カニバリズムの狂気と戦慄|現代のカニバリズムとは?

大人気漫画「進撃の巨人」第20話に登場する2体の巨人に、それぞれ「ソニー」「ビーン」という名前がつけられていますが、これはソニー・ビーンから着想を得たと言われています。

ロストフの殺し屋アンドレイ・チカチーロ

被害者50人以上に上るロシアの快楽殺人鬼。10年以上の歳月に渡って殺人を繰り返し、犠牲者のほとんどは子供や女性、浮浪者などの社会的弱者と言われる人々でした。

人工的な大飢饉

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大戦期にウクライナ人居住区域で起こった人為的な大飢饉により餓死者が増え、それに伴いカニバリズムが急増しました。その背景もあり幼少期のアンドレイにはPTSDと強い興奮が残る結果となりました。

性的不全によるコンプレックス

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先天性的な性的不全により成人女性に対して強いコンプレックスを抱いていたアンドレイの性の矛先は抵抗力の弱い子供たちに向けられました。夢であった教員の職に着いて以降、その欲望が顕著に現れ連続殺人という結果を生み出したといえます。

ミルウォーキーの食人鬼ジェフリー・ダーマー

高いIQと端正なルックスを巧みに利用したアメリカの殺人鬼。性的マイノリティであった彼が狙うターゲットは年頃の少年や青年ばかりでした。

不遇な幼少期と狂気の片鱗

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仕事にかまけて家庭を顧みない父親と精神疾患を患った母親の元で育てられたジェフリーは幼少期の頃から動物の死骸をホルマリン漬けにしてコレクションするなど、シリアルキラーとしての片鱗を覗かせていました。

羊たちの沈黙 ハンニバル・レクターのモデル

91年公開のサイコスリラー映画「羊たちの沈黙」に登場する連続殺人鬼「レクター教授」というキャラクターの元ネタになっています。

極限状態のカニバリズム

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生きるか死ぬかの瀬戸際で精神が極限状態になった時、人は人を食べて生き残る道を開きました。あくまで自分自身が生きながらえるためにやむ終えずにそうせざるを得なかった、この点がこれまでご紹介した事例とは異なる重要なポイントです。ここでは世界中で起こった飢饉による食人の歴史を見てみましょう。

アンデス山脈飛行機遭難事故

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1972年にアンデス山脈で起こったウルグアイ航空事故。乗り合わせていたのは学生ラグビー団体約50名ほどで、脱落後の遭難時は食糧の枯渇が長く続き人々の生活は困難を極めました。体力の消耗や脱落時のケガが影響し徐々に死亡者が出る中、彼らは亡くなった友人たちの人肉を食べ生き延びる事を選びました。生還後は人肉食をクローズアップしたニュースが盛んに取り沙汰された。

ニューギニアの戦い

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太平洋戦争中に行われた国家連合と日本軍との戦闘において発生した物資不足により、多くの日本兵が亡くなりました。短期戦を想定していた日本側に十分な食糧はなく現地調達で飢えを凌いでいたが自給自足にも行き詰まり、亡くなった兵士や現地人の遺体を食す場合もあったそうです。

天明の大飢饉

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天明2年、江戸中期に発生した日本史上最大の飢饉。長期にわたる悪天候や自然災害により作物への悪影響が大きく、先立って執行された年貢増政策などの影響も受け全国的な大飢饉となりました。次々と人が亡くなる中、死体を食べて飢えをしのぐ事態になるほか、人肉の売買も行われるほど凄惨さを極めました。

医学としてのカニバリズム

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医学が今ほど発達していなかった時代、人々は死者の一部を自らの体内に取り入れる事によって病から救われると信じていました。

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