クエ自体は年間の季節を問わずに釣ることができますが、釣りに適した時期は秋から冬にかけてと言われています。釣りをするには良いあたたかな気候であるのと、産卵期前後でエサをたっぷり食べたクエの脂が乗っているのもおすすめできるポイントです。
クエ釣りの場所は岩礁がメイン
クエは泳ぎ回る遊会魚ではなく、決まったすみかに居つく大人しいタイプの魚なので、クエがいそうな場所を的確に見定めることが釣りのポイントです。小型のクエは、岩礁帯にある堤防や港などにも生息していることがあります。
クエ釣り初心者は船からがおすすめ
クエの生息場所は、潮通しの良い深さ50メートル程度の場所です。岩礁帯や磯が特に狙い目。岸から大型のクエを狙う場合は、荒磯や沖磯など足場が悪い場所も多いので、船からの釣りの方が安全です。
クエ釣りのタックル
大型のクエを釣る場合は、クエの力強い引きに対応できるタックルを用意する必要があります。クエが逃げる際の引きの力はかなり強く、また、隠れ家である岩礁近くは波が荒れますのでより頑丈で強固なものを選ぶようにします。
クエ釣りのロッドは剛性が重要
クエの瞬発性のあるパワーの他、磯の波にも負けない、剛性と反発力の強いロッドを準備しましょう。ヒット後の高負荷時にも耐えられる、体力負担が少なくなるような自重の軽いものを選ぶのがコツです。
クエ釣りにおすすめのロッド
何キロもある大型の魚と船上から戦うことになりますので、軽量で強いことがロッド選びのポイントになります。おすすめルアー範囲は300グラム、ライン範囲はPE3号、ロッドの自重は150グラム前後です。
クエ釣りのリールは急激な引きに対応できるものを
クエ釣りで使用するリールは「両軸リール」と呼ばれる耐久性のあるものを使うことが主です。投げられるような仕様ではありませんので、コツを掴むにはある程度の練習が必要です。「ペンセネター」と「シーライン」がよく使われています。
クエ釣りのおすすめリール
ロッドと同様、急激なクエの引きや潮の流れに対処できるものを選ぶようにしましょう。潮風や波のしぶきもあるため、金属製のものはサビ対策がしっかりなされているリールを選んだほうが無難です。
クエ釣りのラインはPEラインがおすすめ
PE(Polyethylene)ラインは、極細のポリエチレン糸を複数本編み込み、1本の糸にして作られるラインです。ナイロンやフロロカーボンよりも新しい素材のラインで、強度が高いのがメリットです。
クエ釣りにおすすめライン
足場が悪い中での根ズレ・根掛かりと格闘するので、高感度で強度の高いPEラインを使用します。ナイロンを使う場合は最低でも30号、釣り場所の環境次第では100号程度のものを用意しておきます。
クエ釣りの仕掛け
磯釣りの場合は弱らせたアジなどの魚をエサに、仕掛けを捨てオモリ式の底物仕様とし、沖釣りの場合は胴付き仕掛け、ルアー釣りでは150~350グラムのメタルジグを使用します。頑丈な造りのリールシートも必須です。
クエ釣りの仕掛けは専用のものを使用しよう
クエは体の大きさに比例するパワーの持ち主です。ヒットすると、想像を超える瞬発力で岩場の底に突っ込むように隠れてしまうので、初めてチャレンジする方はクエを釣ることに特化した仕掛けを使用しましょう。
クエ釣りにおすすめの仕掛けの選び方
基本的に通常より大きめの軸が太いフックを選びます。小さめのフックと大きめのフックをエサによって使い分けるとなお良いです。針掛りをよくするために追加で取り付けるアシストフックも有効です。
クエ釣りにおすすめの仕掛け
磯のクエ釣りは「強いロッドに強いリールや太い仕掛け」という基礎的なものを使用します。立ったまま釣りをする場合には、クエがかかった瞬間引きずり込まれてしまう可能性があるため、固定専用の工具もしっかり選びます。
釣り上げたクエをご家庭で
釣った魚を家庭で味わえるのも、釣りの醍醐味。包丁さばきに自信のある方は、家に持ち帰ったクエを三枚に下ろして鍋や寿司にして味わってみてください。調理がどうも苦手…という方は、簡単に切ったあとホイル焼きや蒸し焼きにして頂くと手間いらずに楽しめます。魚拓にして思い出作りもおすすめです。
「幻の魚」を自分のチカラで釣り上げる
由緒正しい料亭や高級料理店でしかお目にかかれないイメージのあるクエですが、今でも釣りに挑戦する釣り師は大勢いらっしゃいます。最初は手ごわく苦戦するかもしれませんが、試行錯誤の末に大物を釣り上げた時の達成感と感動はひとしお。是非ご興味がある方は、クエ釣りにチャレンジしてみてください。