ダッチオーブンのおすすめ10選!人気料理レシピやシーズニング・お手入れ方法もご紹介!

ダッチオーブンはキャンプで炭火料理ができる有能な鍋です。どんな調理方法もおいしくできるので、ダッチオーブンの人気は高いです。おすすめのダッチオーブンを始め、ぜひ作ってみたレシピもご紹介します。ダッチオーブンの正しい使い方や手入れ方法もチェックしてください。

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旅行が好きなアウトドアライターです! アウトドア記事を書いているとキャンプがしたくなってきますね。 大学休学中にスペインを一か月かけて歩いて横断したのが忘れられない思い出です。 好きな料理は牛肉の赤ワイン煮込み。作るのも食べるのも
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ダッチオーブンの魅力

キャンプギアとして長年愛されているダッチオーブン。黒光りする鉄製の武骨なデザインはアウトドア男子のロマンであり、機能性に優れいつもの料理をよりおいしくすることのできる魔法の鍋は、料理で妥協したくないアウトドア女子のあこがれでもあります。そんな素敵なダッチオーブンの魅力を見ていきましょう。

ダッチオーブンは魔法の鍋

ダッチオーブンは様々なお料理を可能にしてくれる魔法の鍋です。最近でこそ様々な素材のものがリリースされていますが、もともとは鋳鉄製のものが主流でした。どっしりとした存在感のある見た目に違わず、高い蓄熱性や保温性を実現してくれる構造により、食材にじっくりと均等に火を通すことができます。

食材が持っている水分による水蒸気が厚手の蓋と本体との隙間をぴったりと埋めるため、食材の水分を逃がすことなく、食材のうまみを最大限に引き出したお料理が可能となります。

キャンパーのあこがれ”ブラックポット”

ダッチオーブンが敬遠されがちな理由の一つとして、シーズニングをはじめとする手入れのの必要性があげられます。こうした作業は実際にダッチオーブンを扱っていない人にとっては煩わしかったり、難しそうに感じてしまう一因ですね。

しかしながら、実際に使っている人の中には、こうした”鍋を育てる”工程をむしろ楽しんでいる人も多いということも事実です。長年愛用することによって、黒光りした渋みのあるダッチオーブンは”ブラックポット”と呼ばれ、ダッチオーブンを使用しているキャンパーの憧れのアイテムでもあります。

ダッチオーブンの選び方

ダッチオーブンに限ったことではありませんが、、料理用のアイテムはその材質や加工、サイズによって機能性が大きく異なります。なので、よく知らない人にとっては、選ぶ際に必要な情報を抽出することができず苦労することも多いようです。

ダッチオーブンは調理器具として決して安いアイテムではありません。また、丁寧に扱い、手入れを怠らないことで、長年愛用することのできる一生もののアイテムです。選ぶ際にはぜひ十分な時間検討して最高の1つを選びましょう。

ダッチオーブンの素材は5種類

ダッチオーブンの素材は主に以下の5種類。もともとは鋳鉄製のものが主流ですが、最近では持ち運びやすさや手入れのしやすさなどを求めるニーズにこたえて、様々な素材での商品展開がされています。

鋳鉄

最もスタンダードな素材です。比較的リーズナブルな価格帯で購入できるものが多く、ラインナップも豊富です。最初はさびやすかったり手入れに手間がかかったりするものの、使用回数を重ねるうちに表面が油でコーティングされ、テフロン加工のように食材が焦げ付きにくい状態になってきます。長く使えば使うほど愛着のわく、育てがいのある鋳鉄製は、ダッチオーブンの定番です。

黒皮鉄板

製造過程で鉄板を圧延する際に鉄の表面に酸化被膜を作り出すことによって錆びにくく加工しています。コーティング系の加工とは異なるものですので、洗剤やたわしで洗っても簡単にははがれません。型に流し込んで成形する鋳鉄製とは異なり、一枚の鉄板から製造されるため、比較的強度が高く、温度変化にも強い素材です。

ダクタイル鋳鉄

ダクタイル(英語:ductile)鋳鉄は、「延性のある」という意味通り、強度や延性を強化した鋳鉄素材です。そのため、ヒートショックや衝撃への耐性が向上しており、強度がありながらも薄型・軽量のダッチオーブンデザインを可能としています。

ステンレス

ダッチオーブンの常識を覆したといわれる新素材です。面倒といわれがちなシーズニング、使用後の手入れが必要なく、洗剤を使って鍋を洗うことができるため、家庭の一般的な鍋と同様に扱うことが可能です。

ステンレス製ですので清潔・軽量・錆びにくいの三拍子がそろっているのはまさにダッチオーブン界の革命。蓄熱性も優れており煮込み料理や保温料理に向いています。他の素材と比べると高価ですが、性能は折り紙付きなので予算が合えば検討の価値は十分にあります。あえて言うならば、”鍋を育てる楽しみ”がないことが欠点でしょうか。

カーボン

カーボン製のダッチオーブンはあまり種類はありませんが、鋳鉄製のものと比較すると軽量ですので女性でも持ち運びやすいです。また、カーボンによる遠赤外線効果で熱が均等に食材にいきわたることが期待できます。ただし、鋳鉄などに比べて割れやすいため、取り扱いには注意が必要です。

ダッチオーブンのサイズの選び方

ダッチオーブンのサイズは、使用人数や作りたい料理のイメージに合わせて選ぶとよいでしょう。決して軽い素材でできているわけではないので必要以上に大きいサイズのものを購入すると取り回しずらくてお蔵入りになる一因にも。

10のものが最も使い勝手が良いとされていますが、一度に作る料理の量が多い場合などはもっと大きいサイズのものを検討してもよいかもしれません。自分のイメージに合ったジャストサイズを探しましょう。

インチ 容量(L) 炊飯(合)
6 1.2 1.5
8 2.9 4.0
10 6.0 7.0
12 8.2 12.0

(ダッチオーブンサイズ別 容量めやす 早見表)

IH対応かチェック

せっかく高い買い物をするのでアウトドアの利用だけではもったいない!家庭でもぜひ積極的に使いたい人は狙っているダッチオーブンがIH対応かどうかも確認しましょう。底の部分に脚がないフラットなタイプのもので、サイズなども家庭のキッチンでの使用に向いているものかどうかチェックしておきましょう。

ダッチオーブンのおすすめ10選

以上の基礎知識を踏まえたうえでのダッチオーブンおすすめ10選をご紹介していきます! いずれの鍋も、それぞれの個性が光る粒ぞろいのアイテムばかりですので、ぜひ購入の際は検討してみてください。

①ユニフレーム ダッチオーブンスーパーディープ

 

ユニフレーム ダッチオーブン 8インチスーパーディープ 661000

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サイズ(mm) 容量(L) 重量(kg) 材質 価格(円)
8インチ 205*205*95 2.9 4.2 黒皮鉄板4.5㎜(IH可) 9.900
10インチ 260*260*110 5.0 5.8 14.600
12インチ 305*305*130 8.2 8.8 16.900

黒皮鉄板製のさびにくいダッチオーブンです。キャンパーの間でも非常に人気の高いユニフレームのダッチオーブンは手入れが簡単で温度変化にも強いです。4.5㎜の鉄板から切り出す精密な作業によって、本体とふたとの間の気密性が非常に高く、かみ合わせはばっちりです。後片付けの簡単さとダッチオーブンを育てることのできるといういいとこどりのアイテムです。

②ロッジ キャンプオーブン

LODGE(ロッジ) LOGIC 10インチキャンプオーブン L10CO3

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サイズ(mm) 容量(L) 重量(kg) 材質 価格(円)
10インチ 255*255*80 詳細不明 5.25 鋳鉄
(IH不可)
12.500
10インチディープ 255*255*105 5.71 14.500
12インチ 300*300*95 8.17 17.000
12インチディープ 300*300*125 8.72 19.000

アメリカの老舗ブランド、ロッジの鋳鉄製ダッチオーブンです。2種類の径サイズと深さで、4種類のサイズ展開がされています。あらかじめ植物性油を吹き付けてあるため、シーズニングは不要。開封してお湯洗いをするだけですぐに使うことができます。IHには対応していないものの、3本の脚がしっかりと本体を支えるため、炭火の中に直置きしても安定感があります。

③ロッジ プロロジックダッチオーブン

ロッジ プロロジック ダッチオーブン 10インチ P10D3

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サイズ(mm) 容量(L) 重量(kg) 材質 価格(円)
10インチ 340*340*106 詳細不明 5.7 鋳鉄(IH可) 10.500

ロッジのアイテムはキャストアイアン(鋳鉄)にこだわりぬいたデザイン。5㎜暑さの鋳鉄により高い蓄熱性を持っており、じっくりと火を通すことができます。また、ふたの裏側には突起がついており、食材から出たうまみを含む水蒸気をキャッチし食材に戻してくれるため、食材をふっくらと風味豊かに加熱することができます。IH対応なので家庭でも使えるのがうれしいアイテムです。

④ソト ステンレスダッチオーブン

ソト(SOTO) ステンレスダッチオーブン(10インチ) ST-910

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サイズ(mm) 容量(L) 重量(kg) 材質 価格(円)
ハーフ 365*330*105 3.5 5.1 ステンレス(IH可) 19.000
8インチ 310*226*125 2.6 3.5 18.000
10インチ 365*280*160 5.2 5.2 20.000
12インチ 415*326*165 8.2 7.0 24.000

一般的な鍋とほとんど変わらない使い心地で扱うことのできる革新的なステンレス製ダッチオーブン。こまめなメンテナンスや面倒なしーずにんぐもなく、面倒くさがりさんや初心者キャンパーにお勧めです。ステンレス製なので耐久性も高く軽量ですので、気軽に持ち歩くことができるのも魅力です。

⑤ソト ステンレスダッチオーブンデュアル

ソト(SOTO) ステンレスダッチオーブン10インチデュアル・リフターセット ST-910DLS

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サイズ(mm) 容量(L) 重量(kg) 材質 価格(円)
10インチ 320*275*124 3.5 5.3 ステンレス(IH可) 22.680

ソトのステンレスダッチオーブンのバリエーションです。上蓋をそのままスキレットとして使用することが可能な2WAYタイプのダッチオーブンです。鍋で煮込みをしつつスキレットで焼き物をするなど調理の同時並行が可能なので段取り上手さんには是非お勧めしたい一品です。ステンレス製で油が浮かず、煮汁の色も確認しやすいので、繊細な出汁の風味を楽しみたい和食料理にも最適。

⑥スノーピーク 和鉄ダッチオーブン

スノーピーク(snow peak) 和鉄ダッチオーブン26 CS-520

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サイズ(mm) 容量(L) 重量(kg) 材質 価格(円)
26㎝ リッド/316*268*56
スキレット/316*268*59
ポット/268*268*120
スキレット/2.5
ポット/5.3
7.9 ダクタイル鋳鉄(IH可) 25.800

日本を代表するアウトドアメーカーのこだわりのダッチオーブンです。燕三条の鋳造技術を採用しているダクタイル鋳鉄を使用した、薄くて丈夫なダッチオーブンは唯一無二の品質です。リッド・スキレット・ポットの3パーツから構成されており、様々な料理に対応することのできる鍋です。もともとは22,26、30㎝のサイズ展開があったのですが、現在は最も売れる26㎝に一本化しているようです。

⑦スノーピーク コロダッチシリーズ

スノーピーク(snow peak) コロダッチ カプセル CS-502

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サイズ(mm) 容量(ml) 重量(kg) 材質 価格(円)
コロダッチポット 162*130*89 リッド/220
ポット/460
1.4 ダクタイル鋳鉄(IH不可) 7.000
コロダッチカプセル 282*90*68 リッド/330
ポット/520
1.9 8.300
コロダッチオーバル 242*160*29 リッド/430
ポット/1.130
2.6 11.300

ころんとしたかわいらしいサイズのコロダッチシリーズは、コロダッチポット・コロダッチカプセル・コロダッチオーバルの3種類でのラインナップとなっています。手軽なおつまみを作りたいときや、簡単なデザートを作るのに最適なサイズ感で、器としてそのまま食卓に出すことのできる気軽さも魅力です。

⑧ロゴス SLダッチオーブン

ロゴス(LOGOS) SL ダッチオーブン 10inch シーズニング不要 収納バッグ付き IH対応

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サイズ(mm) 容量(L) 重量(kg) 材質 価格(円)
8インチ 235*200*120 1.7 3.7 鋳鉄
(IH不可?)
6.480
9インチ 270*230*145 2.6 5.2 7.200
10インチ 285*255*155 4.0 5.5 鋳鉄(IH可) 8.100
12インチ 365*335*180 6.5 11.0 12.700

他のメーカーでは見かけない9インチを含めた、4種類のサイズ展開があるダッチオーブンです。鋳鉄製でありながらもIH対応(8、9インチについては公式での記載がないため詳細不明)しており、シーズニングレスの加工が施されているため、初心者でも安心して使うことができます。他のアイテムと比較するとリーズナブルでありつつ十分な機能性を持っているのでコストパフォーマンスに優れたダッチオーブンです。

⑨ペトロマックス ダッチオーブン

PETROMAX(ペトロマックス) ダッチオーブン ft1t (1.04L) 【日本正規品】 12736

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サイズ(mm) 容量(L) 重量(kg) 材質 価格(円)
ft1t 200*170*115 1.7 2.8 鋳鉄
(IH不可)
5.600
ft3t 255*220*120 2.3 5.2 6.800
ft4.5t 310*270*150 5.2 7.6 9.200
ft6t 365*330*160 7.6 10.4 11.000
ft9t 365*330*195 9.5 11.3 13.000
ft12t 420*390*200 14.0 14.7 16.000
ft18t 440*415*230 21.5 18.9 27.000

他を圧倒する7種類のサイズ展開のあるダッチオーブンです。非常にコンパクトでソロキャンプで使いやすいものから、ファミリーはじめ大人数で使いやすい大容量まで、ジャストサイズのダッチオーブンを見つけることができます。蓋のデザインが秀逸で、テーブルウェアとしても見栄えのするおしゃれなアイテムです。

⑩ニトリ ダッチオーブン

サイズ(mm) 容量(L) 重量(kg) 材質 価格(円)
19㎝ 245*205*107 詳細不明 3.0 鉄(IH不可) 1.380
24㎝ 295*255*144 5.36 2.490

「お、値段以上。」のキャッチフレーズでおなじみ、ニトリのダッチオーブンです。「ニトスキ」でおなじみのスキレットが流行しましたが、ダッチオーブンもついに登場。「ニトダッチ」の愛称で親しまれているようです。

値段が安いながらも、低評価の口コミはほとんど見かけません。厚さも4.4㎜と、ダッチオーブンとしては十分な厚みと蓄熱性がありつつ使用感も良いとのこと。ただ、ニトリのサイトでも書いてある通り、一つ一つ手作りなのでサイズ感が異なるとのことです。つくりの甘いものを買うことがないよう、購入時はふたを開けて確認しましょう。

ダッチオーブンで作る王道ローストビーフ!

ダッチオーブンを購入したらぜひ作りたいお料理の定番は、牛塊肉を豪快に使ったローストビーフ。ナイフでカットしたらじんわりとロゼ色を呈する完璧な火入れのローストビーフをぜひアウトドアで!

ローストビーフを完璧に仕上げるポイントとは?

日本のスーパーは薄切りの肉が主流ですので、牛の塊肉を普段使わないという方は意外に多いのではないでしょうか。ローストビーフを完璧に仕上げるには火入れを征する必要があります。ローストビーフを完璧に仕上げるポイントをご紹介します。

①肉を常温に戻す

調理の現場では当然のことなのですが、家庭では実践できていないことも多いのではないでしょうか。冷蔵庫から取り出したばかりの肉(5℃程度)と常温に戻した肉(20℃程度)は、およそ15℃もの温度差があります。この温度差というのは非常に大きいもので、外側はしっかり焼けているのに内部は生焼けになったりするという原因にもなります。塊の肉を焼く際は、2~3時間ほど前に肉を常温に出しておきましょう。

②肉の表面を高温で焼き固める

生の肉をそのままダッチオーブンに投入するのは得策ではありません。「表面を焼き固めて肉汁の流出を防ぐ」というのはよくある間違いですが、表面を焼き固めるのは重要なプロセスです。これによって、「メイラード反応」という反応で人にとって好ましい風味の物質が数多く生成されます。内部にまで火が入らないよう、短時間で、高温で肉の表面を焼き固めましょう。

③余熱を利用してじっくり火入れする

熱は波状に伝わるため、食材は火からおろした後も余熱で火が入り続けます。鍋の中で肉の中心部までしっかり火入れするのではなく、火からおろして休ませている間に、内部温度が既定のスコアに達することが理想。レアならば54℃、ミディアムなら60℃の仕上がり温度を目指しましょう。不安ならば温度計などを利用して、仕上がり温度よりも少し低いくらいの芯温で引き上げるようにしましょう。

ローストビーフの材料(6人分)

  • 牛もも塊肉 1㎏
  • 塩     8g
  • 玉ねぎ   1~2個
  • ニンジン  1本
  • セロリ   1/2本
  • ニンニク  1片
  • ローズマリーやタイムなど好みの香草
    適量

必要な道具

  • トング
  • 肉を休ませるためのトレーなど
  • アルミホイル
  • タコ糸(あるとなお良い)

①肉を常温に戻す

肉はあらかじめ常温に戻すこと。焼き始める10分ほど前に塩をまんべんなく肉に刷り込みます。胡椒は焦げ付くのでこの段階でまぶす必要はありません。

②表面を強火で焼き付ける

肉の表面を強火で焼き付けます。オリーブオイルを温めたら肉を置きます。火入れをする必要はないので、色よく焼き上げたら焦げ付かないうちに肉は一度取り出しましょう。

③肉を取り出し香味野菜を炒める

続いて薄く切りそろえた香味野菜を投入します。全体的にしんなりして野菜の水分が程よく飛んで照りが出てくるまで炒めます。

④肉を上にのせて蓋をかぶせる

②でとりだした肉を鍋に戻し、ふたをかぶせます。肉は鍋に触れないようにしましょう。触れた部分だけ火が入りすぎて硬くなってしまいます。下は弱火、上は強火で、3:7ほどの割合で火力調整して、30~40分ほど過熱します。

⑤肉を取り出し休ませる

肉は目標としている温度の5℃程度手前で引き揚げましょう。(季節によって余熱による温度変化は多少変わります。)引き上げたお肉はアルミホイルでふんわりと包んで10分ほどトレーに乗せて置いておきます。

ダッチオーブンで作る手作りピザ!

ダッチオーブンを利用すれば本格的な手作りピザを作ることも可能です。多少手間がかかるものの、生地から作る手作りピザの味は格別です。アウトドアの料理に慣れてきたらぜひ挑戦してみてください。

手作りピザをおいしく作るポイントは?

本格的な窯焼きピザは500度以上の窯で1~2分程度で素早く火入れして仕上げます。そうすることで、耳の部分が固くなりすぎずふわりとした香りのよい生地に焼きあがります。しかし残念ながら家庭のオーブンやダッチオーブンでは300℃程度が限界ですので、ピザ窯のように高温短時間とはいきません。焼成時間が長くなるほど生地は固く焼き固まるので、なるべく高温で焼くことが大事です。それと、トッピングによっては入れるタイミングを変えたほうが良いものもあるので、注意しましょう。

生地の広げ方は?

生地の広げ方は麺棒を使ったほうが手軽ですが、自信があるならくるくると回す方法もおすすめです。遠心力で生地が均一の厚さに広がるとともに、ふちの部分は自然と厚みが出るので、みみを簡単に作ることができます。発酵の度合いによっては穴が開きやすかったり広げにくかったりするので、慣れていない方には必ずしもお勧めする方法ではありませんが、慣れると麺棒よりもきれいな広げ方をすることができます。

手作りピザの材料

生地用

  • 強力粉  100g
  • 薄力粉  100g
  • 塩    15g
  • イースト 3g
  • ぬるま湯 140g

トッピング用

  • お好みのチーズやソース、香草など 適量

必要な道具

  • 麺棒
  • ボウル
  • スプーン
  • 作業台
  • 底網
  • ラップ
  • クッキングペーパー

①生地の材料を合わせる

イースト菌が活発に活動する温度帯は30℃程度です。熱いお湯でイーストを溶かすと菌が全滅してしまいますので注意。材料をボウルで合わせてある程度まとまったら作業台に取り出して粘り気がなくなるまで(10分程度)十分にこねます。

②生地を休ませる

生地を一次発酵させます。ボウルに生地を丸めて戻し、ボウルにラップをかけて暖かいところに1時間ほどおいておきましょう。

③パンチングする

生地が1.5倍から2倍ほどに膨らんだら作業台に取り出し軽くこねて空気を抜いてあげましょう。生地を丸くまとめたら二次発酵させます。

④生地を伸ばしてトッピングする

30分ほど置いたら生地を伸ばしてトッピングしていきます。フレッシュチーズやバジルなどの香草類は最初から入れると溶けすぎたり焦げてしまうので、終盤で載せてあげるほうが良いです。

⑤炭をセッティングして焼成する

ピザの焼成時間は300℃のオーブンなら6~8分ほど。底網を敷いたダッチオーブンを強火に当てて、クッキングペーパーに乗せたピザを壁面に触れないように入れましょう。時々ふたを開けて確認しながら、必要に応じてトッピングを足しつつ焼いていきます。

ダッチオーブンで作るパンレシピ!

ダッチオーブンで作る手作りパンは格別の味!事前に準備を済ませておくことで、翌日の朝に出来立ての手作りパンを楽しむことができちゃいますよ。基本的な下準備はこの通り。

1、材料を混ぜて生地をこね合わせる。

2、生地を一次発酵させる。(60分)

3、パンチングする。

4、生地を休ませる。(ベンチタイム)(20分)

5、スケッパーなどで生地を分割し丸める。

6、クッキングシートを入れたバットに並べて冷凍しておく。

7、凍らせた生地をキャンプサイトで解凍し、そのまま二次発酵させる。

これらを済ませておくことで、キャンプ2日目朝の手作りパン作りがググッと手軽になります。あとは、

8、1.5倍くらいになったら、底網を敷いたダッチオーブンに生地を並べる。上は中火、下は弱火で火にかける。(当日の朝は、パンを焼く1時間程度前に火をおこし始めておくとスムーズです。)

9、ふたを開けて様子を見ながら焼き上げます。

基本的にカンパーニュとちぎりパンの成型方法や焼成の仕方はどれも上記のとおりなので、具体的な手順は割愛します。

カンパーニュ

フランス発の素朴な味わいのカンパーニュ。前日の煮込み料理の残りなどと一緒に食べるのがお勧めです。

材料

  • 強力粉    250g
  • 全粒粉    50g
  • 塩      6g
  • ドライイースト4g
  • 砂糖     13g
  • ぬるま湯   190g

ちぎりパン

ダッチオーブンパンで作るコロコロしたかわいらしいパンは子供にも人気。ファミリーで楽しんでパン作りと朝食を楽しみたい方にお勧めです。

材料

  • 強力粉    280g
  • バター    40g
  • はちみつ   10g
  • 豆乳     50g
  • 砂糖     25g
  • 塩      5g
  • ドライイースト4g

ベーグル

しっかりした歯ごたえのベーグルは、前日ダッチオーブンで作ったお料理を挟んで食べてもおいしいので、朝食にぴったり。少しほかのパンとは異なる手順がありますが、基本は同じ。基本のパン作りになれたら挑戦してみましょう。

材料

  • 強力粉     300g
  • 塩       5g
  • ドライイースト 5g
  • オリーブオイル 30g
  • 上白糖     30g
  • ぬるま湯    200g

作り方

(具体的な手順は上述の8まで同様です。)

9、ダッチオーブンでお湯を沸かす。ふつふつと泡が底から湧いてくる程度の温度を保ち、二次発酵の終了した生地を片面ずつゆでていきます。それぞれ30秒程度ゆでましょう。こうすることによって、ベーグルの歯ごたえのある触感が生まれます。

10、生地を引き上げたら水けをきり、ダッチオーブンのお湯を捨てます。

11、底網をセットして生地を並べ、焼成します。

ダッチオーブンで作る肉料理レシピ!

ダッチオーブンを購入したらぜひ挑戦したい豪快な肉料理レシピを紹介します。いつものキャンプ料理がよりおいしく、より豪華に。

ローストチキン

定番のローストチキンは、面倒な下ごしらえを家でしていけば、あとはキャンプサイトでダッチオーブンに詰めて焼くだけです。手軽においしくごちそうメイン料理を作って食卓をにぎわせちゃいましょう。

  • 丸鶏      1羽
  • オリーブオイル 適量
  • ニンニク    3片
  • ニンジン    1本
  • 玉ねぎ     1個
  • 香草      適量

作り方

①丸鶏をよく洗います。内部に内臓などが残っている場合があるので、水で洗い流し、水分をよくふき取りましょう。

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