ニゴイの生態や料理についてご紹介!実は飼育もできる?

ルアーフィッシングにも言えることですが、ニゴイは唇が厚く、フックが刺さると抜けづらいため注意が必要です。カエシのない針を使用するか、針先をあらかじめ潰しておいた方がよいでしょう。また、ニゴイは寒さに弱いため、冬は動きが鈍くなります。少し暖かくなってからの方が釣りやすくなります。

ニゴイの釣り場

ニゴイ釣りのポイント

ニゴイは夜行性なので昼間は底の方に潜んでおり、夜間や、雨で水が濁っている時などに活発になります。しかし、夜間や雨の日でないと釣れない、ということはなく、むしろ明るくて水がきれいな場所の方が、ニゴイの動きを捕捉しやすくなります。ニゴイは、緩やかな流れがある大きめの川に多く見られます。小石が多く、やや深さがあるところがおすすめのポイントです。また、小型魚は用水路にいることもあります。

ニゴイと一緒に釣れる魚

ニゴイを目当てに釣りをしていると、ブラックバスや鯉、ナマズが釣れることもあります。さまざまな魚を同時に楽しめるのが、ニゴイ釣りの醍醐味でもあります。いつもは脇役になりがちなニゴイですが、あえてニゴイをターゲットにすることで、その他の魚の新しい側面が見えてくるかもしれません。

ニゴイの食べ方

ニゴイの味

ニゴイは、シコシコとした食感が特徴で、泥臭さはあまりありません。昔はヒラメの代用品として出荷されることもあったようで、特に、よい水質に住むニゴイはおいしいと言われています。現在市場に流通することはほとんどありませんが、滋賀県の一部の地域では、食用として安く流通しています。

ニゴイの栄養

ニゴイの身は、DHAやEPAが多く含まれており、肉質は良質なタンパク質です。DHAは、動脈硬化の予防に効果があると言われ、近年注目を集めている栄養素です。DHA・EPAは、健康な生活に欠かせない重要な栄養素ですが、人の体内では生成できないため、食べ物で補う必要があります。マグロなどの青魚に多く含まれていますが、実はニゴイもこれらの栄養素を多く含む魚です。

ニゴイの捌き方

ニゴイの捌き方は、鯉とほぼ同じです。生きている場合は暴れるので、まず気絶させてから捌きます。3枚におろして内臓を取り除きますが、この時流水でよく洗うことで、臭みを抑えることができます。その後皮を引きますが、皮はかなり固いので注意が必要です。ニゴイは小骨が多いので、しっかりと骨切りをした方がよいでしょう。

ニゴイの料理

揚げ物がおすすめ

ニゴイは小骨が多いため、唐揚げとして食べるのが一番食べやすく、またおいしく食べることができます。作り方は簡単で、3枚におろして骨切りしたニゴイに、醤油、酒、しょうがで下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げるだけです。小骨や臭みもほとんど気にならず、ニゴイの味を楽しむことができます。レモンやゆず、ネギなどの薬味を添えることで、お酒にも合う贅沢な一品料理が完成します。

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