翅の濃いムラサキカラーが確認できますが、ムラサキシャチホコは立体と思っていた部位が翅になっていて、飛ぶことができるのです。翅の濃い部位はグラデーションです。
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ムラサキシャチホコはどんなポーズが多い?
立体的な枯れ葉に擬態する成虫の姿は芸術的で人気です。ムラサキシャチホコの幼虫は食欲旺盛でエサのオニグルミの葉を食べて大きくなり、小さい幼虫はその可愛らしいポーズを見せてくれます。
ムラサキシャチホコはこんなポーズが多い!
シャチホコの名前は、幼虫が頭部と尾部をふりあげる威嚇のポーズが天守閣のシャチホコに似ていることが由来です。このポーズが得意で、他のシャチホコ科の幼虫でも見ることができます。
ムラサキシャチホコも自分を強く見せている!
黒か紫っぽい幼虫は、頭を上げて、体を大きくそらして、自分を大きく見せるけなげでかわいらしい姿をみせます。威嚇する気の強い一面をももっています。
ムラサキシャチホコはかわいくて魅力的?
虫は進化しやすい生き物です。天敵が多く、寿命が非常に短く、短期間に世代交代を繰り返して、環境変化に合わせて捕食されるを繰り返して進化したであろう完璧な進化をしています。
ムラサキシャチホコはかわいい顔をしている!
羽の芸術的な姿に注目が集まりますが、よく見るとフワフワとかわいい顔をしています。オスの触角は基部~半分が両櫛歯状。メスの触角は細い繊毛状。
擬態して一生懸命生きている
敵の鳥や地上の敵から姿を隠し、短い寿命を、短期間に世代交代と突然変異を何世代も繰り返して進化して一生懸命に生き物として精一杯生きています。
ムラサキシャチホコの生きるための知恵に拍手!
蛾だけでなく虫は短命です。蛾や蝶は一生懸命に生き残るために枯れ葉のみならず、木の皮、折れた枝などへの擬態は多くの人を魅了しています。
擬態は生きるための素晴らしい知恵
先入観などなく見ていると、うっかり見落としてしまう柄と細工。枯れ葉にそっと紛れて、環境に適応して自然物に入り込むのは弱い物が生きるための知恵です。
生きるための知恵が芸術になっている!
枯れ葉に溶け込んで捕食者に見つけられないように環境へ適応して生きるための知恵が進化に繋がり、そして人々を魅了する芸術になり、今話題になっています。
ムラサキシャチホコを見つけたい!
捜索するために、枯れ葉の中から擬態している成虫を見つけることは難しいかもしれません。幼虫は、オニグルミの葉を食べるのでクルミの木を探しましょう。
オニグルミを探そう
主に小川沿いや適湿地に生育しています。堅い種子は水に浮く構造になっているため,水流によってあちこちに散布されるか、リスが種子を運んで土中に貯食して食べられなかったものが発芽する場合があります。
オニグルミの特徴
オニグルミ(鬼胡桃)は、クルミ科クルミ属です。落葉性の高木ですので、水分を好み、山地の沢や川辺に自生しています。寒冷地の樹木ですので、高さ30mにも成長することもあります。
オニグルミの葉
近くにオニグルミがあれば、川辺だけではなく内地でもムラサキシャチホコは生息しています。産卵の時期に葉をチェックしてみましょう。食樹と幼虫の模様を確認します。
オニグルミの葉の上
空の鳥だけでなく、地面には視覚以外で獲物を探すアリやムカデなどもいます。安全な場所で生きるため、緑の葉の上でも見つけることができます。葉の上に成虫がいる可能性があります。
ムラサキシャチホコの成長
出現時期は4~6月、8~9月でムラサキシャチホコの成虫が蛹から羽化してメスはオスを誘うためにフェロモンを拡散させます。産卵期に生まれた卵は、ハチなどに寄生されたり、生存競争が起こり、成虫になれる数は減ります。
ムラサキシャチホコの幼虫
寄生バチ(マユバチなど)の餌食になることが多いムラサキシャチホコの幼虫。成虫の擬態を見たいということでオニグルミの葉にいる幼虫を育てようと探す人も多くいます。
幼虫の注意点
オニグルミの葉の裏にいることもあります。卵を産み付けるハチが近くにいたら要注意です。寄生されているかは、成長するまでわかりません。小さい幼虫でも寄生します。
ムラサキシャチホコの蛹
茶褐色の濃い色の2cmほどの蛹です。出現時期が4~6月、8~9月であるため、捕獲した時期が遅い場合は、蛹のまま冬を越すことがあります。
ムラサキシャチホコの成虫
ハチに幼虫が寄生されていなければ、枯れ葉模様の成虫に羽化します。自然の生存競争が激しく成虫になれる幼虫は数が少ないのが現状です。
擬態のようす
ムラサキシャチホコが実際に枯れ葉に紛れている動画です。先入観がなければ見ていても気づかないですが、どう見ても枯れ葉の一部で、翅は立体的に丸まって見えます。幼虫は、威嚇のポーズをしますが、成虫は敵が現れたら、飛んで逃げます。
見事な擬態をするムラサキシャチホコをもっと知ろう!
ムラサキシャチホコの成虫の見事な擬態は、生きるための知恵です。完璧なまでの枯れ葉の模様をするまで、捕食をされ繰り返してきた進化は素晴らしい芸術になったのです。自然の生存競争は激しく生き残るムラサキシャチホコの幼虫はわずかですが、この可愛い顔をした生き物に詳しくなりましょう。
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