塩を振りかけてもむ
あら塩を振り、塩もみすることで、吸盤の硬いところを取り除きます。塩もみの後は、しっかりと洗い流しましょう。塩もみすることで、硬いところだけが取れ、吸盤のプチプチした食感を楽しむことができます。
吸盤を取り除く
イカの足についている吸盤を包丁の刃をすべらせるようにし、吸盤ごとこそげとる方法もあります。吸盤がないので、ゲソの弾力のある歯ごたえを楽しむことができます。足先はいろいろなものに触れているため、少しだけ切り落としておくと良いでしょう。
イカは足の中には生殖器がある
なんと、足に生殖器を持っています。生殖器はオスだけが持ちますが、足に生殖器がついている理由は、他の生き物と変わった交尾をするため足に生殖器があります。
オスのイカは8本のうち1本が生殖器
オスの8本足のうちの1本は生殖器です。この生殖器の足の先に精子を付けてメスに手渡すことで交尾をします。交尾のあとは、この足を切り離してしまう種類もあります。生殖器の足は吸盤に爪がなく、ひっついてきません。成体のイカでなければ判別は難しいことがあります。
メスの場合は変化は見られない
メスには生殖器はありませんので、足の特徴に違いはありません。春のイカ釣りに行くと繁殖期のため、オスとメスが同時に釣れることがありますので、観察してみましょう。
イカの面白い生態
イカの寿命は普通1年
イカの寿命は1年です。イカにも平衡感覚を司る耳石(じせき)と同じような平衡石がある事がわかりました。平衡石に1日づつ刻まれる日輪を調べることにより、寿命は1年であることが証明されました。ソデイカなど10キロを超える大きなイカもいますから、驚異の成長スピードです。
ダイオウイカなどの大型イカの寿命は不明
ダイオウなどの大型イカの寿命は、深海などの冷たい海域にすんでいるためデータが少なく、寿命が1年であるかは現在は、不明です。我々の想像を超える大きさですから、寿命も我々の想像を超えるものかもしれません。深海の生き物は神秘的です。
まるでミサイル!イカの精子カプセルにはご用心
イカの内臓の一つに精子が入っている精莢(せいきょう)と呼ばれる精子が入ったカプセルがあり、刺激を与えると、中からミサイルのようにカプセルが飛び出す仕組みになっています。カプセルの先は矢じりのようになっていて、メスの体内に刺さることで確実に受精ができる仕組みです。
これを誤って生食で食べてしまうと口に激痛が走るうえ、簡単には抜けないので病院で処置してもらうことになります。種類によって違いはありますが、1匹で約100個程度のカプセルを保有しています。
下処理で安全に
死後しばらくは機能しており、湯通し、食塩処理には耐えるというデータがあるので気をつけましょう。簡単にさばけるイカであるからこそ、素人が料理した時にうっかり事故にあうこが多いとされています。一旦冷凍をするか、内臓は除去して食べると安全です。冷凍をすれば機能は失われます。
心臓は3つある
海の中で素早く泳ぎまわり、獲物を捕らえるためにはガス交換を他の生物より効率よく行う必要があるため3つの心臓を体に備えています。エラで効率よくガス交換をするために1対のエラ根もとに1個づつ鰓(エラ)心臓と呼ばれる心臓を持っています。そのため、心臓と2つの鰓心臓合わせて3つと言われいます。タコも同じように3つの心臓を持ちます。
無脊椎動物ではナンバーワンの泳ぎの達人
イカは視覚情報を処理する能力に長けており、獲物に狙いを定める力は誰にも負けません。イカの泳ぐスピードは、海の無脊椎動物の中で最も速く、ジェット推進であっという間に水の中を進んでいきます。その速さはなんと、時速約40kmにも達します。
イカは変装の名人!
イカは目に入った周囲に入った視覚情報から敵に見つからないようにうまく変装する名人です。その変装のうまさは、海の忍者とも言われるほど!サンゴや海藻に擬態してユラユラ、人工物に似せることも出来るのです。また、求愛行動においても、メスに変身して他のオスが気をとられてる間にちゃっかりメスに求愛したりもします。
イカの変装技術から着想を得た軍事技術
体の色を変えて変装する仕組みを利用して、敵や赤外線カメラから見えなくするステルスステッカーが開発されました。赤外線カメラに対策できるよう、化学的刺激を受けた際見え方を変化させることで、敵から見えにくくなる仕組みです。効果は 1 日間持続し、貼り替えることで引き続き使えます。
イカと液晶ディスプレイ
イカの内臓から液晶が作られることはご存知でしょうか。コレステリック液晶と呼ばれるもので、カード型の寒暖計に使用されています。テレビの液晶には今のところ使用されていませんが、研究が進めばイカでできた液晶ディスプレイのテレビが見れるようになるかもしれません。
イカの足トリビアで盛り上がろう
足の本数が10本ではなく、腕が2本と足が8本であるという事実に驚いた方も多いのではないでしょうか。寿司ネタならぬ、足ネタで盛り上がること間違いなしです。身近な食材で手にも入りやすく、さばき方も簡単ですので、調理する機会にじっくりと観察してみましょう。釣りに挑戦してみるのもよいですね。