人食いナマズ!?世界最大のヨーロッパオオナマズの生態を解説!日本にもいる?

ヨーロッパにおいてはナマズのルアー釣りはあまり主流ではありませんが、動くものには反射的にかぶりつく習性があるのでルアーでも釣りは十分に可能です。日本でもブラックバスなどを狙ってルアー釣りをしていたらナマズがかかることはよくあります。特に水温の高いあたたかい時期は活性が高いのでお勧めの時期になります。

使用するルアーは魚やカエルのものがよく使われますが、バス釣り用などを利用することもできます。強い引きに耐えられるよう、強靭なものを選びましょう。海外のサイトではヨーロッパオオナマズ用のルアーも売っています。

日本でも釣りあげられた記録が?

ヨーロッパオオナマズはまれに国内でも捕獲情報があがっています。そのひとつが2005年に滋賀県大津市のびわこ文化公園の池で捕獲されたアルビノの個体です。体長70cmほどの大きさで体は黄金色をしていて、当時はニュースなどでも取り上げられました。ペットとして飼われていたものが放流されたとみられています。

都内の川にもいる?

2014年には中川で釣れたという情報もあります。中川は埼玉県羽生市から吉川市、八潮市などを通り、東京都葛飾区で荒川と合流する川で、そこでシーバス狙いで釣りをしていた人の竿に140cmオーバーの大物がかかりました。

色や形は日本のナマズと似ていたそうですが、日本のナマズはひげが上あご・下あご2本ずつなのに対し、ヨーロッパオオナマズは下あごのひげが4本なので見分けることができます。ナマズを釣った際はよく見てみてください。

ヨーロッパオオナマズは飼育できる?

ナマズは淡水魚のため飼育はそこまで難しくはありません。ただし、成長すると数mの大きさになるため、水槽もそれなりのものが必要です。また、パワーもかなりある魚なので、暴れたりジャンプしたりして水槽から飛び出したり、設備を壊すこともあります。分厚いアクリル製で少なくとも1辺2~3m程度、深さもしっかりある水槽がよいでしょう。

また、餌は魚、カエル、ペレットなど食べますが、生き餌のほうが食いつきがよい傾向があります。大きくなるとバケツ1杯ほどの餌が必要になってきます。よく食べるため水質も悪くなりやすいですが、ナマズは肌が弱いため水の交換には注意が必要です。寿命も数十年と長いので最後まできちんと責任をもって飼育する覚悟をもちましょう。

ヨーロッパオオナマズはどこで買える?

ヨーロッパオオナマズはアルビノの個体が特に人気で、以前は10~20cmほどの個体が数千円から1万円ほどの価格で販売されていました。しかし、ヨーロッパオオナマズは2016年に外来生物法により特定外来生物に指定され、現在では個人的な輸入・売買や無許可の飼育が禁止されています。

ヨーロッパオオナマズを飼育するには

それでも飼いたいという場合は、まず環境省の許可を得なくてはなりません。しかし、ペット・鑑賞目的での飼育は禁じられているため、水族館や研究施設などでなければ、残念ながら個人での許可はまず下りないと思われます。

飼育設備をきちんと整えたうえで書類を提出し、許可が下りて初めて飼育することができますが、マイクロチップなどを使用して個体を識別できるようにしなくてはなりません。また、繁殖も制限がかけられるなど、許可が下りてからも様々な規制があります。

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