ツーリングバイクとはどんなバイク?
バイクの魅力とは車とは違い、外の雰囲気を体全体で感じながら走ことのできる最高の乗り物です。バイクに乗る目的は人によって違いますが、そんなバイクを移動手段として景色などを楽しみながら走り、旅をすることの総称をツーリングと言います。旅をするために必要な装備や排気量を兼ね備えたバイクがツーリングバイクです。
まず排気量について知っておこう
バイクも車と同じく車種によって排気量があります。大きく分けて6種類に分類され、~50cc、51~90cc、91~125cc、126~250cc、251~400cc、401~無制限です。排気量によって、免許証の種類も変わってきます。
ツーリングバイクに適した排気量は?
ツーリングをするにあたり、どのような場所・距離などによっても変わりますが、乗りやすいバイクがツーリングバイクの最高条件になります。しかし、ツーリングには高速道路での走行もあるため125cc以上は必要になります。最低でも250cc以上の排気量が必要となりますが、だからと言って400cc以上になると馬力はあるものの車体重量も増え、取り回しも難しくなるので250cc~400ccが適しています。
免許区分や高速道路の走行基準にも注意
バイクには排気量によって免許区分や高速道路の走行基準が違ってきます。125ccであれば小型二輪免許証、250cc・400ccであれば普通二輪免許証が必要になります。免許証は発行されますが、125ccのバイクでは高速道路の走行は認められていないので注意が必要になります。
ツーリングバイクの選び方
バイクを選ぶ際に基本条件となるのが、乗りたいバイクです。しかし、乗りたい憧れだけでは済まされません。これからバイクライフを送っていくためには自分に合ったバイクを選ぶ必要があります。特に初心者であれば教習中に自動車のように公道での走行をしません。免許取得後がバイクでの初公道デビューになるので、そういった面も考慮して選ばなければなりません。
長距離ツーリングに向いているバイクの選び方
長距離ツーリングではその名の通り長い距離を走行することになります。長時間バイクにまたがっていながら、様々な気候の変化や道路状況の変化にも対応できなければなりません。バイクに乗っていて影響を受けやすいのが風の影響です。125ccや250ccも乗りやすいのですが、車体重量が軽い分風にあおられてしまう事があり、安定性が保てません。安定性が保てないということは転倒などの危険性にもつながるのである程度の重量がある400ccクラスのバイクを選びましょう。
短距離ツーリングに向いているバイクの選び方
短距離ツーリング用のバイクを選ぶ際に重要視されるのが乗りやすさと取り回しのしやすさです。短距離の走行では街乗りといったシーンが多く、複雑な道路を走行することが多いです。そういった場面にも対応できるのが125ccクラスのバイクです。バイクは大きくなるほど取り回しが難しくなります。特に初心者でまだあまり遠くには行く自信がないという方は125ccのバイクから乗り始め、バイクの感覚を覚ええるというのも良いでしょう。
林道ツーリングに向いているバイクの選び方
林道でのツーリングでは整備されていない道での走行が多くなります。そういった場所での走行には250ccのオフロードバイクが最適です。操作性を考えると125ccの方が良いのでは?と思いがちですが、車体重量が軽すぎると安定性が劣るため250ccクラスを選ぶことをおすすめします。また、もともとオフロードバイクは車高が高いので足つきが悪いものが多いです。足つきが悪いとふらついた際に転倒の恐れがあるので、足つきにも気を付けて選ばなくてはいけません。
キャンプツーリングに向いているバイクの選び方
バイクでキャンプに行く際に一番重要視しなければいけないのが積載性です。バイクで行くので荷物を最小限には抑えるものの、リュックなどに入りきる量ではありません。標準装備としてキャリアのついているもの、またオプションでトップケースやサイドケースがつけられるものがキャンプツーリングでのバイクに最適となります。遠方のキャンプ場に行くのであれば、高速走行なども視野に入れ400ccのバイクを選ぶと良いでしょう。
高速道路ツーリングに向いているバイクの選び方
高速道路では下道と違い、スピードを出して走行するようになります。休憩は挟むものの長距離の走行となります。正面や横からの風を受けながら長時間の走行になるため、カウル付きのバイクが最適になります。125ccでは高速走行は不可能なので、250㏄以上の排気量が必要にはなりますが、長時間・長距離の走行を考えると400ccのバイクが適しています。
ツーリングバイクおすすめ5選① 125cc編
125㏄のバイクというと通勤や営業といったビジネスでの使用というイメージが強い排気量のバイクでしたが、近年のバイクは性能性にも優れスポーティーな走行や小型ならではの取り回しのしやすさから男女問わず人気があります。125ccのバイクからおすすめをご紹介します。
①スズキ| GSX-S125ABS
125ccの排気量にもかかわらず、15馬力という125ccクラスでは最高クラスのパワーがあるバイクです。小型ながら力のあるエンジンを搭載しているので街乗りだけではなく、アップダウンのある道路でも無理なく走行できます。見た目以上スリムな乗りやすさや、安定したブレーキングやABSの搭載による安心性のある優秀なバイクです。通勤や通学の短距離での走行にも向いていますが、長距離走行でも安定した走行が可能です。
スペック
- 排気量:124cc
- シート高:788mm
- 運転方式:MT
- 燃料タンク容量:11L
- 最高出力:11 kW 〈15 PS〉 / 10,000 rpm
- 燃費消費率:48.2 km/L (60 km/h) 2名乗車時
②ホンダ|Monkey125
50ccクラスで人気だったモンキーですが、2017年8月で生産終了になり惜しまれていた中、2018年7月に125ccに生まれ変わり復活しました。モンキーならではのシンプルでコンパクトなデザインを残しつつ、125ccと排気量がアップしたため力強さが加わりました。
可愛らしい見た目で女子ライダーでも抵抗なく乗ることができます。インスタ映えにもバッチリ見た目なので、友達を誘ってゆったりとした短距離ツーリングに最適なバイクです。
スペック
- 排気量:124cc
- シート高:775mm
- 運転方式:MT
- 燃料タンク容量:5.6L
- 最高出力:6.9 kW 〈9.4PS〉 / 7,000rpm
- 燃費消費率:71.0 km/L (60 km/h) 1名乗車時
③カワサキ|エリミネーター125
アメリカンならではのどっしりとした重量感の見た目が特徴のエリミネーターは、アメリカンタイプに乗りたい初心者にはおすすめのバイクです。シート高が689㎜と低めになっているので、低身長でも足つきに問題はありません。燃料タンクが13Lと大きく燃費性能も良いので、ゆったりとした長距離ツーリングにも燃料を気にせず走行することができます。また、アメリカンタイプなので疲労感を感じることなく楽しむことができます。
スペック
- 排気量:124cc
- シート高:688mm
- 運転方式:MT
- 燃料タンク容量:13L
- 最高出力:5.4 kW 〈7.3PS〉 / 8,000rpm
- 燃費消費率:44 km/L (60 km/h) 1名乗車時
④カワサキ|KLX125
これから林道デビューしようと思っている方にはおすすめがKLX125です。オフロードタイプのバイクですが、足つきは良好です。コンパクトで軽量なので、林道だけではなく街乗りでも十分に乗りこなすことができます。オフロード使用なので街中の荒れたアスファルトでも心配なく走行することができます。
スペック
- 排気量:124cc
- シート高:830mm
- 運転方式:MT
- 燃料タンク容量:7.0L
- 最高出力:7.5kW(10PS)/8,000rpm
- 燃費消費率:53.5 km/L (60 km/h) 2名乗車時
⑤ホンダ|PCX125
通勤や通学、ツーリングに適したバイクの人気はスクーターですがその中でも人気が高いのがPCX125です。AT車なので、ギア変速操作がない分楽に運転できます。アイドリングストップ機能とスマートキーなどの便利な機能が付いています。シート下にはフルヘルメットが収納できる大きさのスペースやフロント部分にはペットボトルが収納できるスペースがあります。車体が大きいように見えますが軽量で燃費も良いので、長距離ツーリングでも安定して走ることができます。
スペック
- 排気量:124cc
- シート高:764mm
- 運転方式:AT
- 燃料タンク容量:8.0L
- 最高出力:9kW(12PS)/8,500rpm
- 燃費消費率:54.6 km/L (60 km/h) 2名乗車時
ツーリングバイクおすすめ5選② 250cc編
125ccよりパワーがアップした250ccは男女問わず人気のあるクラスのバイクです。普通二輪免許があれば乗ることのできるバイクですが、400ccに比べ車検がないというコスト面でも人気があるクラスになります。250ccのおすすめバイクをご紹介します。
①カワサキ|NINJA250
2気筒のエンジンを搭載しているNINJA250は、力強い走行が可能です。普段の街乗りや高速道路での走行の際にもオールマイティに対応でき人気の車種です。スーパースポーツバイクですが、ライディングポジションにゆとりがあるため走行中の疲労感を感じることなく快適な走行をすることができ、短距離にも長距離にも適したバイクです。
スペック
- 排気量:248cc
- シート高:795mm
- 運転方式:MT
- 燃料タンク容量:14L
- 最高出力:27kW(37PS)/12,500rpm
- 燃費消費率:37.0 km/L (60 km/h) 2名乗車時
②ヤマハ|YZF-R25
250ccクラスでは加速力ナンバー1と言われるバイクがヤマハのYZF-R25です。前述でご紹介したNINJA250と同じく2気筒のエンジンを搭載しています。車体重量が166kgと軽量なので、車高がやや高めでも女子でも無理なく乗りこなすことができます。取り回しもしやすく、街中でもストレスなく走行できます。もちろん高速道路でも安定した走行なので、こちらも短距離も長距離にも適しています。
スペック
- 排気量:249cc
- シート高:780mm
- 運転方式:MT
- 燃料タンク容量:14L
- 最高出力:26kW(35PS)/12,000rpm
- 燃費消費率:37.7 km/L (60 km/h) 2名乗車時