タープポールの役割と必要性
テントで日よけなどに使用するタープはあくまでも1枚のシートですので、それだけで自立するようなものではありません。(スクリーンタープなどは除きます。)タープを使うときにはタープポールの存在が不可欠。けれど、案外ポールをないがしろにして、あまりこだわらないで選んでしまう人も多いのではないでしょうか。
キャンプの空間を快適にする
キャンプをする際に、太陽からの直射日光を避けるための日よけや雨除けとして設営するタープ。近くにある木などにロープを結びつけて使用することも可能ですが、やっぱりしっかりとタープポールを使う方が自由度が高くていいですね。また、ポールを別途買わずとも、アイテムによっては市販のタープとセットになっているものもありますが、用途ごとに使い分けるという人も意外と多いようです。
メインポールとサブポールで役割は違う
実際に使用するときにどのような組み合わせ方をするかなどは、そこまで重要視して選んでいないという方も多いかもしれませんが、メインとサブでは、それぞれの役割は異なります。メインポールは、タープの最も高い屋根の部分、サブポールは、人の出入りする部分の高さから判断して設営します。
タープポールの選び方
いざキャンプで使おうと思ったときに、タープポールの選び方をしっかりと知っておくことは大切。「タープ付属のタープポールで十分。」という方も多いかもしれませんが、想定される使用シーンに合わせたポール選びをするとメリットも多いんですよ。
用途に合わせて選ぶ
組み合わせるタープの種類は、タープポールを選ぶときに注意すべきポイントの一つ。メイン、サブ合わせて6本タープポールが必要になるレクタタープを購入したのに、タープポールの数が足りなければ元も子もありません。
次に注意すべきはタープを使用するシーンです。キャンプスタイルはハイスタイルかロースタイルか。ファミリーキャンプか少人数でのキャンプか、あるいはソロキャンプか。人数やスタイルによって選ぶタープのサイズも変わりますので、そのタープサイズに応じた強度・長さなどが必要になってきます。
直径や重量
タープは薄い生地でできているとはいえ、やはりそれなりの重量があります。タープポールは、使っている素材やポールの直径によってその強度がある程度決まってきます。ソロキャンプなど、荷物の重量が限られるシーンで使用するならば、なるべくかさばらず軽量のものがいいですが、大きめのタープを張る場合などには強度的に問題があることもあります。
また、軽量すぎるもの、直径が細いものだと強風にあおられやすかったり折れやすかったりする場合もあるため注意が必要です。
種類と特徴
タープポールの中でも特に長さが調節可能なものは、どのような構造になっているのかを確認して使うようにしましょう。長さ調節の機構によって、どのような使用方法が適しているのかが見えてくるはずです。
携帯性と調節のしやすさが優れているプッシュボタン式
ボタンを押して簡単に着脱できるプッシュボタン式は、持ち運びの際にはコンパクトに収納できます。連結させるポール数を増減させることによって、大きめのピッチではありますが長さの調節も可能。
細かく長さを調節することができるスライド式
ポールをひねって長さを細かく調整することができるスライド式は、ミリ単位で好みの長さに極限まで近づけることができます。タープを張った状態のままでも簡単に長さ調節することができるため、急な悪天候時にも便利です。収納性などはあまり高くありませんが、応用幅が広いのが特徴。
長さの調節と収納性に優れているプッシュアップ式
先端部分のポールがスライド式になっているため、長さの微調整が可能。それでいて、末端以外のポールはプッシュボタン式で簡単に着脱することができ、プッシュボタン式とスライド式のいいとこどりのような性能です。
組み立てやすさ抜群のジョイント式
内蔵されているショックコートによるガイドで、組み立てが素早く簡単で、ポールをなくす心配もありません。先端部分にスライド機構などが取り入れられているものもありますが、長さ調節の範囲は小さめです。
タープポールを使った理想の空間を作るために
タープを使って理想的なキャンプサイトを作りたいと思ったら、ポールの選別と使用方法にはひと工夫が必要です。ポールの強度や使い勝手を左右する長さや太さをよく吟味したうえで、メイン・サブそれぞれのタープポールを選択しましょう。
メインポールとサブポールの選び方と使い分け
メインポールとサブポールは役割が異なります。それぞれの長さや太さ、バランスなどは実際に使う際にとても重要なポイントになりますので、しっかりと抑えながらのアイテム選びを心がけましょう。
メインポール選び
長さは、想定しているタープの屋根の最大高を基準にします。天井の高さは、生活する人の身長+100cm程度が理想です。なので、身長が170~180cmの方ならタープポールは280cm程度あるものを選ぶようにしましょう。これ以上高さがあると風の影響を受けやすく、タープがあおられてしまいますので、あまり高すぎるのも問題です。また、25mm以上の直径があるものを選べば、メインとしての強度も確保できます。
サブポール選び
大体70~100cm程度、メインポールと比較して長さに差があるものが使いやすいです。というのも、長さに差がないものを選ぶと、屋根の傾斜が小さすぎて、雨だまりができてしまうため。
サブポールを選ぶときは、雨だまりに気を付け、メインポールと長さの差をつけること、そして出入り口の高さを意識することが肝要です。サブポール出入口の部分に使用するので、解放感がありストレスフリーな空間を得るために、身長丁度くらいの長さがあるとよいでしょう。
タープポールと組み合わせるタープの種類を知ろう!
タープポールを選ぶ際は、組み合わせるタープの種類も念頭に入れなければ入れません。それぞれのタープの種類によって、必要なタープポールの本数や役割なども異なってくるからです。ここでは、基本的なタープの種類をご紹介します。
タープの種類によって必要なタープポールの種類も様々
タープポールを支柱としてて必要とする非自立式のタープは以下の3種類です。このほかにスクリーンタープや自立式タープがありますが、ここでは割愛しています。
レクタタープ
長方形の形状でスクエアタープとも呼ばれます。メインポールを2本、サブポールを4本の計6本のタープポールが必要となります。タープの中では居住面積を最も広くとることができる種類で、大人数でのキャンプやリビングスペースとして使用するのに向いているタイプです。設営には時間がかかるものの、解放感がある生活空間が得られ、アレンジ性が高いことも魅力です。
ヘキサタープ
六角形の対角線のある中央の両端に2本のポールを取り付けて立ち上げ、ロープとペグを使って固定することで、六角形の中央線を屋根とするタープです。ロープの張り方により陰のでき方や居住スペースの広さを変えることができ、アレンジ性が高いことが魅力です。
ウィングタープ
ヘキサタープと同様の設営方法で、2本のタープポールを使って立ち上げたのち、ロープでテンションをかけるというタイプです。。ひし形の形状で、軽量かつ携帯性に優れているデザインとなっており、ソロキャンプやツーリングなどに人気のタイプです。面積は狭いものの、アレンジ性の高さ、設営の簡単さ、収納性の高さなどから、少人数のキャンプなどにおすすめです。
タープポールと組み合わせる軽量タープなら!
頑丈なタープポールのおすすめ8選
しっかりとした太さと長さ、重量があるため、メインポールに使うと安心です。風にあおられてすぐに倒れてしまったり、折れてしまうポールじゃ頼りないですよね。強風の中でも安心して使うことのできる頼りがいのある丈夫なアイテムを選出しました。
スノーピーク:ウイングポール280cm
スペック
- 展開時長さ:280cm
- 収納時長さ:70cm
- 直径 :φ30mm
- 重量 :1210g
- 材料 :アルミニウム合金(アルマイト加工)
- 設営方式 :プッシュボタン式
スノーピークの定番
280cm以外の長さでもサイズ展開している同ブランドの定番アイテムです。軽量で耐久性に優れているアルミニウム合金を採用し、先端部分のピンは「ローレット加工」を施すことによって滑り止めの効果があります。接続部分はプッシュボタン式なので、設営する際もスムーズで簡単に組み立てられます。
ロゴス タフ33mmコネクトタープポール280
スペック
- 展開時長さ:127~287cm
- 収納時長さ:68cm
- 直径 :φ33mm
- 重量 :1200g
- 材料 :アルミニウム
- 設営方式 :プッシュボタン式
直径33mm!メインポール用のがっしりとしたアイテム
十分な直径の太さがあり全体の長さがあることなどから、メインタープとして使うのに便利なアイテムです。設営が簡単なプッシュボタン式で、長さは6段階調節することが可能です。サイトのワンポイントになるカラーも魅力ですね。
DOD ビッグタープポール
スペック
- 展開時長さ:254cm
- 収納時長さ:58cm
- 直径 :φ28mm
- 重量 :1100g
- 材料 :アルミ合金
- 設営方式 :プッシュボタン式
メインポールに使える性能とコンパクトさ
収納する際には58*14*3cmの収納ケースに収めてコンパクトに持ち運べます。ポールの連結数を変更することによって、50cmのピッチで長さを調節できます。ポールはロープやハトメが滑って外れてしまわないように「ローレット加工」が施されており、重めのタープを使うのにも安心な頑丈さがあるポールです。
キャプテンスタッグ アルミジョイントポール
スペック
- 展開時長さ:240cm
- 収納時長さ:60cm
- 直径 :φ30mm
- 重量 :980cm
- 材料 :アルミ
- 設営方式 :ジョイント式
リーズナブルながら優れた機能性!コスパに優れたタープポール
コストパフォーマンスに優れているアイテムラインナップに定評があるキャプテンスタッグから、分割することでコンパクトに収納することができるポールです。より長さのある280cmのモデルもあり、リーズナブルな価格帯で求めることができる割に強めのテンションをかけても大丈夫な耐久性を備えています。
キャプテンスタッグ スチールポール180cm
スペック
- 展開時長さ:180cm
- 収納時長さ:-
- 直径 :φ22mm
- 重量 :980g
- 材料 :鉄(亜鉛メッキ)
- 設営方式 :ジョイント式
頑丈なスチール製!細くても強度充分
多少重量はあるものの、アルミニウムよりも強靭なスチールを材料として使用しており安心感があります。比較的径が細めでありながらも悪天候や強風時でも使うことができる強度があります。
エリッゼ アルミタープポール
スペック
- 展開時長さ:185~215cm
- 収納時長さ:-
- 直径 :φ28mm
- 重量 :205g×本数
- 材料 :アルミニウム
- 設営方式 :ジョイント式
先端の長さを調節可能なジョイント式
タープポールとしては厚めの、1.4mm厚のアルミニウムを使用しているため強度は十分。3本つなぎのジョイント方式ではありますが、先端のポールは10cmのピッチで長さ調節可能。185-195-205-215cmの長さから好きな長さを選択することができるので、必要な高さに応じて調整できます。タープエンドにはゴム製キャップがついているので安全面の配慮もあります。
SotoLabo Iron Pole Shelter
スペック
- 展開時長さ:240cm
- 収納時長さ:60cm
- 直径 :-
- 重量 :725g×本数
- 材料 :-
- 設営方式 :ジョイント式
少し重いけどハイクオリティ!ハンドメイドのタープポール
メイドインジャパンにこだわったアイテム展開が魅力のSotoLaboから、一本一本ハンドメイドで製作されているハイクオリティタープポールです。スチールに厚みがあり、強度がありつつもデザイン性も優れています。
モンベル アルミタープポール240
スペック
- 展開時長さ:240cm
- 収納時長さ:-
- 直径 :φ32mm
- 重量 :930g
- 材料 :アルミニウム
- 設営方式 :
リーズナブルで高強度!
180cmと240cmのサイズ展開があるアルミ製タープポールです。32mmの太さで強度がありつつも軽量。収納袋はつきませんが、リーズナブルな価格設定で高い性能が期待できます。
軽量・コンパクトなタープポールのおすすめ3選
ソロやツーリングなどの際に重宝する、コンパクトなタイプです。なるべく荷物を減らしたい場面には非常に助かる、収納性と携帯性が高いアイテム3種を選びました。これくらいコンパクトだと、バックパックに入ってても気づかないくらいですね。
アライテント ライペン コンパクトポール150cm
スペック
- 展開時長さ:150cm
- 収納時長さ:41cm
- 直径 :-
- 重量 :225g
- 材料 :ジュラルミン
- 設営方式 :ジョイント式
1本にまとまるコンパクトさ!超軽量のジュラルミン製
ジュラルミン製のこちらのタープポールは、非常に軽量でありつつも強度が高いです。また、収納時には1本のポール状にすることができるのでそのままバックパックにしまってしまえるほどコンパクトに。
モンベル アルミミニタープポール165
スペック
- 展開時長さ:165cm
- 収納時長さ:40cm
- 直径 :φ14.5mm
- 重量 :270g
- 材料 :アルミニウム
- 設営方式 :ジョイント式
ガイド付きのジョイント式!
小型タープ向けのミニタープポールで、ささっと簡単に組み立てられます。ショックコード内蔵で、迷わず素早く組み立てることができ、収納する際には5分割してしまうことができます。パーツがなくなる心配もないので安心ですね。バックパックにさっと入れることができるサイズに収納できるのでツーリングなどにも。
スノーピーク ライトタープポール125
スペック
- 展開時長さ:125cm
- 収納時長さ:-
- 直径 :φ14.5mm
- 重量 :440g
- 材料 :アルミニウム合金
- 設営方式 :ジョイント式
小型のタープ設営にも!
もともと同ブランド発売商品の「ライトタープ ポンタ シールド」の専用アイテムですが、1~2人使いのタープなら様々に使用できます。2本セットでの販売です。