ギギってどんな魚?飼育方法や料理、釣り方まで詳しく紹介します!

春から初夏に産卵期を迎え、1,000~2,000粒の卵を産みます。ネコギギの卵は、21~24度の水温下で、60~80時間で孵化した例があります。稚魚は3年ほどかけて30cm近くの成魚となります。

ギギの特徴を紹介

それでは、もう少し突っ込んで、ナマズとの違いや現時点で進んでいる研究、食べ方などについて紹介します。ギギはペットとして飼育する方もいますが、本来は食用魚のため美味しく食べることもでき、多様な調理法があります。

ナマズとの違いは?

ギギとナマズは同じナマズ目、ともに雑食です。大きな違いは、ひげの数と背びれの形状があげられます。ギギのひげは8本、ナマズのひげは4本であり、ナマズの背びれは退化しているのに対し、ギギの背びれは発達しており、加えて毒まで持っています。また、ギギの方が魚体が全体的にほっそりしており、黄色味がかっているのも特徴です。

実は謎の多い魚

しかし、ギギは専門機関による研究が余り進んでおらず、その生態や毒についてまだまだ不明点が多い魚です。近年、絶滅危惧種に指定を受けたことにより、稚魚の人工飼育の研究が始まりつつありますが、環境保全、持続可能な社会作りなどの一面からも、これから研究が進むことが期待されます。

食べると美味しい!

ギギは自宅で飼われる飼育魚でもありますが、本来は白身の食用魚です。食用としてスーパーなど一般家庭に流通することは今の段階ではありませんが、釣りで獲れたときには、蒲焼きや煮物、フライ、天ぷら、干物、お味噌汁の具など、多様な調理法でおいしく食べることができます。また皮には独特の風味があります。

ギギは飼育してもたのしい

ギギはやや地味めではありますが、きれいな姿かたちとユーモラスな顔、比較的扱いやすいという点で、飼育している方も少なくない魚です。ギギの飼育方法や必要な装備や準備、注意点などを確認しましょう。

ギギの飼育方法

ギギは肉食のため攻撃性があります。そのため、同じくらいのサイズの魚がいるとウロコを傷つけたり、小魚の場合は食べてしまう場合もあります。混泳はなるべく避け、ギギ用の水槽を作ることをおすすめします。魚としては寿命が長く、10年以上生きます。

ギギの飼育の準備

ギギを飼い始めるときには、水槽・フィルター・カルキ抜きが必要です。30cm近くまで大きくなる可能性があるので、60~120cmの大きな水槽が必要です。最初のうちに底砂や水草、流木を配置します。夜間は特に動き回ることが多いので、水槽内の機材設置には気を付けてください。

機材等の設置が終わったら、カルキ抜きした水を入れ、フィルターを設置し、ギギを入れずに水だけを2、3日循環させます。ギギは酸欠に弱いため、新鮮な空気が常に巡るよう、ろ過能力の高いフィルターが必要です。ギギの飼育に最適な水質は、水温20から25度、PH6.0から8.0となっています。水質が安定したらギギを水槽に入れます。

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