神秘的な擬態をするのは成虫で、産卵期には卵も多く産みますが、幼虫は生存競争が激しく、捕まえたムラサキシャチホコの幼虫は、寄生されている場合が多いです。
ムラサキシャチホコの幼虫はごく普通
見た目は頭から尾にかけて黄色~黄緑の幼虫のボディは頭部には黒っぽい(紫っぽい)色をしています。ごく普通の幼虫です。枯葉に忍者のように隠れる成虫のような擬態をしていません。
ムラサキシャチホコは成虫だけ擬態が上手?
成虫のみが芸術的なトリックアートが得意なのです。ごく普通の幼虫では、生存競争に生き残ったものだけが芸術的な完璧な姿に成長します。
幼虫時にはオニグルミの葉を食べる
ムラサキシャチホコの幼虫は、小さい体なのにしっかりとした歯を持っていて、遊びで葉をかったりなどせずに、しっかりと端からバリバリと大胆にオニグルミの葉を食べて大きく成長します。
ムラサキシャチホコは本当に飛べるの?
ぼかした枯れ葉の擬態をしていますが他の蛾のように飛べるのかという疑問は多いです。飛べるのか不安になる立体的な翅の模様が理由にあげられます。
ムラサキシャチホコは羽を伸ばして飛べる
翅は平面上に描かれたはっきりとした陰影と濃い影のグラデーションであるため、翅を延ばして飛ぶことができます。丸くなっていても、飛ぶための翅は曲がっていません。
翅を広げている動画
翅の濃いムラサキカラーが確認できますが、ムラサキシャチホコは立体と思っていた部位が翅になっていて、飛ぶことができるのです。翅の濃い部位はグラデーションです。
ムラサキシャチホコはどんなポーズが多い?
立体的な枯れ葉に擬態する成虫の姿は芸術的で人気です。ムラサキシャチホコの幼虫は食欲旺盛でエサのオニグルミの葉を食べて大きくなり、小さい幼虫はその可愛らしいポーズを見せてくれます。
ムラサキシャチホコはこんなポーズが多い!
シャチホコの名前は、幼虫が頭部と尾部をふりあげる威嚇のポーズが天守閣のシャチホコに似ていることが由来です。このポーズが得意で、他のシャチホコ科の幼虫でも見ることができます。
ムラサキシャチホコも自分を強く見せている!
黒か紫っぽい幼虫は、頭を上げて、体を大きくそらして、自分を大きく見せるけなげでかわいらしい姿をみせます。威嚇する気の強い一面をももっています。