサリとホタテ貝柱を上において、ふたをして弱火で20分ほど炊きます。
ワンポットパスタ
パスタというとやっぱりスパゲッティなどをゆでるお鍋とお湯を切るためのざるとソースを作るフライパンと・・・ちょっと洗い物が多いのでめんどくさいイメージですね。そんなあなたに、「煮込みパスタ(ワンポットパスタ)」という解答を。ダッチオーブン一つで作れるワンポットパスタはアウトドアでも楽しめるパスタ料理ですよ。
材料
- お好みのパスタ 500g(1パック)
- ニンニク 2片
- ベーコン 150g
- 玉ねぎ 1個
- トマト 3個
- お好みのキノコ 100g
- オリーブオイル 適量
作り方
①ニンニクをみじん切りにしてベーコンを短冊状にカットする。
②ニンニクとベーコンをオイルとともにダッチオーブンに入れ弱火で炒める。
③みじん切りにした玉ねぎとサイズをそろえてカットしたキノコを入れて炒め合わせる。適宜塩を振る。
④角切りのトマトを入れて蓋をして弱火で軽く煮込む。
⑤水500gを入れて沸騰させ、パスタを入れて、煮汁から出るようなら水分を適宜足す。蓋をして軽い沸騰状態を保って煮込む。(パスタを半分に折るか、ショートパスタを使うのもおすすめです。)
⑥途中でかき混ぜつつ煮込み、パスタに程よく火が入ったら火からおろします。塩コショウで味を調えます。
ダッチオーブンと一緒に使う便利な道具
ダッチオーブンを使う際には、いくつか別に取り揃えておくべきキャンプギアがありますので、ご紹介しておきます。
リフター
ダッチオーブンのふたを開閉するために使う道具です。シーズニングの際や調理の際にあると非常に便利ですので、一緒に手に入れることをお勧めします。
厚手のグローブ
高温になったダッチオーブンをやけどせずに持ち運ぶためには、厚手のグローブを使ってしっかりと手に持って運びましょう。炭火はかなり厚いので手首をすっぽりと覆うことのできる大きめのものがベストです。
トライポッド
なくてもダッチオーブン料理を楽しむことはできますが、あるとないとではサイトの雰囲気がガラッと変わります。チェーンの長さでダッチオーブンの火力を手軽に変えることができるので、持っておくと非常に便利です。
たき火台やBBQグリル
ダッチオーブンを使う際の火元は最重要。ダッチオーブンは重量のある鍋ですので、耐荷重量などを確認して、十分使用に耐えるギアを購入しましょう。
ダッチオーブンの使い方「シーズニング」のススメ
ダッチオーブンを購入したらまず初めに行うのが油慣らし、すなわち「シーズニング」です。この作業をダッチオーブンの使用のたびに繰り返してオイルをしみこませることで重厚な色合いの”ブラックポット”へと近づいていくわけです。長く使うほど愛着のわく、世界に一つだけのダッチオーブンを作りましょう。
シーズニングとは慣らし作業のこと
シーズニングとは、ダッチオーブンの出荷前に表面にコーティングされるさび止め用ワックスを取り除くとともに、表面に植物性の油をコーティングするという作業で、ダッチオーブンを使う際には非常に重要なプロセスです。ただしいシーズニングの方法を身に着けダッチオーブンを使い始めましょう。
シーズニングで使うもの
- たわし(金属製はNG!)
- キッチンペーパー
- 植物性油(オリーブオイルならなおよい)
- 野菜くず
- リッドリフター
- 耐熱性グローブ
シーズニング手順①:お湯を沸かす
ダッチオーブンに水をたっぷりと入れてお湯を沸かします。粗熱が取れたらたわしで表面のワックスをこすり取りましょう。
シーズニング手順②:鍋を熱して乾燥させる
ワックスを取り除いたらお湯を捨てて、ダッチオーブンとふたをそれぞれ弱火にかけて30分ほど加熱します。完全に水分が蒸発し乾ききるのを確認しましょう。
シーズニング手順③:オイルを塗る
キッチンペーパーなどにオイルをしみこませて鍋の内側・外側、蓋にまんべんなく塗布していきます。これを再びそれぞれ強火で熱します。ここまでの流れを、できれば3~5回は繰り返し、油をしっかりと鍋肌になじませましょう。
シーズニング手順④:野菜くずを炒める
ダッチオーブンの鉄臭さを取り除くために、香味野菜くずなどを痛めていきます。
シーズニング手順⑤:オイルを塗る
ダッチオーブンを完全に冷ましたら野菜くずを取り除いて、最後に再びオイルを薄く塗ればシーズニングの完了です。
ダッチオーブンのサビ対策!手入れ方法
鋳鉄製のダッチオーブンなどで使用後の手入れは必須です。この手入れを怠るとさびなどの原因になりますのでさぼらずに行いましょう。
ダッチオーブンを使ったら手入れを入念に
ダッチオーブンは使用するたびに念入りに手入れをしましょう。ダッチオーブンをさび付かせないようにする手入れの基本的な方法をご紹介します。
手入れ手順①:お湯とたわしを使って表面の汚れを落とす
まずはダッチオーブンが十分に冷めるのを待ちましょう。熱いうちに水を入れるとひび割れの原因となります。また、洗剤を使って洗わないこと。なじませた油が洗剤で抜けてしまいます。使うのはお湯とたわしのみ。しっかりと表面の汚れをこすって洗い流しましょう。
手入れ手順②:火にかけて空焼きする
バーナーやガスコンロなどで火にかけます。錆の防止のためにこの段階でしっかりとダッチオーブン表面に付着している水分を蒸発させます。
手入れ手順③:植物油を塗りこむ
布やキッチンペーパーに植物油をしみこませ、ダッチオーブンが冷め切らないうちに表面に薄く塗りこみます。鍋の外側や二にも入念に塗り込むこと。再び日に当てて、余分な脂はふき取りましょう。
手入れ手順④:新聞紙に包む
付属の収納ケースがついているものもありますが、それとは別に新聞紙で鍋本体、ふたを別々に包んであげましょう。新聞紙が湿気を吸い取ってくれるので防錆効果があります。
サビ予防のポイント
錆の原因は素材の鉄が酸化することです。空焼きする際にはダッチオーブン本体だけではなく、ハンドルの部分などもしっかりと水分が飛んでいることを確認し、水分を徹底的に排除すること。新聞紙で包んだからといって安心せず、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
ダッチオーブンでキャンプ料理をワンランクアップ!
ダッチオーブンは、いつものキャンプ料理をよりおいしく、より手軽にしてくれる魔法の鍋です。使い込めば使い込むほど愛着がわき、丁寧に扱うほどに鍋自体がそれに応えて育ってくれるので、手入れのしがいがありますよね。そんなダッチオーブンは、うまく使えば一生もの。情報を十分に集めて、悔いのないベストチョイスのダッチオーブンを選びましょう。