バラハタは毒魚じゃない?色以外にもある見分け方と料理を紹介

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バラハタで食中毒が起こるといっても、その食中毒が原因で死亡する例はごく稀のようです。少なくとも日本ではまだバラハタを原因とした食中毒での死亡例はありません。とはいえ海外では死亡例もあり、重症化することもあるので、食す場合には注意が必要です。特に2kg以上全長48cmを超える大型の個体は食中毒になる危険性が高いと言われています。

バラハタの持つシガテラ毒とは?

シガテラを引き起こす毒素

シガテラとは、熱帯に生息するプランクトンが生み出す毒素です。その毒素がついた海藻や藻を小魚が食べ、その小魚を大型の魚が食べるといった具合で毒素がどんどんと魚の体内に溜まっていきます。シガテラ毒は現在20種類以上も確認されていて、バラハタはシガテラ毒のひとつであるシガトキシンを生息する海域や餌によっては体内に蓄えるということがわかっています。

シガテラ毒の症状

では、シガテラ毒はどんな症状を引き起こすのでしょうか。毒の症状はさまざまで、温度感覚の異常や頭痛、めまい、筋肉痛、排尿障害といった神経系のものから下痢や嘔吐などの消化器系の症状、不整脈や血圧の低下などの循環器系の症状などがあります。特に、シガテラ毒では温度感覚異常の症状が顕著にみられています。温度感覚異常とは、冷たいものに対する感覚が異常に亢進し、冷たいものが酷く冷たく感じたり、温かい物が冷たく感じたりします。症状は早いと1時間、遅いと数日経ってから現れる場合もあります。神経系に症状が現れるため、症状が重症の場合は、回復までに数ヶ月から1年以上かかることもあります。

バラハタだけではない!シガテラ毒を持つ魚

他にもシガテラ毒を持つ魚は400種類もいると言われています。シガテラ毒は食物連鎖によって蓄積されていくので、食物連鎖の上位の方にいる大型の魚はシガテラ毒を持っている可能性が非常に高いです。代表的な魚を挙げると、オニカマスやバラフエダイ、サザナミハギやウツボなどです。また、近年では温暖化の影響によって、日本の太平洋岸で捕れるイシガキダイでの食中毒例も増加しています

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