カニバリズムの狂気と戦慄|現代のカニバリズムとは?

江戸時代まで人の脳みそは梅毒などの感染症に効果があると信じられていました。加えて、中国では猿の脳みそは高級食材として捉えられており、性的不全に効果をもたらすとされていますが都市伝説の域を出ません。

人胆丸 江戸時代の精力剤?

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人間の内臓を干して乾燥させた薬で精力剤になるとも、結核に効くともされていた薬。グロテスクなイメージを抱く薬ですが、当時は一般的に普及していたといいます。

金のなる妙薬

浪人の身でありながら巨万の富を得ていた人胆丸の販売者山田浅右衛門。大名の代行業として処刑人を勤めていた浅右衛門は処刑した遺体の管理を自由に出来る身分にありました。そのポジションを利用し、大量の臓器をいとも簡単に手に入れる事が出来たのだという文献が残っています。

弔いの焼餅

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古くから餅は神聖な食べ物として日本人に大切にされてきました。明治の頃もその風習が残っており、難病患者の遺体を火葬する際に餅を忍ばせ一緒に焼却し、頃合いになった餅を取り出し食す事で存命の患者の病気改善に効果があるとされていました。

現代に残る焼餅の文化

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医学や科学の発達が著しい現代においても餅が担う神秘的な役割は廃れていません。ご存知の通り新年には餅を食し、神仏への供え物としても用いられています。葬儀の場面でも地方によって根付いている「食い別れ」という風習があり、死者とお別れをするための精進落料理として振る舞われます。

カニバリズムの裏にある心理

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カニバリズムと聞くと常軌を逸した犯罪者のみが行うように感じられますが、人が人を食べるケースには様々な心理が関係しています。

愛するものを食して自分の一部にする|狂気

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「食べてしまいたいほどかわいい」は聞きなれた言葉ですが、実際に愛する人を食べてしまう行き過ぎた愛情表現としてのカニバリズムも存在します。

愛する人とひとつに

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愛する者を失いたくない一心から、死者の体の一部を食べることによって自分の体と一体化し、永遠を共に過ごせる安心感を得ようとする考えからからくるカニバリズム。骨や内臓を食べてしまったケースも世界各地に見られます。

聖書にみるカニバリズム

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事実行われたわけではありませんが比喩としてのカニバリズムを感じる文面が福音書に記載されています。いわく、「私の肉を食べ私の血を飲む者には永遠の命があり、私はその人を終りの日に蘇えらせるであろう」とはイエスの言葉です。

敵を征服する|敵意

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古代の少数民族や戦争期にまま見られるカニバリズムでは、敵に対する侮辱や仲間同士の士気を高めるために捕虜にした敵を食すといったケースもありました。

死者の弔い|敬意

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エンドカニバリズムに分類される世界中に古来からある風習としてのカニバリズム。現在も限られた地域でカニバリズム的な弔いをする地域が存在します。

気になる人肉の味

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我々現代人にとってはタブー中のタブーというべき人の肉の味への興味。ここでは実際に人肉を食したサイコキラーの証言をご紹介します。

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